日本にも上陸予定!!ロンドンの「ワーナーブラザース(ハリー・ポッター)・スタジオツアー」攻略ガイド(前編)

公開日 : 2021年06月02日
最終更新 :
公式ロゴ<br />TM & © 2020 Warner Bros. Entertainment Inc. Harry Potter Publishing Rights © JKR.
公式ロゴ<br />TM & © 2020 Warner Bros. Entertainment Inc. Harry Potter Publishing Rights © JKR.

イギリスのスタジオ型アトラクション施設「ワーナーブラザース(以下ハリー・ポッターと記述)・スタジオツアー・ロンドン(Warner Bros. Studio Tour London - The Making of Harry Potter)」は、2023年「としまえん」跡地に東京スタジオをオープンする予定とあり、日本でもいま話題沸騰中の注目観光スポットです。2021年の今年は新型コロナの影響で昨年来より長らく休業していましたが、先月5月17日よりめでたく営業を再開しました。本記事では、前編後編に分けて紹介します。ひさびさの開館でますますチケット入手が困難になった人気アトラクション施設を存分に楽しむため、前編はチケットの購入方法と見どころを紹介します(2020年10月に訪れたレポートです)。

計画はお早めに:大人気!入館チケット予約方法

計画はお早めに:大人気!入館チケット予約方法
予約チケットを受け取る窓口

ハリー・ポッター・スタジオツアー・ロンドンは、イギリス人作家J・K・ローリング氏の代表作『ハリー・ポッター(Harry Potter™)』シリーズを題材にし、実際に映画撮影で使われた舞台裏のセットを歩いて回るツアーです。

世界各国からの来場者も多い人気スポットのため、スタジオツアーでは事前にオンラインでチケットを入手する完全予約制をとっています。公式ウェブサイトを開くと、真っ先に「Buy Tickets」という表示が出てくるので、簡単に予約ページへと進むことができます。

16歳以上の「大人」がひとり£47、子供料金やファミリー割引、そのほか各種ガイドブックがついたお得なパッケージ料金もあります。黄色い「Book Now」ボタンを押してチケットの種類と日にちを選択します。

公式ウェブサイト内、予約画面より<br />© Warner Bros. Entertainment Inc.
公式ウェブサイト内、予約画面より<br />© Warner Bros. Entertainment Inc.

濃紺色が空いている日で、5月に確認した時点では平日にチラホラ空きがありましたが、週末に限ると7月まで空きはありませんでした。その平日でも週後半、特に金曜日ともなると17時以降しか空きがないこともあります。

閉館時間は22時のときもありますが、20時や18時など日替わりでかなり異なるので、必ず実際に行く当日の情報をチェックしてください。クリスマス当日の12月25日とその翌日26日は休業ですが、そのほかの月でも不定休があるので要注意です。また、イギリスの学校には夏休みや冬、春休みといった長期休暇のほかに「ハーフターム(half term)」という中休みがかなりの頻度であり、その期間中は平日でも予約でいっぱいです。

たとえ空きを見つけることができても、即「予約ボタン」を押さなければ一瞬で埋まってしまいます。筆者が予約をした際も、ほんのわずかな時間迷っていたら、次にクリックしたときにはもう空いていませんでした。

なお、ロックダウン緩和後に再開された5月17日に予約ページを開くと、順番待ちの画面が現れ、実際のページに移るまで8分ほどかかりました。ようやく入ったあとは、10分間しかそのページに「滞在」することができないので、すみやかな手配が必要です。

予約が完了すると、Eメールに確認の連絡が届きます。当日は正面ゲートのチケット窓口にて発券してもらうか、eチケットの場合はあらかじめプリントした紙か、スマホなどの電子機器上に示したチケット画面を見せます。

アクセス方法と入場手続き

アクセス方法と入場手続き
正面ゲート前

スタジオツアーは、ロンドン市内より公共交通機関を使って1時間ほどかかる地域にあります。最寄り駅のワトフォード・ジャンクション(Watford Junction)駅へは、ロンドン市内のユーストン(Euston)駅から電車で1本、約20分で到着します。

ハリー・ポッターの写真でラッピングされたシャトルバス
ハリー・ポッターの写真でラッピングされたシャトルバス

周辺には地下鉄のワトフォード駅やワトフォード・ハイストリート駅、ノース・ワトフォード駅もあるので、間違えないよう気をつけてください。ワトフォード・ジャンクション駅構内を出ると、すぐ左にスタジオツアー行きのシャトルバス乗り場があります。乗車時に£3を支払い、当日のチケットを提示すると利用することができますが、往復運賃なのでレシートは捨てないでください。

新型コロナ対策への協力をお願いする看板
新型コロナ対策への協力をお願いする看板

スタジオツアー到着後は入場時にチケットの確認と荷物検査があるので、それぞれ指示に従いチケット、所持品を見せます。大きな荷物や複数のカバンを持ち込むことはできないので、なるべくひとつにまとめておくことをおすすめします(現在新型コロナ対策で、荷物預かりのクロークは閉鎖中)。

入場時間まで細かく設定され、新型コロナ対策で人数調整もしているせいか、入場前の長い列はなく、入場後のロビーホールやスタジオ・カフェも閑散とした雰囲気でした。

ロビー脇にあるスタジオ・カフェ
ロビー脇にあるスタジオ・カフェ

これは館内施設全体に共通していて、この日はツアー中も人混みを感じることなく、適切な社会的距離(ソーシャル・ディスタンス)が保たれていました。

ツアー開始までの流れ

ツアー開始までの流れ
迫力満点のドラゴン

ロビーホールに一歩踏み入ると、高い天井からつり下げられた『ハリー・ポッター』シリーズの登場キャラクター、ウクライナ・アイアンベリー種のドラゴンが巨大な翼を広げてお出迎えです。

ツアー後の楽しみ、公式おみやげショップのディスプレイ
ツアー後の楽しみ、公式おみやげショップのディスプレイ

スタジオツアーでは、季節ごとにテーマを決めてディスプレイを変えるので、来場者はいつ訪れても特別仕様を楽しむことができます。この日はホグワーツ(Hogwarts™)魔法魔術学校の4つの寮のうちのひとつである「スリザリン(Slytherin™)」がテーマだったため、館内はいたるところにテーマカラーである、グリーンとシルバーを配した小道具や衣装などが散りばめられていました。

ハリーの住処、こと「The Cupboard Under the Stairs」
ハリーの住処、こと「The Cupboard Under the Stairs」

ツアーの入口をくぐると、さっそく一番初めの舞台セットがお目見えです。主役のハリーがダーズリー一家からあてがわれていた階段下の納戸部屋で、すぐそばに立っているスタッフが説明をしてくれます。実物も相当に狭いスペースで、ここで窮屈に暮らしていたハリーの姿が、目の前に現れるかのようなリアルさです。

その先はツアー開始まで待機する待合所となっており、さすがに少し列ができていました。壁には映画『ハリー・ポッター』シリーズ関連の写真がところ狭しと飾られ、15分ほどの待ち時間も退屈せずに過ごすことができます。

スタッフのアナウンスとともに扉が開き別の部屋へ進むと、そこではツアーの案内と注意事項などの説明を受けます。写真撮影はこの部屋を含め、カメラの絵に斜線の入った撮影禁止マークのエリア以外、自由にしてよいとのことでした。

ツアー見学コース前半の見どころ:大広間、禁じられた森、プラットフォーム、9と4分の3番線など

ツアー見学コース前半の見どころ:大広間、禁じられた森、プラットフォーム、9と4分の3番線など
緑色のバナーを天井から垂らした「スリザリン」仕様の大広間

スタジオツアーの見学コースは、途中にある「バックロット・カフェ(Backlot Café)」を挟んで前半部分と後半部分に分かれます。いよいよツアーがはじまる最後の扉が開くと、そこにはホグワーツ魔法魔術学校の施設としてはもっとも象徴的な、大広間が圧倒的なスケールで広がっています。

壮大なセットに圧巻されたあとは、映画の小道具や衣装といった細々した舞台裏セットの展示が始まります。使いかけの化粧品がズラリと並んだ鏡台では、いまにも俳優が座って出てきそうです。

暖かそうなグリフィンドール寮の談話室<br />TM & © 2020 Warner Bros. Entertainment Inc. Harry Potter Publishing Rights © JKR.
暖かそうなグリフィンドール寮の談話室<br />TM & © 2020 Warner Bros. Entertainment Inc. Harry Potter Publishing Rights © JKR.

グリフィンドール(Gryffindor™)寮のセットでは、男子部屋のストーブにタオルや靴下がかけられていたり、さまざまな催しものに使われた談話室には飲みかけのカップが置かれていたりと、登場キャラクターたちの息づかいまで聞こえてくるようです。

派手な色合いが映画内でもひときわ光るアンブリッジ先生の衣装<br />TM & © 2020 Warner Bros. Entertainment Inc. Harry Potter Publishing Rights © JKR.
派手な色合いが映画内でもひときわ光るアンブリッジ先生の衣装<br />TM & © 2020 Warner Bros. Entertainment Inc. Harry Potter Publishing Rights © JKR.

登場キャラクターのアンブリッジ先生といえば、その容貌や性格から行動まで、なにかと個性の強い役柄ですが、彼女の服装や部屋の趣味も飛び抜けています。その奇抜ともいえるピンク一色の洋服やアクセサリーも、素材までたっぷりと感じとることができます。

ドライアイスの霧が立ち込める「禁じられた森」エリアは照明が落とされ、天井に潜む巨大グモをはじめ、森のシーンに関連した登場キャラクターが出てきます。床も柔らかくなっており、鬱蒼とした森の様子がよく再現されています。

以前は見学できていたホグワーツ特急の列車内
以前は見学できていたホグワーツ特急の列車内

そしてツアー前半最後の目玉スポットは、映画でハリーがホグワーツ魔法魔術学校へ向けて出発する駅と列車、プラットホームの舞台セットです。ハリーが乗車する「ホグワーツ特急(Hogwarts Express™)」は、プラットホームの9番線と10番線の間である9と4分の3番線(Platform 9 3⁄4™)から出発するという設定で、映画で実際に使われた本物のホグワーツ特急列車があります。新型コロナ以前は車内を見学することができましたが、コロナ後の現在は残念ながら閉鎖中です。

■ワーナーブラザース(ハリー・ポッター)・スタジオツアー・ロンドン(Warner Bros. Studio Tour London - The Making of Harry Potter)
・住所: Studio Tour Drive Leavesden WD25 7LR イギリス
・営業時間(一例): 8:00〜22:00
・アクセス: ワトフォード・ジャンクション駅(Watford Junction)より有料シャトルバス
・URL: https://www.wbstudiotour.co.uk/

※記事中の価格は、2020年10月現在のものです
※掲載写真はすべてWarner Bros. Studio Tour London.の許可を得ています

≫≫≫(関連記事)日本にも上陸予定!!ロンドンの「ワーナーブラザース(ハリー・ポッター)・スタジオツアー」攻略ガイド(後編)の記事はこちら

※当記事は、2021年5月26日現在のものです

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
2021年5月23日現在、観光目的の海外渡航は難しい状況です。『地球の歩き方 ニュース&レポート』では、近い将来に旅したい場所として世界の観光記事を発信しています。渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
旅したい場所の情報を入手して準備をととのえ、新型コロナウイルス収束後はぜひお出かけください。安心して旅に出られる日が一日も早く来ることを心より願っています。

筆者

イギリス特派員

パーリーメイ

2017年よりロンドン南部で家族と暮らしています。郊外ならではのコスパのよいレストラン、貴族の邸宅、城めぐり、海沿い情報などが得意です。

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