犯罪が合法になるパージ法!?映画『パージ:エクスペリメント』ロケ地紹介”スタテン島は眠らない”

公開日 : 2019年05月23日
最終更新 :
映画『パージ:エクスペリメント』
映画『パージ:エクスペリメント』

2013年“ホラー映画の工場”と称されるブラムハウス・プロダクションが放った『パージ』は一年に一晩だけ殺人を含む全ての犯罪が合法になる法律“パージ法”が施行されたアメリカで市民たちが犯罪者たちから逃げ惑うという斬新な設定。以降、パージ法が施行された街全体でサバイバルする群像劇を描いた続編『パージ:アナーキー』、そしてパージ法を廃止しようとする大統領候補をパージの夜に殺害しようとする『パージ:大統領令』が公開され、いずれもアメリカをはじめ世界で大ヒットを記録!“パージ法”がなぜアメリカで施行されることになったのか、そのはじまりを描く物語シリーズ最新作『パージ:エクスペリメント』は6月14日(金)、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開となります。今作の公開を記念して、ロケ地となったNYのスタテン島もご紹介。

『パージ:エクスペリメント』ストーリー

『パージ:エクスペリメント』ストーリー
『パージ:エクスペリメント』ストーリー

【ストーリー】
経済が崩壊したアメリカ。失業率は上昇し、株価は暴落。共和党、民主党に変わりNFFA(New Founding Fathers of America)=新しいアメリカ建国の父たちと呼ばれる新生党が台頭していた。怒りに満ち溢れる国民たちは国が次に打つ政策を心待ちにしていた。新大統領はNFFAとともに国を再生することを約束する。

パージ法を巡り、対立デモが勃発
パージ法を巡り、対立デモが勃発

時は流れ、アメリカの現状を打破するべく考案された政策は人々の常識を覆すものだった。12時間、殺人を含むすべての犯罪が合法になる法律“パージ法”で犯罪率を下げるという発表に国民は賛否真っ二つとなり、対立デモが起きていた。アメリカ全土で適用する前に“実験地”として選ばれたのがニューヨーク州スタテン島だった。被験者は島の住人すべて。島に残る者には5,000ドルの報酬が渡され、殺人を含む犯罪行為を働くとさらに報酬が増える。代わりに特殊なコンタクトレンズが支給され、個人の行動は全て録画されるうえ、腕に追跡装置が埋め込まれ、政府の監視下に置かれるのだ。

スタテン島に住むギャングのボス、ディミトリ(イラン・ノエル)は実態の見えない“パージ法”に対して懐疑的だった。ギャングとはいえ、自分の信念を守る彼は、仲間たちにパージに参加しないよう命令する。そして、忘れることのできない元彼女のナヤ(レックス・スコット・デイヴィス)とその弟イザヤ(ジョイヴァン・ウェイド)の身を案じていた。

5,000ドルの報酬のために島に残る低所得者たちを憂うナヤ、パージへの参加を決意してしまったナヤの弟イザヤ、パージ法があることで犯罪率が下がると実験結果を心待ちにするメイ・アップデール博士(マリサ・トメイ)、それぞれの思惑を抱えたまま、遂に”パージ法”発令のサイレンが鳴り響く。果たして、人々はこの実験的な法律に従い、殺人を犯してしまうのだろうか!?

という、クライム実験ストーリーです。

スタテン島が本作の舞台に選ばれた理由とは?

スタテン島が本作の舞台に選ばれた理由とは?
ニューヨークのスタテン島がパージ法の舞台

12時間殺人を含む全ての犯罪が合法となるパージ法。そのパージ法初の実験舞台となったのはアメリカのニューヨーク州に属するスタテン島。この島が実験区域として選ばれた理由は2つ。

1つは、ニューヨーク州の一部でありながら離島のため、閉鎖することに適している――橋を封鎖できるため、実験が行われている時間、誰も入ることも出ることも許されない。2つめの理由は、「パージ」シリーズを作り上げたジェームズ・デモナコの育った街だから。

世紀末感漂う映像
世紀末感漂う映像

製作のジェイソン・ブラムは劇中でスタテン島が実験の場に選ばれた理由について「政府側の人々は、スタテン島には大きな街があるから、と答えるが、本当の理由は、ある計画を企んでいるからなんだ。階級闘争をさせて、貧困階級のなかで殺し合いをさせようとしている」とコメント。

作品に登場するのは、パーク・ヒルという地域。監督のジェラード・マクマリーは「黒人やラテン系の人種がたくさんいる地域なんだ。そうすると、犯罪や暴力行為が多発してギャングが多くなるはずだけど、ここの人たちはお互いに愛情を持って助け合いながら暮らしている。作品のなかにも描かれているように、色々なことが起きるけど、自分たちのコミュニティーを大切にしている。パーク・ヒルは、ぼくが生まれ育ったコミュニティーに似ている。このコミュニティー、――彼らの葛藤や、闘っているもの、信じているもの――に共感したんだ。」と語っています。

ヴェラザノ=ナローズ・ブリッジ
ヴェラザノ=ナローズ・ブリッジ
リッチモンド・カウンティ・バンク・ボールパーク
リッチモンド・カウンティ・バンク・ボールパーク

そしてそんな12時間眠らない島へと化すスタテン島のロケ地を紹介!
1.ヴェラザノ=ナローズ・ブリッジ 。
スタテン島とブルックリンを結ぶ上下2層の自動車道専用の吊り橋。パージの実験が行われている間はこの橋が封鎖されことになります。

2.リッチモンド・カウンティ・バンク・ボールパーク。
こちらはニューヨーク・ヤンキース傘下Aスタテンアイランド・ヤンキースの本拠地。

貴重なメイキング写真
貴重なメイキング写真

メイキング写真では、スタジアムに武装した集団が列をなしている様子が見受けられますが、一体どのようなシーンでスタジアムが使用されているのか!?これを機にスタテン島という場所にも注目して本作をご覧ください!

公開情報

公開情報
公開情報

5月23日は不眠の日。パージ法発令によって、眠らないスタテン島を舞台にした作品、映画『パージ:エクスペリメント』をご紹介しました。

■『パージ:エクスペリメント』
6月14日(金)、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
URL:http://purge-exp.jp/
配給:
シンカ/パルコ
©Universal Pictures

筆者

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