「はっさく大福」に「酒粕かりんとう」 注目の広島土産3選

公開日 : 2018年06月05日
最終更新 :
弾ける食感が新鮮!餅菓子のかしはらの「はっさく大福」
弾ける食感が新鮮!餅菓子のかしはらの「はっさく大福」

 旅行の醍醐味の1つといえばお土産。でも、種類が多くて悩んだ末、結局、味が分からず定番に落ち着く…ということはありませんか?そんな皆さんに、今回おすすめするのは、全国的にはあまり知られていない、隠れた銘菓。どれも、県民に愛されていて、しかも広島駅周辺で買い求められるものをチョイス!「これは珍しい」と喜んでくれること請け合いの3品です。

弾ける食感が新鮮!「はっさく大福」は瀬戸内の島生まれ

弾ける食感が新鮮!「はっさく大福」は瀬戸内の島生まれ
ショーケースに並ぶ姿はかわいらしい

 大福なのに「弾ける食感」・・・。想像してみてください。弾けるのはもちろん八朔です。実がしっかりしているので、皮をむいて食べる八朔そのままの歯ごたえなのです。初めていただいたとき、本当に驚きました。

 気になる味はというと、ほんのり苦みがある八朔に皮と白あんの甘さがよく合います。しかも、1つがなかなかのボリュームです。実は、原料の八朔がなくなると、製造もお休みになる「はっさく大福」です。

こじんまりとした店舗は広島市西区にある
こじんまりとした店舗は広島市西区にある

 八朔は。広島県尾道市の因島が発祥の地。「はっさく大福」も、同じ因島で約30年前に誕生しました。生みの親は、「餅菓子のかしはら」の柏原伸一さん。でも、現在、店は広島市西区にあります。私がおじゃました日、たまたま、ご本人にお会いでき、そのワケをうかがいました。

広島で生まれ八朔で作った大福を「広島の大福」として全国に発信したい、との思いがあり「それなら店を広島市に」と考え2年前い移転。当初は不安もあったそうですが、その味が口コミで広まり、雑誌などの取材が相次ぐ人気店になりました。

1つで大満足の食べごたえ!
1つで大満足の食べごたえ!

 「はっさく大福」は、ソムリエの田崎真也さんや脚本家の内館牧子さんも絶賛という味。JR広島駅「おみやげ街道」「名店街ユアーズ店」「駅構内おみやげプラザ」などで販売されています。

 「餅菓子のかしはら」は、宮島口に向かう広島電鉄天満町電停の近くにありますので、立ち寄れば、貴重なお話が聞けるかもしれませんよ。
span style="font-size:12pt;">
■餅菓子のかしはら
・住所:〒733-0031広島市西区観音町9-4
・URL: http://0845.boo.jp/kashihara/index.html

利き酒ができるお菓子発見!「酒粕かりんとう」はノンアルでおいしい

利き酒ができるお菓子発見!「酒粕かりんとう」はノンアルでおいしい
銘柄ごとに味の違いが分かる「酒粕かりんとう」

 広島県は、酒どころとしての知名度が最近急上昇。その中心ともいえるのが、東広島市西条。その市内で作られている、ノンアルコールなのに利き酒ができるお菓子が話題になっています!

 小さな工房「香木堂」が作る「酒粕かりんとう」。使っているのは「賀茂泉」「福美人」「桜吹雪」「亀齢(きれい)」「西條鶴」の5銘柄の酒粕。酒の味が違えば、酒粕の味も違う。それに気づいた香木堂の池田久美さんが考え出しました。

「酒粕かりんとう」を考案した香木堂・池田久美さん
「酒粕かりんとう」を考案した香木堂・池田久美さん
東広島市西条の5銘柄の違いが楽しめる
東広島市西条の5銘柄の違いが楽しめる

 風味を損なわないよう、丁寧に酒粕を溶かして作った蜜をからめて、酒粕かりんとうは出来上がり。簡単そうに見えますが、酒粕は銘柄、酒を絞った時期などによって硬さが違うので、微妙に作り方も変えているのだとか。

 池田さん曰く「賀茂泉」と「亀齢」はすっきり、「桜吹雪」「西條鶴」は、ほんわか柔らか、そして、「福美人」は甘めとのこと。私はこのうち、「西條鶴」と「亀齢」をいただきました。

 甘さが控えめで、やめられなくなるのは同じですが、確かに銘柄が違うと味わいが違います。

酒粕の風味を損なわないよう、丁寧に溶かして蜜を作る
酒粕の風味を損なわないよう、丁寧に溶かして蜜を作る

 「酒粕かりんとう」は、JR広島駅新幹線口「名店街ユアーズ店」、広島駅前のデパート「福屋広島駅前店」で販売されています。お酒だと持ち運びが重いですが、かりんとうだから軽いのも、オススメポイントです。

■香木堂
・住所:〒739-2611広島県東広島市黒瀬町大多田191-8
・URL: http://www.kobokudo.jp/

大人のスイーツ 「洋酒ケーキ」は広島県北の銘菓

大人のスイーツ 「洋酒ケーキ」は広島県北の銘菓
広島県北の銘菓「洋酒ケーキ」は大人の味

 洋酒を使っているのが三次市三上貫栄堂の「洋酒ケーキ」。幼いころから親しんでいる味です。カステラをブランデーやラム酒に浸していて、フォークを入れると染み込んだ酒がにじんでくるほどです。

 口に運ぶと、しっとりしたカステラ生地から洋酒の香りが広がります。もちろん甘いのですが、染み込んだ洋酒も味わいも楽しめ、まさに「大人のスイーツ」。同じく洋酒を使ったお菓子と言えば、ウイスキーボンボンを思い出しますが、それよりもアルコールの風味は柔らかめ。

パッケージはどことなく懐かしい雰囲気
パッケージはどことなく懐かしい雰囲気
フォークを入れるとひたした洋酒がにじみ出る
フォークを入れるとひたした洋酒がにじみ出る

 JR広島駅周辺で販売されているのは「福屋広島駅前店」。実は「洋酒ケーキ」は、府中市上下町の別の店でも作っていて、同じく福屋広島駅前店で購入できるそうです。両方買って、食べ比べるのも面白いかもしれないですね。

■三上貫栄堂
・住所:〒728-0006広島県三次市畠敷町84-13

<広島みやげは日々変化、レモンやカキ関連が増殖中>

 今回は3品をご紹介しましたが、もちろん、まだまだあります。今、増えているのは、広島県が生産量国内一のレモン関連。

 また、シーズンを迎えた「カキ」の土産品もバラエティー豊かです。ぜひ、駅の土産品店をはしごして、お気に入りを見つけてくださいね。

記事:西村正行
※本記事は、「日本の歩き方」内、「おでかけガイド」に2015年11月9日に掲載されたものです。

筆者

地球の歩き方ウェブ運営チーム

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』のメディアサイト『地球の歩き方web』を運営しているチームです。世界約50の国と地域、160人以上の国内外の都市のスペシャリスト・特派員が発信する旅の最新情報をお届けします。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。