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世界のユニークなお酒15選。旅先をイメージしつつ飲んでみたい!

2020年04月15日

地中海沿岸で飲まれているウーゾ ©iStock

世界中どこに行ってもビールやワインはありますが、その国・地域以外ではめったにお目にかかれないお酒もたくさんあります。伝統的なお酒、ひょんなきっかけで生まれた珍しいお酒、材料や製造方法がおもしろいお酒など、世界のユニークなお酒にスポットを当ててみました。

ギネスビール/Guinness(アイルランド)

世界各地で醸造され国により味も異なるギネスビール ©iStock

いまや「ギネス世界記録」が有名なギネスビールは、1759年にアーサー・ギネス創業のダブリンの醸造所で誕生しました。
大麦麦芽を主原料とした世界的に有名な黒スタウトで、ほろ苦くこってりとした味わい。
アイリッシュパブでは樽からパイントグラスに注ぎ、クリーミーな泡にシャムロック(クローバー)が描かれることもあります。
泡が多く発生するため、落ち着くまでサージングと呼ばれる行程が必要となるのも特徴です。
ダブリンのギネス・ストアハウスでは醸造工程の見学と、できたてギネスビールの試飲ができます。※2020年4月19日まで閉鎖中。閉鎖延長の可能性あり。

ダブリンの人気観光スポット、ギネス・ストアハウス ©iStock

■ギネス・ストアハウス Guinness Storehouse
・住所: St.James's Gate, Dublin 8
・URL: https://www.guinness-storehouse.com/en

ウーゾ/Ouzo(ギリシア)

水で割ると白く濁るウーゾ ©iStock

アニスの風味が立ち上るウーゾは、オスマントルコ時代にトルコ人によって造られたと言われる蒸留酒です。
ブドウや干しブドウを原料としたお酒で、口に含むとアニスの香りが広がります。
ちなみに、トルコのラクRakiも似たようなお酒です。
アニスは地中海原産のセリ科の一年草で、香料や薬草として利用されています。
ウーゾにはアニスのほかにもさまざまなハーブが使われていて、水で割ると白く濁るのが特徴。アルコール度数は40%以上と高めです。

スピリタス/Spirytus(ポーランド)

アルコール度数が世界一のスピリタス

95度という、世界一のアルコール度数のお酒がポーランドのウォッカ、スピリタスです。ポーランド語でスピリタスとはエタノールを意味し、タバコの火でも引火するほどの揮発性があります。
大麦や小麦などの穀物類とジャガイモを原料とした蒸留酒で、そのまま飲むというよりは果実酒を作るのに使われたり、カクテルのベース、消毒薬としても利用されることもあるのだとか。

ラキア/Rakiya(ブルガリア)

アルコール度数は40%以上と高め ©iStock

トルコのラクに由来するラキアですが、ラクとは異なるお酒。ブルガリアやセルビアなど、おもにバルカン半島諸国で飲まれている蒸留酒です。
原料は一般的にはブドウが使われ、ほかにもスモモやアンズ、果実のミックスなど、さまざまな種類があります。
フルーティーな味わいで食前酒として飲まれています。

トカイ/Tokaji(ハンガリー)

トカイは階級により甘さも値段も異なる

ハンガリー北東部にあるトカイ地方で醸造される甘いワイン。
トカイ地方はブドウの収穫時期の秋から冬にかけて、霧が発生しやすいことから、ブドウに貴腐(きふ)菌というカビの一種の菌が付着し貴腐化します。貴腐化したブドウは干しブドウのように水分が蒸発し、糖度があがって甘くなります。
その貴腐ブドウを使って造られるのがトカイワイン。貴腐ブドウ100%のエッセンシアは最高級品。代表的なアスーと呼ばれる種類では、貴腐ブドウがどのぐらい使われているかなどで3〜6の階級(プットニュスと呼ばれる)に分けられます。

ウニクム/Unicum(ハンガリー)

ユニークなお酒、という意味のウニクム

1790年に皇帝ヨーゼフ2世の重臣が、皇帝の健康を願って造ったハーブ酒。その独特の味がユニークなことから英語のユニークと同じ意味のウニクムと名づけられました。
さまざまなハーブとスパイスが使われた薬草酒で、古くから健康酒として国民に愛されています。
色は黒くやや苦みがありますが、一度飲むとクセになる味わいのお酒です。

カンパリ/Campari(イタリア)

赤い色をしていて独特な風味があるカンパリ

薬草やビターオレンジなどのエキスを抽出して造られている、苦みのあるリキュール。
1860年にミラノのバーテンダー、ガスパーレ・カンパーリが考案し、息子ダヴィデがカンパリと名づけて製造をスタート。ルビー色のカンパリは人気を集め、ダヴィデ・カンパリ社は世界的に有名になりました。
アルコール度は25%で、60種類ほどの材料からできているとされますが、レシピは秘密なのだそう。
そのまま飲むほか、ソーダ、グレープフルーツやオレンジ、ワインと割って飲むのも一般的です。

ポートワイン/Port Wine(ポルトガル)

ポートワインは赤と白の両方がある ©iStock

食後酒として知られるポートワインは、ワインの発酵途中にスピリッツを添加した酒精強化ワインの一種。ポルトガルの宝石と呼ばれています。ポルトガル北部のドウロ地方が産地。
同じくポルトガルで造られているマデイラワインも酒精強化ワインのひとつです。
アルコール発酵中にアルコール度数の高いスピリッツを添加することで、ブドウの糖分がアルコールに変化せず、甘さが残るのだそう。

アブサン/Absinthe(スイス)

澄んだ緑色をしているため「緑の妖精」と呼ばれるアブサン

フランスやスペインなどヨーロッパで広く飲まれている薬草系リキュール。発祥はスイスと言われ、アブサンは代表的な薬草酒です。
ニガヨモギを中心に10種類ほどの薬草を原料としたお酒で、もともと医師が考案したと言われています。しかし、ニガヨモギに含まれる成分に幻覚作用があることや、アルコール依存症問題などから、スイスでは1910〜2005年まで販売が禁止されていました。
やや苦みがあり、水で割って飲むのが一般的です。

トラピストビール/Trappist(ベルギー)

有名なシメイとウエストマール

世界のトラピスト会修道院12ヵ所で造られているビール。ベルギーが最多で国内6ヵ所で醸造されています。
はじまりは中世、当時貴重だった水の代わりに保存ができる飲み物として、修道女たちによりビールが造られました。
修道院ごとにロッシュホール、ウエストマール、シメイなど独自の銘柄が造られています。
古くからの上面発酵のエールタイプで香りがよく、アルコール度数が高めなのが特徴。
ベルギーにはビールを楽しめるビアカフェが多数あり、ビールそれぞれに専用のグラスやコースターがあるんですよ。

カペリティフ/Capertif(南アフリカ)

ワインとハーブが融合したカペリティフ

白ワインをベースにニガヨモギやコリアンダー、ナツメグなどスパイスを配合した香りのあるワインの一種がベルモット。イタリアでは食前酒として飲まれています。
1800年代、ゴールドラッシュの南アフリカで親しまれていたのが、ケープタウン生まれのカペリティフ。アフリカ独自のベルモットです。
財産を巡る抗争で一度は途絶えたものの、2014年に復活したことから、奇跡のベルモットと呼ばれています。
35種類もの南アフリカのハーブを使ったカペリティフは、辛口のドライと甘口のスイートの2種類。ロックやソーダ割り、カクテルなどで楽しめます。

カシャーサ/Cachaça(ブラジル)

カシャーサのカクテル、カイピリーニャ

16世紀にポルトガルの植民地となったブラジルには、サトウキビの大規模農園が作られ、奴隷を使っての砂糖生産が行われました。時を同じくして生まれたのがサトウキビを使った蒸留酒、カシャーサです。ピンガpingaと呼ぶ地方もあります。
同じサトウキビのお酒ラムと似ていますが、アマゾンなど国内原産の木で作った大きな樽で寝かせるなどの違いがあります。
カシャーサの代表的な飲み方は、ライムと砂糖を加えたカイピリーニャ。甘く爽やかな飲み口のカクテルです。

ピスコ/Pisco(ペルー)

卵白の泡が特徴のピスコサワー

ブドウを原料とした無色透明の蒸留酒。16世紀の植民地時代に、ワイン醸造用に持ち込まれたブドウを使って作られるようになりました。
アルコール度数は40度前後と高く、クセは少なくやや甘みがあります。高級なピスコはそのまま飲むのがおすすめですが、ペルーでは「ピスコサワー」というカクテルにして飲むのが一般的。
ピスコにライム果汁、ガムシロップ、卵白を入れてミキサーで混ぜ、最後に薬草酒のアンゴスチュラ・ビターズを数滴たらして完成。甘くて飲みやすいのですが、度数が強いので注意です。

キュラソー/Curaçao(オランダ)

ホワイト・キュラソー、オレンジ・キュラソーなどがある

カリブ海に浮かぶオランダ王国の島のひとつキュラソー。美しい海に囲まれたカリブ海屈指のリゾートアイランドです。
そのキュラソー産のオレンジの皮を使ってオランダで作られたのがキュラソーという名のリキュール。フランスのコアントローやグラン・マルニエもキュラソーの銘柄のひとつです。
柑橘系の香りと甘みがあり、さまざまなカクテルに使われるほか、洋菓子の風味づけにも欠かせないお酒です。

馬乳酒/バニュウシュ(モンゴル)

微発泡でやや酸味がある馬乳酒 ©iStock

馬の乳を原料とした醸造酒ですが、ヨーグルトのような乳酸飲料でもあるという珍しい飲み物。アルコール度数は低く、ビタミンやミネラルが豊富に含まれています。モンゴルの遊牧民にとっては、エネルギー源や野菜代わりのビタミン補給に欠かせない飲み物です。
のちにカルピスの創業者となる三島海雲は明治末期に内モンゴルを旅し、遊牧民に馬乳酒を振る舞われました。これにヒントを得て開発したのが、日本初の乳酸菌飲料「カルピス」だということ、ご存じでしたか。

まとめ

トラピストビールのひとつシメイ ©iStock

世界には実にさまざまなお酒があります。
旅先で、ユニークなお酒との出会いも楽しみのひとつですね。

TEXT:グルーポ・ピコ
PHOTO:iStock、武居台三(グルーポ・ピコ)

※当記事は、2020年4月14日現在のものです。

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