一夜限り！　フランス・パリの「ニュイ・ブランシュ2019」（10月5日）への誘い

2002年に始まったフランス・パリの「ニュイ・ブランシュ」は、2019年で18回目の開催となります。今年は「動き」をテーマに、アートとアーティストに加え、ギャラリーも積極的に動く参加型イベントが多いのが特徴です。

まず、注目したいのは、なんとパリを取り囲む環状高速道路がサイクリングロードに変身するヴェロドローム（Vélodrome）。なんとも大胆な企画ではありませんか。

場所は、パリ北東にあたるパンタン門（Porte de Pantin）とヴィレット門（Porte de la Villete）の間。時間は2019年10月5日（土）19時から翌6日の朝6時までの予定です。

参加者は、予約サイトから登録の上、自転車でお出かけください。会場へ入るのは、パンタン門（Porte de Pantin）から。パフォーマーのダンスのほか、フード・トラックによるストリートフーズなどがお祭り気分を盛り上げます。

祭りの王道ともいうべき大パレードは、パリ8区のコンコルド広場（Place de la Concorde）から、11区のバスティーユ広場（place de la Bastille）まで繰り広げられる予定です。時間は19時から22時まで。

これらの作品群は、パレードのあと、町のあちらこちらに分散され、翌朝まで展示されます。

パレードを盛り上げるミュージシャンは、総勢600人ほど。吹奏楽のほか、スコットランドのバグパイプ、ブルターニュのバガド、ブラジルのバトゥカーダ、インドネシアのガムランまで多種多様です。

19時から翌2時の時間帯は、アーティスト自身も町中を移動しながらパフォーマンスを披露します。

例えば、ピラール・アルバラシン（Pilar Albarracin）は、上記パレード参加後、2区のオペラ・コミック座（Opéra Comique）でフラメンコの衣装に身を包み、性差別を告発する平和的なパフォーマンスを行います。

また、ハンズ・ウォルター＝ミュラー（Hans Walter-Müller）の作り出した内から光る球体のパフォーマンスは、パレ・ロワイヤル（Palais-Royal）の庭園で見ることができます（20時～翌2時）。

参加者がランニングしながら文化施設を巡るコースが、2本準備されています。グランド・トラヴェルセ（Grande Traversée）と名付けられたこのイベントコースは、どちらも約10kmの長さ。走ることができるのはあらかじめ参加登録をした人だけですが、コース上にある施設の半数ほどは、ランニング不参加者にも門戸を開いています。

「動き」を取り入れた上述の新しい試みのほか、例年通り、パリの東西南北いたるところに一夜限りのアートスペースが生まれます。また、2019年はパリの枠がさらに広がり、郊外でもいくつかのイベントが計画されています。気になる方は、公式サイトをチェックしてみてください。

撮った写真やビデオは、ハッシュタグ 「#nuitblanche」「#paris_maville」をつけて投稿しましょう。

この日の夜は、特別にメトロの1番線、トラムのT3a線とT3b線が、一部オールナイト運行されます。詳しくは、交通網RATP社の公式サイトをご確認ください。

いかがでしたか。フランス・パリの町がそのままアート会場となる一夜限りの無料イベント「ニュイ・ブランシュ」を紹介しました。素敵な白夜を過ごしに、パリへでかけてみませんか。