パリのリヨン駅で10月30日から1ヵ月限定で駅弁販売 6社7種類の弁当をフランスで

公開日 : 2018年10月03日
最終更新 :
店舗のイメージ 画像:株式会社日本レストランエンタプライズ提供
店舗のイメージ 画像:株式会社日本レストランエンタプライズ提供

2018年10月30日(火)から11月30日(金)まで、フランス国鉄(SNCF)パリ・リヨン駅ホール2で、日本の駅弁の臨時販売が行われます。フランスでの日本の駅弁販売は、2016年に同駅で実施して以来、今回が2回目。前回は日本レストランエンタプライズ(NRE)の駅弁のみの販売でしたが、今回は新たに老舗の駅弁会社5社が参加します。駅弁の特徴である「地産地消」をもとに、フランス産の食材を使った駅弁や日本の味を盛り込んだ駅弁、今回限定の駅弁など、7種類の駅弁が販売されます。あなたはどの駅弁がお好みですか。

どんな駅弁が販売されるのか

どんな駅弁が販売されるのか
販売場所となるパリ・リヨン駅

(1)鶏めし弁当

(1)鶏めし弁当
鶏めし弁当 画像:株式会社日本レストランエンタプライズ提供

■ 鶏めし弁当
製造元:株式会社 花善(秋田県)/価格:12ユーロ(税込)

鶏めし弁当は、秘伝のスープと醤油で味付けしたごはんの上に、甘辛く煮付けた鶏肉が乗っています。ごはんには秋田県発祥のお米「あきたこまち」を、日本と同じ製法で炊き上げています。同駅弁は、JR 東日本主催「駅弁味の陣2015」にて「駅弁大将軍」を受賞した一品。今回の限定販売では、特別に販売当初の掛紙や今回の販売用にデザインした掛紙など、合わせて5 種類の掛紙が用意されています。

(2)シャロレー牛あぶり焼き弁当

(2)シャロレー牛あぶり焼き弁当
シャロレー牛あぶり焼き弁当 画像:株式会社日本レストランエンタプライズ提供

■ シャロレー牛あぶり焼き弁当
製造元 :株式会社 斎藤松月堂(岩手県)/価格:14ユーロ(税込)

シャロレー牛あぶり焼き弁当は、赤身が味わい深いフランス産シャロレー牛を、しょう油ベースの特性タレに漬け込み、あぶり焼きにしました。 醤油の香ばしい香りと上質な赤身の歯ごたえ・味わいにこだわった品です。間に挟んだ 玉子がアクセントとなり、牛肉とごはんを最後までおいしく食べられるよう、工夫がされた風味豊かな駅弁に仕上がっています。

(3)菜食弁当

(3)菜食弁当
菜食弁当 画像:株式会社日本レストランエンタプライズ提供

■ 菜食弁当
製造元:株式会社 日本ばし大増(東京都)/価格:10ユーロ(税込)

菜食弁当は、 菜食主義の人でも食べられるように、動物性食材を使わずに作られた駅弁です。ポルチーニ茸の炊き込みごはんや現地野菜を和食にアレンジして、駅弁の特徴である地域の食材を活かしています。和食の基本である、だし汁にこだわり、付け合せに金平牛蒡、 ごはんの上には錦糸玉子に見立てた大豆シートを千切りにして、山菜煮とともに彩りを加えています。わっぱ型の容器への盛り付けと巾着袋で、見た目も日本らしく仕上げています。

(4)幕の内 9の彩り弁当

(4)幕の内 9の彩り弁当
幕の内 9の彩り弁当 画像:株式会社日本レストランエンタプライズ提供

■幕の内 9の彩り弁当
製造元:株式会社 大船軒(神奈川県)/価格:15ユーロ(税込)

幕の内 9の彩り弁当は、前菜 3種と米飯料理3種、魚料理と肉料理にデザートを付けて、9つに仕切 った折箱に詰め、フランス料理のコースに見立てました。駅弁の原点である「地産地消」の考えにもとづき、フランスで手に入る食材を使って日本風に調理した弁当です。フランスの食文化に合わせて味付けもアレンジ。日本の味を前菜か らデザートまで楽しめます。

(5)ひっぱりだこ飯

(5)ひっぱりだこ飯
ひっぱりだこ飯 画像:株式会社日本レストランエンタプライズ提供

■ ひっぱりだこ飯
製造元:株式会社 淡路屋(兵庫県)/価格14ユーロ(税込)

ひっぱりだこ飯は、固くなりなりやすいタコを、 ほどよい弾力を残しつつも軟らかく、食べやすくするため、最良の調味料配合と炊き時間をあみだして作られた駅弁です。ひっぱりだこ飯は、年間500,000食を販売しており、主塔間の距離が世界最長の吊り橋「明石海峡大橋」の開通を記念して発売されました。駅弁の当地・明石はマダコの収穫量日本 一。「見て楽しく、食べておいしい、持ち帰ってさらに嬉しい」をコンセプトに、器から中身まで、食べる前から食べた後まで楽しめる弁当になっています。

(6)ジャポニスム2018記念駅弁 よりどりいなり弁当

(6)ジャポニスム2018記念駅弁 よりどりいなり弁当
ジャポニスム2018記念駅弁 よりどりいなり弁当 画像:株式会社日本レストランエンタプライズ提供

■ ジャポニスム2018記念駅弁 よりどりいなり弁当
価格:15ユーロ(税込)

ジャポニスム2018記念駅弁 よりどりいなり弁当は、ジャポニスム2018「EKIBEN JAPON」~Bento de la Gare~ 限定の記念駅弁です。今回出店する駅弁各社の自慢の味を「いなり」で表現しています。日本国内でも、駅弁会社の共同開発による記念駅弁は、過去に例はありません。日本では、「いなり」は鉄道旅行者の行楽弁当として食されることが多く、人気の高い庶民食です。

※「EKIBEN JAPON」~Bento de la Gare~ とは、駅弁会社共同催事プロジェクト名のこと

(7) JR東日本・NRE共同開発駅弁 E7系新幹線弁当

(7) JR東日本・NRE共同開発駅弁 E7系新幹線弁当
JR東日本・NRE共同開発駅弁 E7系新幹線弁当 画像:株式会社日本レストランエンタプライズ提供

■ JR東日本・NRE共同開発駅弁 E7系新幹線弁当
価格:12ユーロ (税込)

JR東日本・NRE共同開発駅弁 E7系新幹線弁当は、JR東日本と駅弁販売会社であるNREによる共同開発駅弁です。中身の「チキン弁当」は1964年に誕生し、今なお東京駅で50年以上に渡って愛され続けている人気駅弁。発売当初の日本では、洋食が珍しかったため高価な駅弁でしたが、現在では鶏の唐揚げやケチャップごはんは親しみやすい味として、子どもから大人まで世代を超えた根強い人気を誇る定番駅弁となっています。今回はE7系の容器に盛り込み、新幹線のお弁当容器は小物入れとしても使えます。

「ジャポニスム2018」参加企画としての駅弁販売

「ジャポニスム2018」参加企画としての駅弁販売
「ジャポニスム2018」の開催中は仏各地で日本イベントが開かれる

駅弁とは、「鉄道駅で販売している弁当」のこと。列車内で食べる単なる弁当というだけでなく、地方ごとの食材を使用する「郷土料理」です。駅弁の誕生には諸説ありますが、NREによると、日本で最初の駅弁は1885年に上野から宇都宮まで鉄道が開通した際、栃木県宇都宮駅で販売した「おにぎり弁当」だといわれています。現在、日本では約2,000種類以上の駅弁が販売されています。

2018年7月から2019年2月までの8ヵ月間は、日仏友好160周年を記念し、日本文化をフランスへ発信する取組みとして「ジャポニスム2018」が行われています。展覧会、舞台公演、映画、生活文化など、さまざまなイベントがパリ内外の100近くの会場で順次開催され、その参加企画での駅弁販売です。

いかがでしたか。フランス国鉄(SNCF)パリ・リヨン駅で販売される日本の駅弁を紹介しました。好きな駅弁は見つかりましたか。

筆者

フランス特派員

守隨 亨延

パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。

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