暮らすように旅しよう! アルプスを眺めながら食べたいスイスチーズ

公開日 : 2019年06月10日
最終更新 :
夏のグリル時期に、加熱して食べるタイプのチーズ
夏のグリル時期に、加熱して食べるタイプのチーズ

スイスの名物といえば「チーズ」。スイス料理を代表するチーズフォンデュやラクレット(Raclette)は有名で、この2つはスイス旅行に行ったら絶対食べたいグルメリストにも入っているのではないでしょうか。これらはレストランで食べるとして、今回はスーパーで買って、ピクニックやホテルで気軽に食べられる、おすすめのスイスチーズを紹介します。※写真のチーズは加熱して食べるタイプのものですので、購入後調理が必要となります。旅先でグリルの機会があればぜひお試しください。

ルツェルナー・ラームケーゼ(Luzerner Rahmkäse)

ルツェルナー・ラームケーゼ(Luzerner Rahmkäse)
ルツェルン州生まれのスイスチーズ

ルツェルナー・ラームケーゼ(Luzerner Rahmkäse)は、ルツェルン産の牛乳と生クリームをぜいたくに使用したセミハードタイプのチーズです。口当たり滑らかでクセがないため、チーズに親しみがない日本人にも非常に食べやすくおすすめです。

1907年創業、ルツェルンに本社を置くエミ(Emmi)が製造しています。写真は大きめの商品ですが、ほかにも250グラムタイプ、150グラムですでに切ってあるタイプ、個別包装で5個入り(合計135グラム)タイプなどがありますので、おひとり様や初めての時は小さめを購入するとよいでしょう。スイスの大手スーパーマケット、ミグロ(Migros)やデナー(Denner)などで購入可能です。

テット・ド・モアンヌ(Tête de Moine AOP)

テット・ド・モアンヌ(Tête de Moine AOP)
ジュラ州生まれのスイスチーズ

テット・ド・モアンヌ(Tête de Moine AOP)は、フランスとの国境に近いスイスのジュラ地方の田舎街ベルレー産の最高品質の牛乳を使用したセミハードタイプのチーズです。テット・ド・モアンヌの歴史は長く、ジュラ地方にあるベルレー修道院の僧たちとチーズの関わりが1192年始めの文献に記載されています。

このチーズは、フランス語で「修道士の頭」というユニークな名称で、由来は修道士の剃髪との削ったチーズとの形が似ているからといわれています。

このチーズの特徴は、この花びらのような美しい形。ジロールという専用の削り器(別売り)で薄く削っていただきます。牛乳の旨みが濃縮されて濃厚でコクがある味わいでとってもおいしいです。

ジロールで花びら状に削って食べるのも楽しいですが、すでに削った状態で梱包されて販売されている商品もありますので、旅行中でも気軽に食べられます。こちらもスイスの大手スーパーマケット、ミグロやデナーなどで購入可能です。

センネンムッチュリ(Sennenmutschli)

センネンムッチュリ(Sennenmutschli)
ルツェルン州生まれのスイスチーズ

センネンムッチュリ(Sennenmutschli)は、エミ(Emmi)が製造する、ルツェルン産の牛乳を使用したセミハードタイプのチーズです。

ムッチュリ(Mutschli)は、スイスドイツ語で「小さなチーズ」という意味で、熟成期間は1~3ヵ月と短め。クセのないマイルドな風味で柔らかくなめらかな口当たりのチーズです。ラクトースフリー(Lactosefrei)で、乳糖過敏症や不耐症の方でも安心して召しあがれます。大手スーパーマケット、ミグロやデナーなどで購入可能です。

マイルド・ツーカーベルグチーズ(Mild Zugerberg Käse)

マイルド・ツーカーベルグチーズ(Mild Zugerberg Käse)
ツーク州生まれのスイスチーズ

中央スイスに位置するツーカーベルグ(Zugerberg)の麓村、ヴァルチウィル(Walchwil)のチーズ屋「ケーゼライ・ヒンターベルグ・ルスト(Käserei Hinterberg Rust)が製造する、ツーク産の牛乳を使用したセミハードタイプのチーズ。マイルドな味わいで食べやすいチーズです。こちらは、中央スイスの大手スーパー・ミグロで購入可能です。

このように、スイスのスーパーには地元産の魅力的なチーズがたくさん並んでいます。中央スイスでしたら、ゼーリスベルガー・ベルグチーズ(Seelisberger Bergkäse)、シュヴィーツァー・ベルグチーズ(Schwyzer Bergkäse)、キュスナハター・ベルグチーズ(Küssnachter Käse)、ツーガーヴィルトシュピッツチーズ(Zuger Wildspitz Käse)……など、ほかにも地元で造られた数多くのチーズが購入できますできます。

旅先で、地元産のチーズを試してみるのもよいでしょう。

ティルジッター(Tilsiter)とグリュイエール(Le Gruyère AOP)

ティルジッター(Tilsiter)とグリュイエール(Le Gruyère AOP)
スイスで定番のチーズ

大自然に囲まれたグリュイエール産の生乳から造られるハードタイプのチーズ、グリュイエールは、スイスチーズのなかでもっとも生産量が多く、人気の高いスイスチーズです。日本でも輸入食品を扱う店で購入ができます。

トゥールガウ州、チューリッヒ州、ザンクトガレン州の牛乳を使用して製造されるティルジッターも人気の高いセミハードチーズで、1893年からスイス国内で造られています。

どちらも食べやすいので、旅先でパンのお供に、また、おつまみに食べるのもよいでしょう。

スイスチーズの購入先・問合わせ先

スイスチーズの購入先・問合わせ先
中央スイス産のスイスチーズ

スイスには数え切れないほどの絶品チーズがあります。スイスチーズの購入先と問合せ先を紹介します。大手スーパーマケットなど購入して、地元の人達が食べているスイスチーズをぜひ味わってみてください。

いかがでしたか。ルツェルンなど中央スイスのスーパーで購入できるスイスチーズを紹介しました。味覚の好みは人それぞれ違いますが、比較的癖がなく食べやすいものとなっています。ほかにもスイス各地でいろいろと食べ比べてみもよいでしょう。

筆者

スイス特派員

田山 貴子

欧州移住を目指して日本から求職し、2000年よりベルン在住。スイスの会社に10年間勤めた後、日本とスイスの架け橋になるべく起業。

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