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子供から大人まで楽しめる海に浮かぶ美術館「ルーブル・アブダビ」(UAE・アブダビ)

2019年05月23日

「ルーブル・アブダビ」の案内板

旅行や芸術が好きな人ならば誰もが聞いたことがあるであろう「ルーブル美術館」。フランス・パリにある世界最大級の美術館で、1年の来場者が1,000万人を越えたことも。今回は、そのルーブルの名を冠して、2017年、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ首長国に開館した「LOUVRE ABU DHABI(ルーブル・アブダビ)」を紹介します。「ルーブル・アブダビ」は、芸術鑑賞が好きな人にはもちろんのこと、美術館初心者や美術館巡りに飽きがちな子供、そして混雑した美術館巡りが苦手な人にも魅力を感じてもらえるような工夫がいっぱい詰まった美術館です。

「ルーブル・アブダビ」の使命とは

ドーム状の天井が目印

アラブ首長国連邦は、フランスのルーブル美術館の名前を冠した「LOUVRE ABU DHABI(ルーブル・アブダビ)」を2017年11月、アブダビ首長国にオープンさせました。

創設が決定されたのが2007年。その後2015年にオープンすると思いきや、2016年に延期になり、ようやく2017年末にオープンしました。悠長なペースは何というか、UAEあるあるとも言えます。

訪問客でにぎわうエントランス ©iStock

「ルーブル・アブダビ」は、「ルーブル」という名を冠する対価や展示品のレンタル料などの多額な資金も大きな話題になりました。しかし、「ルーブル・アブダビ」は、ルーブル美術館のブランチ(支店)という形態ではないことを知っておくとよいでしょう。

「ルーブル・アブダビ」は、ルーブル美術館やオルセー美術館など、世界有数の美術館から作品をレンタルしていますが、それらの美術館が発信してきた芸術の価値を、文化や国を越えて世界中の人々に伝えていくという使命をもった新たな美術館です。

アラブ首長国連邦は、生活インフラと治安のよさ、そして潤沢な資金によって、世界でもっとも人気のある就職地域と呼ばれ、今やドバイ首長国では人口の9割を外国人が占めています。国際色豊かなアラブ首長国連邦は、国や文化の垣根を越えて芸術を共有するにはもってこいの風土でもあります。

美術館を楽しむ仕掛けがいっぱい!

床には京都の文字が……

では、早速「ルーブル・アブダビ」へ入ってみましょう。

入場券を購入し、手荷物検査を終えると、いよいよ美術館巡りが始まります。「ルーブル・アブダビ」には、芸術・美術作品を楽しめる仕掛けがたくさんあります。

美術館は、12章(部屋)に分かれており、紀元前の作品からここ数年内の作品までが「時代ごと」に展示されています。地域や文化ごとに並べるのではなく、西洋の作品の隣に日本の作品があります。

「日本のこの時代に、こちらの国ではこのような作品が作られていたんだ」という、馴染みあるものと比較をしながら鑑賞、発見することができるのです。美術館としても、このように展示することで、多文化に対して「尊敬、好奇心、学び、そして省みる」ことを促しているのだとか。

作品との距離が近い

「ルーブル・アブダビ」では、写真撮影が可能です。世界的に名の知れた作品を写真に収められることは、自宅に持ち帰って復習し、芸術への興味を募らせるためにも有効でしょう。

さらには、目の不自由な人が作品をより楽しめるように、触って形を感じられる小型のレプリカが設置されている個所もあります。また、バリアフリーに配慮し、段差をなくした設計がされていたり、低い場所からでも作品を眺められるようになっていたりと、至る所に施されているユニバーサルデザインも魅力的です。

間近に作品を眺められる

もう1つの革新的な仕掛けは、「アプリで解説を聴ける」ということです。あらかじめ手持ちのスマートフォンやタブレットで「Louvre Abu Dhabi - Guide」(無料)をダウンロードしておきます。

アプリ内の「Museum Galleries」をタップすると、1つ目の部屋から順に、部屋ごとのいくつかの作品の写真と解説(英語音声ガイド)が流れます。作品の横に置かれた解説を読む従来の鑑賞スタイルに比べて、作品を観ながら音で解説を聞く鑑賞スタイルは、作品の理解を深めてくれます。

タブレット端末に慣れている若い世代(子供)にとっても、芸術に興味をもつ効果的な手法ではないでしょうか。周りに配慮するためにもイヤホンを忘れずに。

アラブの日常を取り入れた美しいデザイン

「光の雨」が降り注ぐコンコース

「ルーブル・アブダビ」は、フランスの建築家ジャン・ヌーヴェル氏によって設計されました。前出の写真にもあるように、外観はていねいに均一に編み込まれたような銀色の天井がドーム型となって美術館全体をすっぽりと覆っています。

UAEの豊富な太陽の光が天井の編み目からこぼれ壁や地面に映る様子は、「光の雨」と呼ばれています。それはまるで、パーム(ヤシの木)から光がこぼれ地面にキラキラと反射するUAEの日常とも重なります。

時間が許すかぎりゆっくりしましょう

「CHILDREN'S MUSEUM」の一角

本館の作品を見終えたら、次は時間が許すまでゆっくりと過ごしましょう。

作品が展示されている館内だけでなく、「光の雨」が降り注ぐコンコースにも、ベンチや大階段など腰をかけられる箇所がたくさんあります。もし、時間に余裕があるならば、ぼ~っと座ってアプリや写真で作品を復習する時間に充ててもよいですし、陽が暮れる景色に癒されるのもよいでしょう。

「CHILDREN'S MUSEUM」は、子連れ旅行ならば必ず訪れておきたい場所です。本館とは離れた場所にあり、こじんまりとしていますが、子供向けのわかりやすい解説付きの作品や描く&作るが体験できるアクティビティーが人気で、子供受けがよいこと間違いありません。

「Museum Cafe」では、スタイリッシュな室内、もしくは海に面した屋外シートでゆっくりと食事を楽しめます。ほかにも、カヤックで繰り出して海に浮かぶルーブル・アブダビを愛でるカヤックツアー、ガイドツアー、スケッチングなどイベントも豊富です。

「ルーブル・アブダビ」への行き方

「ルーブル・アブダビ」につながる幹線道路

「ルーブル・アブダビ」は、エメラルドグリーンの海がとても美しい「SaadiyatIsland(サディヤットアイランド)」にあります。住居やホテルに加えて文化施設を充実させていこうとしている島です。アブダビの中心部からは、車で15〜30分ほどなので、別の観光地とあわせて訪問できるロケーションのよさです。

■アブダビ中心部からの行き方
・路線バス94番
Shaikh Zayed Grand Mosque〜Louvre Abu dhabiの区間を、約30分に1本の割合で運行されています。「Hafilat card」というICカードで運賃を支払います。運賃はAED2(約60円)です。
※郊外区間は+55fils(約15円)/kmの追加料金

・タクシー
例えば、Shaikh Zayed Grand Mosque〜Louvre Abu dhabiを移動すれば、所要時間は約30分、料金はAED60〜80(約2,000円前後)です。

・BIGBUS(ビッグバス)
市内を周遊する観光バス「BIGBUS」の赤色ルートが停車します。
URL:https://www.bigbustours.com/en/abu-dhabi/abu-dhabi-bus-tours/?___store=abudhabi_en

■ドバイからの行き方
・長距離バス
ドバイ各所(*1、*2)から長距離バスで「Abu Dhabi Central Bus Station」へ行き、路線バス94番に乗り換えて「Louvre Abu dhabi」へ。
*1)Ibn Battuta Metro StaionからE101番でAbu Dhabi Central Bus Stationまで1時間30分
*2)Al Ghubaiba Bus StationからE100番でAbu Dhabi Central Bus Stationまで2時間20分
※*1、*2共に運賃はAED25(750円)/片道。予めNOLCARD(ドバイのICカード)に入金しておきます

■Louvre Abu dhabi(ルーブルアブダビ)
・住所:Saadiyat Cultural District 1
・開館時間:10:00~20:00(木・金曜は22:00まで)
・休館日:月曜
・入館料:大人63AED、13〜22歳31.5AED、13歳未満無料
・URL:https://www.louvreabudhabi.ae

いかがでしたか。アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ首長国に開館した「ルーブル・アブダビ」を紹介しました。芸術・美術作品のさまざまな魅力を感じられる「ルーブル・アブダビ」へ出かけてみてはいかがでしょうか。

※記事内の運賃、料金等は、2019年5月現在のものです

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