ウェールズの首都 カーディフの城は見どころ満載!
イギリスのウェールズ首都にあるカーディフ城は、西暦元年ごろにローマ人が要塞を築いた事から始まる歴史ある城郭。最後の城主ビュート侯爵家から1947年にカーディフ市へ寄贈され、今では市民や観光者などに人気のスポットとなりました。
入場料は大人£12、小人£9、5歳未満は無料。(2017年3月現在、日本語も選べるオーディオ・ガイド使用料込み)
築1000年のノルマン人の要塞
まず敷地内に入ると、全く時代の違う2つの城に出迎えられます。古城跡のように見える方は、3世紀にローマ人が造った砦の上にノルマン人が11世紀に要塞を建てたもの。
外側の骨格など一部が残っていて屋根もない廃墟とはいえ、築1000年と思えば感慨深い。
窓のように見えるのは明り取りだけじゃなく、敵が来たら弓矢を放つための場所でもありました。
てっぺんから下の階を見下ろした様子。11世紀のノルマン人たちが住んでた頃は、どんな内装だったんだろう?と想像するのも楽しいですよね。
近代的なカーディフ城
一方こちらは、15世紀に建てられてから19世紀まで増改築を繰り返したほうの城。カーディフ市に寄贈されるまでは城主がいただけあって、かなり近代的です。
所々にある説明書きには、日本語もありましたよ!
このお城、特に天井の装飾が凝ってて必見です。本稿のトップ画像も、そんな天井のひとつでした。
特に19世紀に石炭輸出で巨万の富を得た第3代ビュート侯は、建築家ウィリアム・バージェスを起用して贅を尽くした城を完成させました。外壁にも面している、この凝った時計塔も1868年製。
ゴージャスな部屋たち
城の中も、ゴージャスな装飾を施された部屋が続きます!
たとえば、こちら「アラブの間」は…。
何たって天井がスゴイ!絢爛豪華で目がくらみそう…。
これらを手掛けた時代の城主ビュート卿は他にもお屋敷を幾つか所有してて、1年のうち数週間しかこの城に滞在しなかったそうです。なのにこれほど豪奢な改装って、どれだけ富を占有してたのか?想像もつきませんよね。
地味に見える図書室も…
こちらは図書室。他の煌びやかな部屋に比べれば、落ち着きのある地味な部屋にも見えます。
ここに並んでる書架は、なかなか気に入りました。なぜなら支柱の隅っこに、色々な動物たちが彫られているんですよ!
カーディフに行く機会があれば、是非お勧めしたいお城です。
【データ】
カーディフ城(Cardiff Castle)
住所:Castle Street, Cardiff CF10 3RB
Tel: 029 2087 8100
URL:http://www.cardiffcastle.com/
筆者
イギリス特派員
小野雅子
在英30年を過ぎました。初めてイギリスへいらっしゃる方にも分かりやすいロンドン観光&文化情報を中心に、イギリス各地やヨーロッパの情報もご案内いたします!
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