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ドイツ×日本合作、女優・樹木希林の遺作にして世界デビュー作。感動の人生賛歌映画『命みじかし、恋せよ乙女』

2019年08月01日

映画『命みじかし、恋せよ乙女』

女優・樹木希林さんの遺作にして世界デビュー作となった本作『命みじかし、恋せよ乙女』は、2018年4~5月にドイツ南部アルプスの麓のアルゴイにて、その後の6~7月は日本にて、計35日間を掛けて行われた。ドイツと日本の合作映画です。8月16日(金)より、TOHOシネマズ シャンテ他全国順次公開となります。

『命みじかし、恋せよ乙女』ストーリー

『命みじかし、恋せよ乙女』ストーリー

【ストーリー】
ドイツ、ミュンヘン。幼い娘の誕生パーティに、招待されてもいないのに酒に酔って現れ、別れた妻から「正気?」と追い返されるカール(ゴロ・オイラー)。仕事も家族も生きる希望さえも失ったカールが、泥酔の底で「助けて」とつぶやいた翌日、ユウ(入月絢)という名の若い日本人女性が訪ねてくる。

ノイシュヴァンシュタイン城

カールの亡き父ルディと親交があったというユウは、ルディが生前暮らしていた家を見たいというのだ。よく知らないユウと共に、郊外にある今は空き家となった実家へと向かう羽目になるカール。父の墓の前で手を合わせて涙を流しながら「彼は私に優しかった」と話すユウの言動は、すべてがとても風変りだった。ある晴れた日、ユウの希望で観光名所のノイシュヴァンシュタイン城へ出掛けたカールは、土産物売り場で働く義姉に出くわす。

ノイシュヴァンシュタイン城:Jeff Wilcox [CC BY 2.0], via Wikimedia Commons

カールは次第に目を背けてきた自らの人生と向き合い始める。自らの不甲斐なさ、後悔、家族との不義理、本当の自分をさらけ出すことが出来なかった過去のすべて。ユウの存在、ユウとの時間が、それまで止まっていたカールの時を動かし、新たな人生へと一歩を踏み出そうとしたその時、ユウが忽然と姿を消してしまう。

ユウを探しに遥か海を越えて日本を訪れたカールは、彼女の故郷である神奈川県の茅ヶ崎海岸へ向かう。ユウの面影を追ううちにカールがたどり着いたのは、茅ケ崎館というひっそりとした旅館だった。そして、茅ケ崎館の老いた女将(樹木希林)との思い掛けない交流から、カールは哀しくも美しい、知られざる人生の物語を知ることになる。

という、ドイツと日本を結び、日本の文化にも触れることのできる物語です。

茅ケ崎館と樹木希林さん

女将役を演じた生前の樹木希林さん

茅ヶ崎にて行われた日本パートの撮影は、屋外最高気温40℃超えという記録的な猛暑の最中で敢行されました。録音のためにエアコンを切った室内の現場はサウナのようでスタッフは気を失う寸前であり、唯一その暑さをものともしていなかったのが、樹木希林さんだったといいます。

彼女が演じたのは、茅ヶ崎館の老女将の役でしたが、樹木希林さんが初めて茅ヶ崎館を訪れたのは、小津安二郎監督の遺作となった『秋刀魚の味』の撮影時に、女優杉村春子の付き人として現場に参加した時。今回、樹木希林さんがこの役のオファーを受けた理由の一つには、「茅ヶ崎館にもう一度行ってみたかったから」というものもあったといいます。 当時、樹木希林さんが小津安二郎監督と一緒に過ごしたまさにその部屋で、今回の撮影は行われました。

「ゴンドラの唄」を歌う樹木希林さんの姿は儚くも切ない

本作では、樹木希林さんが庭を眺めながら「ゴンドラの唄」を歌うシーンがありますが、この歌は黒澤明監督の『生きる』にも出てくる大正時代の歌謡曲であり、この歌を歌うシーンが、2018年9月に亡くなった樹木希林さんの女優としての映画への最後の出演シーンとなりました。 愛、喪失、家族、生きる事の美しさと残酷さを描いた本作において、この樹木希林さんの歌は、まるで彼女が私たちに遺してくれた最後のメッセージのようだったと、デリエ監督は語っています。

ドイツと日本のオカルティズムの邂逅

デリエ監督が描く日本のオカルティズム

本作の物語の背景には、ドイツの“デーモン”と日本の“幽霊”がテーマとして存在しています。日独の亡霊の物語を紡ぎたいという思いは、デリエ監督が長きにわたり幽霊や妖怪、怪談について学んできたことから生まれたものであり、同時に溝口健二監督の『雨月物語』や松本俊夫監督の『修羅』といった日本映画の傑作の影響もあります。

公開情報

公開情報

自分を見失った男が、遠い異国で出逢った、哀しくも美しい人生の物語とは?
ドイツと日本を舞台に描かれる、感動の人生賛歌。映画『命みじかし、恋せよ乙女』は、8月16日(金)より、TOHOシネマズ シャンテ他全国順次公開となります。

■『命みじかし、恋せよ乙女』
8月16日(金)より、TOHOシネマズ シャンテ他全国順次公開
URL:https://gaga.ne.jp/ino-koi/
配給:ギャガ
©2019 OLGA FILM GMBH, ROLIZE GMBH & CO. KG

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