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なぜ?マレーシアのジャングルの中に佇む英風の古城ケリーズ・キャッスル

2017年02月20日

イポーから14kmほどの距離にあるケリーズ・キャッスル

切り拓かれたジャングルの中の一本道を進む。両側は時折家々や商店、ホーカーなどが点在する幹線道路。マレーシアらしい緑あふれる風景の中、突如として姿を表すのが、城(Castle)という呼び名がふさわしいケリーズ・キャッスル(Kellie's Castle)です。実は厳密に言うと、城ではなく個人所有の豪邸。20世紀初頭にマレーシアでゴム園を経営したスコットランド出身の農園主ウィリアム・ケリー・スミス(William Kellie Smith)氏の家なのです。彼の奥さんにプレゼントするために建てようとしたという説もあるようです。ところが家の建築途中で当主のケリー・スミス氏が1926 年に急逝。工事はそのままストップしてしまい、当時のままの姿で現在に至っています。

当主の急逝により未完成の姿のまま現在に至る

バツー・ガジャにあるケリーズ・キャッスルの敷地内からの全景
ケリーズ・キャッスルからそばを流れる川を見下ろす
スミス氏の故郷のスコットランドに思いをはせた風景
スコットランドから遠く離れたのどかなマレーシアの地。
そこでケリー・スミス氏は故郷の田園風景を再現しようとしたそう。
当時このような洋風建築はかなり異彩をはなっていたに違いありません。

木々こそ熱帯の趣ではありますが、緑多く目の前を川が流れる風景に今でもその当時の思いを見るようです。


キャッスルの名にふさわしき豪邸の跡

後ろから見たケリーズ・キャッスル
ケリーズ・キャッスル唯一の展示物がある部屋

中に入るとすぐ一室だけ家具が展示してあります。
「もしケリーズ・キャッスルが完成していたら、リビングルームはこのような形ではないか」と想像して部屋を再現したもの。
巨大なゴム園のオーナーであったケリー・スミス氏の豪勢さが伝わってくるようです。

建築中のままとなっているため屋根にも登れる
窓のむこうには熱帯の風景が広がるケリーズ・キャッスル内部
独特の形をした窓が多いケリーズ・キャッスル
時を経て割れた天井からは木が生えてきている
主な部分はレンガで造られており、三階建てです。
中に入ると建築途中であるということが随所から伝わってきます。
天井の割れ目からは木が生えてきており、長い年月が経ったことが伝わってくるようです。時が止まっているようで、ちょっとミステリアスな雰囲気。

完成していればマレーシア初となるエレベーター付の家となる予定だったそう。
入り口付近には取り付けられることがなかったそのスペースが吹き抜けのように上の階へと続いています。

屋根に登って写真撮影をしている人を多くみかけます。
立ち入り可能ですが、もちろん手すりやさくなどもありません。


母屋だけではなく離れをつくる計画もあったと言われている

廃墟と化している離れの一部
キッチンなどが作られる予定だったとか
完成した暁にはまさに城のようになっていた跡地

母屋の後ろにはキッチン、ダイニングルームなどを備えた離れも建築される予定だったそうです。しかしこちらは、壁のみで廃墟や遺構を思わせるような姿のみ残っています。

完成を見ずに亡くなってしまったケリー・スミス氏。さぞや無念だったのではないでしょうか。

母屋の後ろでひっそりと咲くハイビスカス

ケリー・スミス氏の思いが詰まったケリーズ・キャッスル、夜ともなるとその姿が現れるとか、現れないとか。一部ではミステリーなことが起きる場所との噂もあります。

ふと足元を見ると、レンガの割れ目から真っ赤なハイビスカスの花が咲いているのを発見。主を失った日々の長さと、自然の営みを思わずにはいられませんでした。

【データ】
店名:ケリーズ・キャッスル(Kellie's Castle)
住所:Jalan Gopeng, 31000, Batu Gajah,Perak
Tel:+60 05 365 3381
URL:http://www.malaysia.travel/en/my/places/states-of-malaysia/perak/Kellies-Castle
営業時間:9:00-17:00(月曜から木曜)、9:00-18:00(金曜から日曜&祝日)
入場料 大人RM10(約250円) ※マレーシア国民と外国人では値段が違います。


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