シンガポール・南国の花々に囲まれた彩り豊かな極上のレストラン体験
この植物園は、歴史的にも、シンガポールの植物研究の拠点でもある場所です。ここでは、人生を植物研究に捧げた植物学者、E.J.Hコーナーの自宅を改装したコロニアル風の一軒家で、極上のフレンチがいただけるのです。今をさかのぼること80年以上前、1929年にシンガポールにやって来たコーナー。当時の面影を今に残すこの自宅は、シンガポール政府から歴史的建造物にも指定されています。そんな、シンガポールの植物研究の発祥地とも言える場所で、日々新しい料理を「研究」し、腕をふるっているのは、シンガポールの老舗フレンチレストラン、「レザミ」で経験を積んだジェイソン・タンオーナーシェフです。
シェフの「研究」テーマは、植物が主役の料理、「ガストロ・ボタニカ」。緑に囲まれた明るいテラス席で、野菜の自然な旨味を大切にした料理がいただけます。
野菜が主役、がコンセプトですが、素材に頼り切りになるのではなく、フレンチのテクニックを惜しみなく使い、食感や香り、温度などを計算して多重的に積み上げた、繊細で複雑なもの。味も、重すぎず軽すぎない、絶妙のバランスです。
そんなお店のスペシャリテをちょっぴりのぞいてみましょう。
あれれ?普通の玉ねぎがちょこんと一個。
ですよね。
でも、玉ねぎの上の部分を外すと
ふんわりと漂うトリュフの香りと共に、びっくりするほど濃厚な甘みの玉ねぎのピューレと温泉卵が登場。混ぜながら食べると、とろりとした卵黄のコクが加わり、新しい感覚の上質なポタージュスープのよう。特別に甘い品種の玉ねぎをフランスから取り寄せているそうですよ。
この玉ねぎの料理だけでなく、どの料理も、味のみならず、面白いプレゼンテーションで、次はどんな料理が出てくるのかな?とワクワクさせてくれます。
オマール海老、極小のパスタ、パスタの粒と同じ大きさに刻んだイカにネギを合わせた一皿は、魚介類の繊細な柔らかさや絶妙な歯応えを引き出しています。
デザートは小石?
いいえ、中はなんとチョコレートのムース! キノコの研究も行っていたコーナーへのオマージュとして、上にはメレンゲで出来たキノコが乗っています。楽しい驚きと探究心が満載のレストランです。
植物の研究に打ち込んだコーナーの自宅で、シェフの遊び心あふれる「研究」を楽しんでみるのもいいかも。まるで植物学者の自宅に招かれたような、くつろいだ空間です。
【データ】
店名:コーナーハウス(Corner house)
住所:1 Cluny Road, Nassim Gate, Singapore Botanic Gardens E J H Corner House Singapore 259569
Tel:+65 6469 1000
URL:http://www.cornerhouse.com.sg/
営業時間:ランチ 12:00〜15:00(日曜は11:30〜) 、ディナー 18:30〜23:00、
休み:月曜
筆者
シンガポール特派員
仲山今日子
趣味は海外秘境旅行、現在約50カ国更新中。
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