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ポルトガルを旅したらゼッタイ食べたい地元グルメ5選

2019年12月15日

ポルトガル料理を彩るいろいろな食材 ©iStock

ポルトガル旅行の楽しみのひとつは、地元グルメを味わうこと。かつての南蛮貿易を通して日本がポルトガルから洋食の調理法を学んだこと、日本同様に魚介類を多く消費することなど、ポルトガルの台所事情を知ればポルトガル料理が日本人の口にあうのも納得できるでしょう。ポルトガル旅行で食べたい地元グルメを紹介します。

(1)バカリャウ/干しダラの料理

パステイス・デ・バカリャウ(Pastéis de Bacalhau) ©iStock

ポルトガルで最もポピュラーな魚介類は、タラです。タラはポルトガル語で「バカリャウ(bacalhau)」といい、漁獲・消費量も多く、大量の塩に漬けて天日干しした「干しダラ」の状態で調理されることが多いです。

あえて「干しダラ」にする理由は、大航海時代にありました。そもそもポルトガル近海ではなくカナダ近海でタラを捕獲し、長期保存の目的で塩漬けにしてポルトガルへ持ち帰ったところポルトガル人の味覚に合って人気になったのだとか。バカリャウは、365通りあるともいわれるほどの国民食。そのなかから必ず試してもらいたい3品を紹介しましょう。

ひとつ目は上の写真にある「パステイス・デ・バカリャウ(Pastéis de Bacalhau)」。干しダラとじゃがいものコロッケです。レストランで前菜としてだけではなく、カフェやバルのショーケースにも必ず置いてあります。買物の途中で小腹がすいた時、出勤前に朝食がとれなかったときに売店で、といったかたちで現地の人は手軽に食べています。

バカリャウ・コン・ナタス(Bacalhau com natas) ©iStock

ふたつ目は「バカリャウ・コン・ナタス(Bacalhau com natas)」です。干しダラに玉ねぎやポテトを加えたクリームグラタンのような料理です。ポルトガルの伝統料理ではありませんが、家庭でもよく作らています。

バカリャウ・ア・ブラス(Bacalhau à Brás) ©iStock

3つ目は「バカリャウ・ア・ブラス(Bacalhau à Brás)」です。干しダラと玉ねぎに薄切りのポテトを加えて卵でとじたものです。

バカリャウ料理は、日本人にとって慣れ親しんだ食材と共に調理されますので、子連れ旅行の際にも活躍しそうです。

(2)カルネ・デ・ポルコ・アレンテジャーナ/豚肉とアサリの炒め料理

カルネ・デ・ポルコ・アレンテジャーナ(Carne de porco Alentejana) ©iStock

「カルネ・デ・ポルコ・アレンテジャーナ(Carne de porco Alentejana)」は、ポルトガル南部アレンテージョ地方の郷土料理です。ワインやニンニクやピメンタオン(パプリカペースト)でマリネした豚肉とアサリを炒めており、豚肉とアサリという異色の組み合わせには驚きますが、煮汁まで美しい逸品です。

アレンテージョ地方は、かつて貧しい地域でした。そのため食材を余すことなく活用する調理法が特徴となっています。なかでもパンは賢く活用されました。アレンテージョ地方のパンは大きくて、一部が盛りあがった独特の形をしています。外はカチカチ(カリカリというよりはカチカチ)、中はぎっしり詰まっています。

例えば「アソルダ・アレンテジャーナ(Açorda Alentejana)」は、にんにくとコリアンダーの香りが薫るスープに、固くなってしまったパンを入れた非常にシンプルなスープです。だいたい、上にポーチドエッグがトッピングされます。ちなみに日本語の「パン」はポルトガル語「pão(パオン)」が由来です。

アレンテージョ地方では、ほかにもチーズやワインが有名です。緑の美しい広大な田園地帯で、食事をゆっくり満喫しながら過ごしてみるのもおすすめです。

(3)サルディーニャス・アサーダス/イワシの塩焼き

サルディーニャス・アサーダス(sardinhas Assadas)

リスボンの町歩きで日本食が恋しくなったら、ポルトガル名物「サルディーニャス・アサーダス(sardinhas Assadas)」、イワシの塩焼きに決まりです。ポルトガル人もイワシの塩焼きを好むのです。

日本のものよりも大きくて身がふっくらつまったイワシは炭火で焼き、塩やレモン、オリーブオイルをふっていただきます。レストランの定番メニューですが、田舎の方へ行くと家の軒先にドラム缶を置いて炭焼きしていることも。

カラフルな装飾で盛り上がるイワシ祭り

また、6月13日は「聖アントニオの日(別名:イワシ祭り)」があります。アルファマ地区やバイロアルト地区の細い路地はカラフルに装飾され、その下にはイワシを焼く屋台が並びます。

町を歩けば白いけむりがモクモクとたちこめ、町はイワシが焼かれた香りに包まれます。世界各国から観光客が集まるリスボンですが、日本人ほどこの香りに懐かしさを感じる民族はいないのではないでしょうか。

夜遅くまで音楽が流れ、イワシの塩焼きとワイン(お酒がすすみます……)で町がにぎわうこの時期に、ポルトガル旅行を計画するのもよいでしょう。

(4)アホシュ・デ・マリスコシュ/魚介のリゾット

アホシュ・デ・マリスコシュ(Arroz de Mariscos) ©iStock

ポルトガル料理がなぜ日本人の口にあうのか、答えはこの料理に隠されているのかもしれません。Arooz=米、Mariscos=魚介を意味することからもわかるとおり、「アホシュ・デ・マリスコシュ(Arroz de Mariscos)」とは、魚介類のリゾットのことです。

ポルトガル人は日本人同様に魚介類をよく食しますが、米もよく食べます。海老やアサリ、イカなどの旨味成分がぎっしり詰まった魚介スープは濃厚で、芯がほどよく残った米と一緒にぺろりを食べられるでしょう。素材の旨味を存分に活かす嗜好は、日本人がポルトガル料理を好む要因かもしれません。

アホシュ・デ・マリスコシュ(Arroz de Mariscos)は魚介リゾットですが、アホシュ・デ・ポルヴォ(Arroz de Polvo)はタコのリゾットです。タコのグリルなどもとても柔らかくておいしいです。

(5)カタプラーナ/蒸し料理

カタプラーナ(鍋) ©iStock

これまで素材の旨味を活かした料理について紹介しました。さらに、素材の旨味を存分に引き出してくれる調理器具「カタプラーナ(鍋)」を使った料理を紹介しましょう。

カタプラーナは、ポルトガル南部アルガルヴェ地方発祥の鍋の名称です。この銅製の打ち出し鍋は形が独特で、まるでカメの甲羅をふたつ付けたように見えます。この形のおかげで熱がよくまわって、素材が蒸されるのだとか。

アサリの酒蒸し ©iStock

鍋の素材は肉(ソーセージなど)や野菜(パプリカなど)、魚介などなんでもありです。なかでもポルトガル人の好きな魚介類は、ロブスターが入った豪華なものからアサリの酒蒸しのようなシンプルなものまでさまざま。

食後、素材からにじみ出た旨味たっぷりのスープに米を入れ、リゾットにしてくれることもあります。カタプラーナを使った料理を食すことで「素材の味を活かす」ポルトガル料理の「らしさ」を体感し、虜になることでしょう。

いかがでしたか。ほかにも、絶品スイーツやワインなど、紹介したいグルメがまだまだたくさんありますが、それはまた別の機会に。日本人の口に合う南欧の地元グルメを食べに、ポルトガルへ出かけてみませんか。

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