世界の映画祭で観客賞8冠の心温まるロードムービーが日本公開決定! 映画『家へ帰ろう』(ポーランド)

公開日 : 2018年09月29日
最終更新 :
アルゼンチンから故郷ポーランドへ
アルゼンチンから故郷ポーランドへ

アルゼンチンから故郷ポーランドへ、ホロコーストから逃れた仕立て屋が約束を果たすために旅に出る、感動のロードムービーが2018年12月、シネスイッチ銀座ほかにて全国順次公開が決定!

『家へ帰ろう』ストーリー

『家へ帰ろう』ストーリー
『家へ帰ろう』ストーリー

【ストーリー】
88歳のユダヤ人仕立屋アブラハムは、子どもたちや孫に囲まれ、家族全員の集合写真を撮っても浮かない顔をしていた。その翌朝、住み慣れた仕立屋兼自宅を引き払い、老人施設に入ることになっていたのだ。最後に1着だけ残ったスーツを見てアブラハムはあることを決意する。家族が皆帰ってしまったその日の深夜、家を抜け出しブエノスアイレスからマドリッド行きの航空券を手配、早速飛行機に乗り込むのだった。

ブエノスアイレスから、マドリッド、パリを経由して、ポーランドに住む70年以上会っていない親友に最後に仕立てたスーツを届けに行く旅が始まる。アブラハムは、決して「ドイツ」と「ポーランド」という言葉を発せず、紙に書いて行く先を告げていく。飛行機で隣り合わせた青年、マドリッドのホテルの女主人。パリからドイツを通らずポーランドへ列車で訪れることができないか、と四苦八苦していたアブラハムを助けるドイツ人の歴史学者など、旅の途中で出会う女性たちは、アブラハムの旅を支えようとそれぞれの環境の中で受け入れることで、アブラハムの尖った部分を柔らかくしていく。

ポーランドに住む親友は、ユダヤ人であるアブラハムが第2次大戦中、ナチスドイツによるホロコーストから逃れたアブラハムを助け、匿ってくれた命の恩人であった。アブラハムが70年前に受けた足の傷が悪化し、看護師から車いすを押されて、過去の壮絶な思い出と一緒にたどり着いた場所は、70年前と同じ佇まいをしていた。アブラハムの人生最後の旅に人と人が繋ぐ“奇跡”が訪れようとしていた。

アルゼンチンからポーランドまでの奇跡のロードムービー

アルゼンチンからポーランドまでの奇跡のロードムービー
旅の出発地点はアルゼンチン

ブエノスアイレスに住む88歳の仕立屋アブラハムは、自分を施設に入れようとしている家族から逃れ、スペイン・フランスを経てポーランドへと向かうための旅に出る。その目的は、第2次大戦中のホロコーストから逃れ、自分の命を救ってくれた親友に自分が仕立てた「最後のスーツ」を渡すこと。

監督・脚本を手掛けたパブロ・ソラルスは本作が長編映画の監督2本めで、自身の祖父の家が「ポーランド」という言葉がタブーであったことから発想を得、自身のアイデンティティーを確認するために避けて通れないテーマを感動のロードムービーとして結実させた。2017年釜山国際映画祭 World Cinema 部門に正式出品され、またSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2018国際コンペティション部門に出品されるなど世界各国から注目を集める。『A Boyfriend for my wife』(08)や『I Married a Dumbass』(16)などアルゼンチンで大ヒットした映画の脚本を手掛け、特に『A Boyfriend for my wife』は韓国で『僕の妻のすべて』(13)としてリメイクされている。

目的地はポーランド
目的地はポーランド

頑固だが旅の先々で出逢う女性たちに助けられ、心を開いていくアブラハムに『タンゴ』(98)で男の色気を余すところなく発揮したミゲル・アンヘラ・ソラ。本作で2018年に開催された第44回シアトル国際映画祭最優秀男優賞に選ばれた。マドリッドのホテル女主人に『シチリア!シチリア!』(09)のアンヘラ・モリーナが熱演。アルゼンチンからポーランドまでの奇跡のロードムービーが誕生した。

監督・脚本:パブロ・ソラルス 音楽:フェデリコ・フシド (『ネルーダ 大いなる愛の逃亡者』『瞳の奥の秘密』) 撮影:フアン・カルロス・ゴメス 出演:ミゲル・アンヘル・ソラ (『タンゴ』『スール その先は…愛』)、アンヘラ・モリーナ(『ライブ・フレッシュ』『シチリア!シチリア!』『題名のない子守唄』)、オル ガ・ボラズ、ユリア・ベアホルト、マルティン・ピロヤンスキー、ナタリア・ベルベケ 2017 年/スペイン・アルゼンチン/スペイン語/カラー/スコープサイズ/5.1ch/93 分/原題:EL ULTIMO TRAJE/ 英題:The Last Suit 配給:彩プロ © 2016 HERNÁNDEZ y FERNÁNDEZ Producciones cinematograficas S.L., TORNASOL FILMS, S.A RESCATE PRODUCCIONES A.I.E., ZAMPA AUDIOVISUAL, S.L., HADDOCK FILMS, PATAGONIK FILM GROUP S.A.

筆者

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