海外旅行・観光情報の「地球の歩き方」TOP >ニュース&レポート >エンターテイメント >ヨーロッパ >イギリス >ロンドン >UK発、シューゲイズ・バンドRIDE(ライド)の「旅する中で快適に過ごす」ヒントとは?

UK発、シューゲイズ・バンドRIDE(ライド)の「旅する中で快適に過ごす」ヒントとは?

2020年02月19日

インタビュー中は終始和やかな雰囲気

2019年11月初旬の来日公演を大成功に収めた伝説のシューゲイズ・バンド、RIDE(ライド)。再結成を果たし、21年ぶりとなった前作『ウェザー・ダイアリーズ』も好評を博しているイギリス・オックスフォード発の大御所シューゲイズ・バンドです。2019年8月に6枚目のアルバム『ディス・イズ・ノット・ア・セイフ・プレイス』をリリースした彼らに、ツアーで世界中を飛び回るアーティストならではの旅に役立つヒントや母国のイギリス、日本についていろいろ語っていただきました!

「ここ2年間はノンストップで駆け回っていました」

ひとつひとつの質問にしっかりと答えてくれるふたり

Andy Bell(ギター/ヴォーカル 写真右)、Steve Queralt(ベース 写真左)

−来日おめでとうございます。もう2年前になりますが、再結成の時はシューゲイズが日本でもムーブメントになりました。さらに、時間をおかずに、あなたたちは新しいアルバムをリリースされていますよね。この2年間はどう過ごされていたのでしょうか?

Andy(以下A):前回のアルバムから今回のアルバムを作るまで、一度も休憩をしませんでした。ツアーもたくさん回りましたし、その間にEP(オリジナル・アルバムよりも短い作品集)も出しました。ツアーの終わりの方では今回のアルバムの曲がもうでき上がっていました。そのためツアーからそのままスタジオに入る感じでした。全然休憩することなく、この作品はでき上がりました。

−バンドメンバーの皆さんは、ノンストップで働くのがお好きなのでしょうか?

一同:Yeah(はい)

「1991年の初来日では、自動販売機で温かい缶コーヒーが買えるのにとても驚きました」

Andy Bell

−昔の作品にはなりますが、ファンのお気に入りの曲のひとつに『Vapour Trail』が挙げられると思います。個人的にもとても好きな曲です。この曲のエピソードについてお伺いできますか?

A:とっても昔の曲ですよ(笑)。覚えているのは、この曲はファースト・アルバムに入っていること、僕が前に住んでいた時に友達がその彼のガールフレンドに宛てた言葉だということです。その一節に「Vapour trail in a deeply sky」というのがあって、それを歌詞にしようと思ったんです。ギターに関して覚えているのは、当時僕たちはイギリスのとても安いホテルのバンドメンバー全員が同じ部屋で、2、3本のギターでいろいろと弾いていたんです。その時はレコーディングする術がなかったので、思いついたメロディーを覚えなければいけなかった。覚えよう、忘れまいとものすごく頑張りました。思いのほか、しっかりとその曲のことを覚えていて、それがすごくうれしかったのを今でも思い出します。翌日も覚えているということは、その後も絶対忘れないんですね。それでギター・メロディーができたのを覚えています。

−ありがとうございます。とても興味深いお話です。これまでに何度か来日されていますが、今回の来日でしたいこと、いつもしたくてもできないことはありますか?

A:日本でいつもすることといえば、渋谷や原宿、新宿の店に行って探索することですね。タワーレコードに行くのが好きですね。あと、原宿にある「Five G」という楽器のシンセサイザー・ショップや、神泉にある「越後屋」という居酒屋もお気に入りです。日本の方々は音楽に関しても熟知している印象があります。

Steve(以下S):日本って特に店という店に行かなくても歩くだけで楽しくって。建築とかもすべてが自分たちの国とは違うので。車のデザインも違いますし。来るだけでわくわくするので、いつも日本に来ることを楽しみにしています。

A:食に関しては「Wagyu(和牛)」を食べますし、日本酒も飲みます。
1991年の初来日の際は、缶コーヒーが自動販売機で買えることに衝撃を受けました。イギリスには温かい缶コーヒーが買える自販機なんてないですから。

「旅のヒントは、長いツアーになっても一週間分の洋服のみを用意すること」

Steve Queralt

−ツアー中に恋しくなる、イギリスのとっておきの場所やお気に入りの場所を教えてください。

A:僕はサウスロンドンのハムステッドヒースの近くに家族と住んでいて、妻と一緒にランニングをするのが日課になっています。そのエリアが自分にとってお気に入りの場所ですね。スティーブと一緒にフットボールをすることもあります。

S:自分がツアーに出るときに恋しくなるのは、ロンドンでフットボールをすることですね。ロンドンにいる時はいつもフットボールを観に行ったりしますし、いつも近くにあるものですから。
僕はウエストロンドンに住んでいるので、シティ・センターへのアクセスがとても良く、コヴェントガーデン、ソーホー、ショーリッジ等で買い物をします。あと、リッチモンドパークがお気に入りなので、僕もランニングやサイクリングを楽しんでいます。
カフェに関しては、「Cafe Plum(カフェ・プラム)」が朝ごはんだったり、お茶をするのにも最高の場所です。ここはハマー・スミスブリッジの近くにあります。

■ Cafe Plum(カフェ・プラム)
・住所: 17 Crisp Rd, Hammersmith, London W6 9RL
・URL:: https://www.cafeplum.com/cafe/hammersmith/


–ツアーで世界中を周るおふたりから、旅に役立つヒントを教えていただけないでしょうか? マストで持ち歩くものだったり、大事にしているものはありますか?

S:僕にとっては、良いヘッドフォンと最高の音楽のセレクションですね! 実は、ツアー中はいつもヘッドフォンを4本持って行きます。

一同:(大笑)

S:それぞれに用途があって、ひとつは電話につないだりとかiPodにつないだり、音楽を飛行機の中で聴くためのもの。もうひとつはツアーバスで寝たい時にノイズキャンセリングのヘッドフォンを使います。ほかの2本は壊れた時の予備に、それぞれの用途で1本ずつ持っています。

–アンディさんはいかがですか?

A:ヘッドフォンはひとつしか持っていませんよ(笑)。機内で退屈しないように小さなiPadで音楽やテレビ、映画を観ています。さまざまなプログラムをたくさんダウンロードしています。驚くかもしれませんが、僕たちの荷物はとても少ないんです。今回のアジアツアーでは、手提げ荷物だけで来たんですよ。

–とても身軽ですね! 滞在中に洗濯などもしているのですか?

A:今回は1週間だけなので、ちゃんと1週間分持ってきています。だから洗わなくても大丈夫。心配しないでくださいね(笑)。ツアーが5週間以上になる時は、1週間分の洋服を持ってきて、1週間に1度洗濯するようにしています。僕が思うに、これが長い間旅する中でベストな答えになっているようです。

S:ヘッドフォンも毎週洗っています(笑)。

(一同、スティーブの冗談に大笑い)

「僕が唯一好きと思えるヘヴィ・メタルバンドはGOJIRA(ゴジラ)!」

来日公演の様子

−先ほどの質問の中で、おふたりはツアー中にたくさんの音楽を聴いているようですが、最近見つけたおふたりのお気に入りの曲を教えてください。

A:楽しみのために、エレクトロ・ミュージックをよく聴いています(と、お話ししつつ、最近聴いているアルバムを筆者のノートに書きこんでくれました)。
HARALD GROSSKOPF(ハラルド・グロスコフ)の『SYNTHSIST』は、リラックスするための曲です。

S:僕はJames Holden(ジェームス・ホールデン)の『CAMBODIAN SPRING: ORIGINAL SOUNDTRACK』をノンストップで聴いています。実は映画のサウンドトラックになっていて、その映画はまだ見ていないのですが、音楽は本当すばらしいです。ほかには、アメリカのツアー中にローディーのひとりがGOJIRA(ゴジラ)というバンドの『From Mars to Sirius』を聞かせてくれて、気に入っています。フランスのヘヴィ・メタルのバンドなんです。

A:僕はあまりヘヴィ・メタルは聴きませんが、この作品はとにかくすばらしいと思えるアルバムです。唯一自分が好きなヘヴィ・メタルのアルバムかもしれませんね(笑)。

S:あとはJenny Hval(ジェニー・ヴァル)の『The Practice of Love 』というアルバムは、やりすぎない、聴きやすいアルバムです。

−映画といえば、最近何の映画を観られましたか? 心に残った作品はありましたか?

S:このツアーに来る機内で、『ジョーカー』を観ました。1回ですべてを見ることができなかったのですが、演技もすばらしいし、また必ず観たいと思える強い印象のある作品でした。

A:僕はオーストラリアで1ヵ月前に、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を観ました!

−最新アルバム『ディス・イズ・ノット・ア・セイフ・プレイス』のアートワークのアイデアはどこから来たのですか?

A:これは僕たちのアイデアではないんです。アンダーカートというすばらしいチームが創ったものですよ。

S:まず最初に、アートチームにアルバムのコンセプトを具体的に伝えて、彼らが何枚かを僕たちに見せてくれて、その中のひとつが僕たちのアルバムにとても合うものでした。

A:さらには最新アルバムのタイトルもアートチームが作ってくれました。彼らに3曲くらいデモ送って、『In This Room』も彼らに送ったうちのひとつだったんです。曲のストーリーを知りたいと言ってきたので、説明している中の歌詞の一部が「This is not a safe place」だったんですね。その歌詞の一節の中にはストーリーもあるし、背景もあるし、それをアートチームにさらに説明したら、それをアルバム・タイトルにしたらいいんじゃないかと言ってくれて、アルバムタイトルが決まりました。

−本日は貴重なお話をどうもありがとうございました。

A:Thank you!
S:Thank you! アリガトウ! 

「ディス・イズ・ノット・ア・セイフ・プレイス」アートワーク

【RIDE / ライド】
1988年、英オックスフォードで結成。メンバーはMark Gardener(G/Vo)、Andy Bell(G/Vo)、Steve Queralt(B)、Laurence Colbert(Dr)の4人。1990年にCreationよりデビュー・アルバム『Nowhere』をリリース。1992年のセカンド・アルバム『Going Blank Again』、1994年のサード・アルバム『Carnival of Light』はそれぞれUKチャートの5位を記録しヒットするも、1996年の4枚目のアルバム『Tarantula』のリリースを待たずに解散。2001年の一時的な再結成を経て、2014年に本格的な活動を再開。2017年には21年振りとなるアルバム『Weather Diaries』をWichita Recordingsよりリリース。UKチャートの11位を記録した。

■アーティスト:RIDE(ライド)
■タイトル:THIS IS NOT A SAFE PLACE(ディス・イズ・ノット・ア・セイフ・プレイス)
■品番:OTCD-6767
■定価:¥2,400+税
■その他:世界同時発売、日本盤ボーナス・トラック2曲収録、解説/歌詞/対訳付
■発売元:ビッグ・ナッシング / ウルトラ・ヴァイヴ
■収録曲目:
1. R.I.D.E.
2. Future Love
3. Repetition
4. Kill Switch
5. Clouds of Saint Marie
6. Eternal Recurrence
7. 15 Minutes
8. Jump Jet
9. Dial Up
10. End Game
11. Shadows Behind the Sun
12. In This Room
13. Catch You Dreaming (Glok Remix)*
14. Pulsar (LC Remix)*
*日本盤ボーナス・トラック

撮影:金井蓮(インタビュー)、岸田哲平(ライブ撮影)
通訳:原口美穂

お気に入り

※この記事が気に入った方はクリック

このニュースに関連する他のニュース

イギリスの現地ツアー