ロバート・レッドフォード俳優引退作は、実在した伝説の犯罪者!?映画『さらば愛しきアウトロー』

公開日 : 2019年06月05日
最終更新 :
映画『さらば愛しきアウトロー』
映画『さらば愛しきアウトロー』

ハリウッドを代表する名優、ロバート・レッドフォード。60年近くに及ぶ役者人生の中で膨大な人数のファンを獲得し、すべての時代に名作を刻み続けてきた本物のスター俳優がついに、本作を最後に引退する。世界中の映画ファンからの圧倒的な支持を集める話題の最新作、映画『さらば愛しきアウトロー』は、7月12日(金)、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショーです。

『さらば愛しきアウトロー』ストーリー

『さらば愛しきアウトロー』ストーリー
『さらば愛しきアウトロー』ストーリー

【ストーリー】
80年代アメリカ。紳士的な犯行スタイルで、銀行強盗と16回の脱獄を繰り返した伝説の銀行強盗フォレスト・タッカー。事件を追うジョン・ハント刑事は、一度も人を傷つけず2年間で93件もの銀行強盗を成功させた彼の仕事ぶりに魅了され、仕事に疲れるだけの毎日から逮捕へ向けて再び情熱を取り戻す。

フォレストが堅気でないと感じながらも、心奪われてしまった恋人もいた。そんな中、フォレストは仲間と共に金塊を狙った大仕事を計画するが—

という、実在の人物をモデルとしたクライムストーリー。

実在した、フォレスト・タッカーとは?

実在した、フォレスト・タッカーとは?
強盗と脱獄を繰り返した伝説の犯罪者

1920年アメリカ・フロリダ州生まれ。15歳で最初に投獄され、強盗と脱獄を繰り返した伝説の犯罪者。1979年の夏、海で囲まれたサン・クエンティン州立刑務所からも手製のボートで脱獄するという突飛な経歴でも知られる。1999年に起こしたテキサスでの強盗の罪で、13年の刑を受け、2004年獄中にて、83歳の生涯をとじた、本作のモデルとなった人物です。

レッドフォードの往年の名作を彷彿とさせるシーンの数々

レッドフォードの往年の名作を彷彿とさせるシーンの数々

レッドフォードがクラシカルな中折れ帽にブルーのスーツを合わせてスマートに着こなす姿。真っ先に浮かぶのは、1930年代のシカゴを舞台に、仲間を殺された詐欺師が伝説の賭博師の手を借りてマフィアに一世一代の復讐劇を仕掛ける『スティング』(73)や、同じく1930年代のメジャーリーグで、苦境に立たされながらも35才のルーキーとして復活を遂げたロイ・ホッブスの半生を描く『ナチュラル』(84)。彼らもまた、クラシカルなハットにスーツという時代を感じさせるスタイルが印象的でした。また、本作での役どころが「銀行強盗」であるだけに、19世紀末のアメリカ南西部で名を馳せた銀行強盗の物語『明日に向かって撃て!』(69)のサンダンス・キッドの姿も連想させます。これらの名作に登場する色褪せない主人公たちと重ね合わせて、胸が熱くなるファンは多いはず!

また、こちらのシーンでは、革張りのシートにヴィンテージ感溢れる内装のクラシックカーを運転する姿が。レッドフォードの出演作には多くクラシックカーが登場しており、1920年代のロングアイランドを舞台にした『華麗なるギャツビー』(74)で謎の大富豪ギャツビーが運転するゴージャスな黄色のロールスロイスや、1920 年代のアメリカを舞台に、 飛行機に魅せられた男たちの生き様を描いた『華麗なるヒコーキ野郎』(75)で勢いよく乗りこなすオープンカーも思い起こされます。

ティアドロップ・サングラスをかけるレッドフォード
ティアドロップ・サングラスをかけるレッドフォード

さらに、古き良きアメリカを感じさせるティアドロップ・サングラスをかけるレッドフォードは、不意に組織の陰謀に巻き込まれたCIA職員の逃走劇を描くサスペンス『コンドル』(75)を彷彿とさせ、その他にも、上品なジャケットにノーネクタイで、仲間とこれからの計画について密談するかのような表情で電話する写真。デート前と思しきキマった渋カッコイイ出で立ちで、車の前で誰かを待つ写真など、男性も女性も魅了する、レッドフォードが演じてきたクールな色男の“アウトロー”らしいシーンの数々に往年のファンも大満足な作品。

公開情報

公開情報
公開情報

すべての時代に名作を刻み続けてきた本物のスター俳優が、遂にスクリーンから去ってゆく。世紀をまたいで燦然と輝く唯一無二のキャリアのまさに集大成となる本作。レッドフォードが大好きだという人も、これから初体験という人も!ぜひ“稀代の二枚目アウトロー”の格好よさをスクリーンで味わってください!

■『さらば愛しきアウトロー』
7月12日(金)、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
URL:https://longride.jp/saraba/
監督:デヴィッド・ロウリー 
出演:ロバート・レッドフォード、ケイシー・アフレック、シシー・スペイセク、ダニー・グローヴァー、トム・ウェイツ

筆者

地球の歩き方ウェブ運営チーム

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』のメディアサイト『地球の歩き方web』を運営しているチームです。世界約50の国と地域、160人以上の国内外の都市のスペシャリスト・特派員が発信する旅の最新情報をお届けします。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。