2022年ミシュラン香港版 High&Lowで楽しむ中国料理レストラン
美食の街・香港で、最高峰の料理を求めるなら、ミシュランの星を獲得したレストランへ。「ミシュラン・ガイド香港・マカオ版2022」に掲載されたレストランの中から、香港ならではの中国料理に的を絞り、三つ星の高級店と一つ星のカジュアル店をそれぞれ紹介します。ミシュランが認めた香港グルメをHigh&Lowで楽しんで。
中国料理の最高峰!三つ星広東料理レストラン3店
2022年1月に発行された「ミシュラン・ガイド香港・マカオ版2022」。星を獲得したレストランは71店に上りました。そのうち三つ星に輝いたのは7店で、ジャンルは広東料理、フレンチ、イタリアン、寿司。その中でも日本人旅行者として香港を訪れる際に注目したいのは、やはり広東料理。最高の料理を味わえる3店の三つ星広東料理レストランをご紹介しましょう。
ミシュラン・ガイド香港版創刊以来14年間、頂点に輝き続ける「龍景軒」
美食の街・香港の三つ星レストランは世界最高峰の味と言っても過言ではありません。そんな最高峰の料理を味わえるひとつが、フォーシーズンズ香港にある「龍景軒(ロンキンヒーン)」は、三つ星の中でも特別。というのも、「ミシュラン・ガイド香港・マカオ版」が創刊されてから今年に至るまでの14年に渡り、ずっと三つ星に輝き続けているレストランなのです。
シェフのおすすめは、洋ナシやエビのペースト、宣威ハムを使った風味豊かなホタテ料理「クリスピースカロップ」や若鶏入りの「丸ごとアワビのパイ包み」、香港名物である菠蘿包(パイナップルパン)にチャーシューと松の未を挟んだアレンジが絶妙な「パイナップル・ポーク・バンズ」。ほかにも、魚の鰾(うきぶくろ)をアワビやホタテ、エビ、鶏肉をアワビソースで和えた「鰾の煮込み」など、どれも伝統を守りながらもアイデアが光る料理ばかりです。
厨房の指揮を執るのは、チャン・ヤンタック料理長。香港で生まれ育ったチャン氏は、世界で初めてミシュラン三つ星を獲得した中国料理のシェフとして、世界にその名を轟かせました。ハーバービューが一望できるこのレストランで、一流シェフが生み出す料理をじっくりと味わってみたいですね。
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■龍景軒
・所在地: Four Seasons Hotel Hong Kong, 8 Finance St, Sheung Wan, Hong Kong
・TEL: +852 3196-8882
・URL: https://www.fourseasons.com/jp/hongkong/dining/restaurants/lung_king_heen/
唐王朝の時代を反映した伝統料理が魅力の三つ星常連店「唐閣」
九龍半島の尖沙咀(チムサアチョイ)に位置するホテル「ランガム・ホンコン」に入っている「唐閣(タンコート)」は、2016年以来、7年連続で三つ星を獲得している安定した実力のレストラン。1988年にオープンして以来厨房を守り続けるマスターシェフのクォン・ワイクン氏と、同店に20年近く在籍しエグゼクティブシェフを務めるウォン・チファイ氏のタッグにより、伝統の味を今へと伝えています。
中でも注目のメニューをいくつか紹介しましょう。まずは「ロブスター炒め」新鮮なロブスターにネギ、赤玉ねぎ、エシャロットを添えたものです。続いて、ポートワインを加えた「焼きオイスター」、そして、カニ肉と玉ねぎを和えて殻ごと焼いた「焼きカニ」です。
中国の黄金期である唐王朝の時代を反映したという伝統の中国料理は、どれも時代を超えて愛される味です。
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■唐閣
・所在地: 1F and 2F, The Langham, Hong Kong, 8 Peking Rd, Tsim Sha Tsui
・TEL: +852 2132 7898
・URL: https://www.langhamhotels.com/en/the-langham/hong-kong/dining/tang-court/
香港で高級アワビ料理と言えばココ!「富臨飯店」
3年連続で三つ星に輝く「富臨飯店」は、高級中国料理の代表格であるアワビ料理が有名なレストランです。オーナーシェフのヤン・クーンヤット氏が一代で築き上げ、その料理のクオリティは鄧小平やフランスのシラク元大統領など、世界各国の指導者をも虜にするほど。店内には世界中のセレブたちが訪れた時の写真が飾られています。
ちなみにアワビは質の高い日本産のものを使っているそう。最高峰の中国料理に日本の食材が使われているなんて、日本人として鼻が高いですね。
シグネチャー・ディッシュは、特製ソースが決め手のアワビ料理「阿一鮑魚」や、パリパリのチキンの皮とジューシーなお肉がたまらない「富臨脆皮雞」、陳皮で香り付した甘酸っぱい酢豚「陳皮咕嚕肉」など。どれも伝統的な調理法を貫いた本物の味です。世界が注目する料理を堪能しに一度は訪れてみたいですね。
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■富臨飯店
・所在地: 255-257 Gloucester Rd, Causeway Bay, Hong Kong
・TEL: +852-2869-8282
・URL: http://www.forumrestaurant1977.com/
気軽に訪れたい一つ星を獲得したカジュアルレストラン3店
ラグジュアリーな一つ星レストランは敷居が高くてなかなか…という人には、一つ星を獲得したカジュアルなレストランはいかがでしょう?一つ星を獲得した庶民的なお店は3店。香港名物「燒鵝(ロースト・グース)」2店と「雲吞麺(ワンタンメン)」やお粥で有名なお店1店です。予算HK$100(約1,400円)ほど。お手頃なのではしごするのもアリです。
ローカルな佇まいの燒鵝の老舗「一樂燒鵝」
1軒目は、香港島の中心地・中環(セントラル)にある「一樂燒鵝」。年季の入った外観からはとてもミシュランで星を獲得したと思えないほど、ローカル色あふれるお店です。店内に吊るされた飴色に輝くガチョウは、皮はパリパリお肉は弾力があってジューシー。噛めば噛むほど味が滲み出てきて飲み込むのが惜しいほど。燒鵝は単品はもちろん、ご飯に載せた「燒鵝飯」や麺に載せた「 燒鵝瀨粉」など、いろいろな食べ方ができます。
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■一樂燒鵝
・所在地: G/F., No.34-38 Stanley St,Central, Hong Kong
・TEL: +852-2524-3882
・URL: https://s.dimorder.com/yatlok
70年間愛されるレシピを受け継ぐ「甘牌燒鵝」
「甘牌燒鵝」もロースト・グースが評判のお店。湾仔(ワンチャイ)にある店の前には常に行列ができる人気店です。オーナーシェフの祖父は、燒鵝の老舗有名店「鏞記酒家」の創業者。70年に渡り愛されているレシピを譲り受け、その味を多くの人に伝えるべく、より気軽に料理を楽しめる店としてこの「甘牌燒鵝」をオープンしました。看板メニューの燒鵝をはじめ、「燒乳豬(豚の丸焼き)」や「鵝掌(ガチョウの足)」などのメニューも好評なので、ぜひオーダーしてみて。
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■甘牌燒鵝
・所在地: No.22 Hennessy Rd, Wan Chai, Hong Kong
・TEL: +852-2520-1110
・URL: http://www.krg.com.hk/
モダンな店内でいただく伝統のワンタンメン「何洪記粥麵專家」
3店目は、香港の麺料理の代表格・雲呑麺とお粥が評判のお店「何洪記粥麵專家」。1946年創業の麺とお粥の専門店です。以前は銅羅湾(コーズウェイベイ)の路地に面した場所にありましたが、現在では銅羅湾のランドマークのひとつであるショッピングモール「希慎廣場(ハイサン・プレイス)」に移転。以降、よりモダンで洗練された雰囲気に生まれ変わりました。雰囲気は変わっても味はそのまま。深みのあるスープと、コシのある細麺、プリプリのエビが丸ごと入ったワンタンの絶妙なバランスは変わりません。また、じっくりと煮込まれたお粥も種類豊富。一度では頼みきれないメニュー数なので、何度も通うのがおすすめです。
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■何洪記粥麵專家
・所在地: 12F Hysan Place, 500 Hennessy Rd, Causeway Bay, Hong Kong
・TEL: +852-2577-6060
・URL: https://m.facebook.com/hohungkee/?locale2=zh_HK
※当記事は、2022年3月24日現在のものです
〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
2022年3月24日現在、国によってはいまだ観光目的の渡航が難しい状況です。『地球の歩き方 ニュース&レポート』では、近い将来に旅したい場所として世界の観光記事を発信しています。渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
旅したい場所の情報を入手して準備をととのえ、新型コロナウイルス収束後はぜひお出かけください。安心して旅に出られる日が一日も早く来ることを心より願っています。
筆者
地球の歩き方観光マーケティング事業部
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