10月限定開催 美し過ぎるノートルダム大聖堂プロジェクションマッピング「Dame de Cœur」(フランス・パリ)

公開日 : 2018年10月11日
最終更新 :
プロジェクションマッピングで彩られたノートルダム大聖堂
プロジェクションマッピングで彩られたノートルダム大聖堂

ノートルダム大聖堂を背景に大聖堂前の広場を観客席にしたプロジェクションマッピング「Dame de Cœur(ダム・ド・クール)」が2018年も行われます。2017年に行われた同イベントは、五夜限定で上映され、約100,000人の来場者を集めました。その大成功を収めたスペクタクルが、2018年は10月18日(木)から10月25日(木)までの八夜連続で開かれます。今回は、ノートルダム大聖堂にプロジェクションマッピングを描く「Dame de Cœur(ダム・ド・クール)」の楽しみ方を紹介します。

「Dame de Cœur」のきっかけと目的

「Dame de Cœur」のきっかけと目的
ノートルダム大聖堂はパリ観光の定番スポット

「Dame de Cœur」は2017年、第一次大戦終戦100年の記念式典の一環として、歴史的建造物の祝福と平和の促進のために行われました。第一次大戦とは、1914年6月、当時のオーストリア皇太子夫妻が汎スラブ主義者に暗殺されたサラエボ事件をきっかけに、三国同盟(ドイツ、オーストリア、イタリア)と三国協商(イギリス、フランス、ロシア)の対立により起こった戦争です。

大聖堂を飾る彫刻群
大聖堂を飾る彫刻群

フランスは世界を代表する観光立国として知られています。パリはその中心、世界の注目を浴びる場所であり、文化、想像、歴史が輝く場所です。さらにその真ん中、セーヌ河の中洲シテ島にあるノートルダム大聖堂は、8世紀以上もの間、パリにおける導き手となり、毎年12,000,000人の人々を大聖堂前広場に迎え入れてきました。つまり「Dame de Cœur」が行われるノートルダム大聖堂は、パリの地理、観光、文化、歴史の中心地と言えます。

「Dame de Cœur」はどれくらいの規模なのか?

「Dame de Cœur」はどれくらいの規模なのか?
次々と変わる光の芸術に見とれる

2017年の「Dame de Cœur」を例に、その規模を振り返ってみましょう。まず20分の長さのプロジェクションマッピングが五夜連続で上映され、約100,000人の観覧客が集まりました。そしてイベントが行われた週だけで、大聖堂前広場は400,000人の来場者を数えました。

「Dame de Cœur」のために、広場には8機、大聖堂内には80機のプロジェクターを搬入。10,000枚のパンフレットが配られました。観客を迎え入れるために300人の若者ボランティアを動員。SNSでは5,000,000ビューを記録し、国内外のメディアに取材されました。

「Dame de Cœur」観覧の申し込み方法は?

「Dame de Cœur」観覧の申し込み方法は?
「Dame de Cœur」のポスター

観覧の申し込み方法は、次のとおりです。公式サイトから観覧したい日付(2018年10月18日〜25日)、時間帯(初日の18日以外は一夜2公演)、人数(1〜4人)を選び、メールアドレスなど連絡先を記入して予約を完了させると、登録したメールアドレスにチケットが送られてきます。それを印刷するかスマホに表示させ、予約した日に入場します。

料金は無料ですが、ノートルダム大聖堂は寄付を歓迎しています。予約の際に寄付もできますし、イベント終了後はスタッフが寄付を募っています。このような企画を続け、また文化財を維持していくためにも、いくらか支払うことで、それが未来へつながっていきます。

大聖堂正面中央にあるレリーフ
大聖堂正面中央にあるレリーフ

もし予約が埋まってしまっても、見る方法はあります。「Dame de Cœur」はノートルダム大聖堂をスクリーンに上映されるため、広場内(つまりチケットが必要なエリア内)でなくても、見られます。もちろん観覧条件や音響は広場より悪くなりますが、どうしても見てみたいという人は、当日は大聖堂が眺められる場所を見つけて、光の芸術を鑑賞してみてください。

いかがでしたか。ノートルダム大聖堂にプロジェクションマッピングを描く「Dame de Cœur」の楽しみ方を紹介しました。歴史的な建造物と最先端の科学技術とのフュージョンを見に、ノートルダム大聖堂を訪れてみてはいかがでしょうか。

筆者

フランス特派員

守隨 亨延

パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。

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