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ローテンブルクが中世にタイムスリップ!「マイスタートゥルンク」を徹底解剖

2018年03月29日

中世の面影を残すローテンブルクの町並み

ドイツ観光の目玉、ロマンティック街道の主役となる町のひとつが、ローテンブルク(Rothenburg ob der Tauber)です。中世の趣を色濃く残すこの町が、町を挙げて盛大にどんちゃん騒ぎをするお祭り、それがマイスタートゥルンク(Meistertrunk)です。マイスタートゥルンクの日には、朝、目覚めてみれば、あちらこちらからドラムの音が聞こえてきます。ホテルの部屋の窓から通りを見渡すと、そこには中世の衣装に身をまとった市民たちが行進をしている光景が広がります。まるで1日にして中世へタイムスリップしたかの様な気分です。中世の面影が残る町、ローテンブルクでそんな不思議体験をしてみませんか?

大酒飲みの市長が街を救った? マイスタートゥルンクの由来とは?

朝目覚めると、汽笛、ドラムの音が聞こえてくる

毎年ローテンブルクの市民が一丸となって祝うマイスタートゥルンクのお祭りとは、一体どんなお祭りなのでしょうか?

マイスタートゥルンクのお祭りは、17世紀の30年戦争に由来します。カトリックとプロテスタントに分かれて戦った30年戦争、プロテスタント側であったローテンブルクは、カトリック側であった皇帝軍に、たったの3日間で陥落してしまいます。

市長および町の重役たちには死刑判決が下り、ローテンブルクの町も焼き払われることになっていました。そんななか、司令官ティリー(Tilly)率いる皇帝軍を、地元の特産品であるフランケンワインでもてなします。

その時に用いられたのが、3 と1/4リットルも入る大盃です。あまりに美味なワインとこのもてなしが気に入ったティリー司令官は、「このなかに、この大盃を一気に飲み干せる者がいればこの町を助けよう!」と提案します。

これに挑んだのが、ローテンブルク市長のナッシュ(Nusch)です。 見事に大盃を飲み干し、ローテンブルクの町を救いました。この1631年10月31日の出来事を町を挙げて再現しているのが、マイスタートゥルンクのお祭りです。

Meistertrunkとは、市長(Bürgermeister、ビュルガーマイスター)と飲酒(Trunk)の造語です。つまり、市長の酒のみとなり、身を挺してローテンブルクの町を救った市長の勇敢な行動を表します。ローテンブルクの人々は、この出来事を1881年から演じ続けて今に至るということですから、この出来事を如何に誇りに思い、大切にしているのかが伺えます。歴史あるローテンブルクのお祭りをぜひ一緒に祝いましょう。

マイスタートゥルンクのスケジュールと見どころ

旧市街で、城壁の外で繰り広げられる再現劇

マイスタートゥルンクの祭りは毎年決まって、プフィングステン(Pfingsten、聖霊降臨祭)の祝日に開催されます。2018年の今年の日程は、5月18日(金)~21日(月)の4日間です。

最大の見どころは、10月31日の出来事を再現する演劇マイスタートゥルンクと旧市街を練り歩くパレード勝利の行進です。そのほかにも、旧市街で繰り広げられる中世のマルクト(市場)や城壁の外で行われる市民の祭りも見どころです。

見どころ(1)演劇マイスタートゥルンク(Der Meistertrunk)

頭から血を流す兵士が…

旧市街、さらに、城壁外の広々とした野原では、中世の人々に扮したお祭りの参加者が、ローテンブルク市民軍、皇帝軍、市民に扮して、町全体で10月31日の出来事を再現します。

ティリー司令官とナッシュとのクライマックスシーンは、マルクト広場(Marktplatz)にある旧市庁舎(Altes Rathaus)内、皇帝の間(Kaisersaal)の舞台で毎日演じられます。5月18日(金)から開演となるこの演劇は、所要時間約90分の全6回の公演です。席は7.00ユーロ(小人4.50ユーロ)~となっています。詳しい日程は、公式サイト(ドイツ語)をご覧ください。

以下の公式サイトからオンライン予約が可能です。当日券も13:00からマルクト広場にて販売されます。当日券売り場は、ドイツ語でターゲスカッセ(Tageskasse)と言いますので、この文字を目指してください。

■ マイスタートゥルンク(Der Meistertrunk)演劇チケット購入サイト
・URL: https://meistertrunk.reservix.de/events

見どころ(2)パレード勝利の行進(Der historische Heereszug)

パレードを待つお祭りの参加者(演者)

マイスタートゥルンクのお祭り期間中、土曜と日曜には中世の歴史パレードが町を練り歩きます。

●5月19日(土)19:30~ 
お祭りの参加者によるパレードが、マルクト広場から城壁外のガルゲン門(Galgentor)前までを行進します。ガルゲン門前の野原は、野営地の様に設えられ、このパレードの後20:00からはミュージックライブが開催されます。

パレード勝利の行進は圧巻!

●5月20日(日)15:00~
パレード勝利の行進“ Großer Historischer Heereszug”が行われます。中世の衣装に身を纏った市民たちが、マルクト広場前からガルゲン門までを大行進します。かわいらしい子供たち、花束を持った女性たち、馬に乗った兵士や馬車などとても華やかなパレードです。

小さな子供連れでも安心、子供も楽しめます!

お祭りのハイライトともいえるパレード勝利の行進は、観客でいっぱいです。通りはかなりの混雑が予想されます。それでも、小さな子をバギーに乗せても十分に鑑賞することができました(2009年)ので、このパレードはぜひご覧になることをおすすめします。

見どころ(3)中世のマルクト(Historische Händler und Handwerkermarkt)

中世の職人さながらのパフォーマンスを披露

お祭りの開催期間の4日間は、中世のマルクト(市場)が旧市街にオープンします。中世の職人技が再現され、中世さながらの市場がたちます。そこには、大道芸人もいたりして、場を盛りあげてくれます。子供も大人も楽しめる中世のマルクト(市場)をぜひ体験してみてください。

操り人形で子供を楽しませる大道芸人

見どころ(4)野営地で大宴会(Das Historische Feldlager und Bürgerfest)

城壁の外では野営地が設えられ、キャンプ場の様です

●5月21日(月)14:00~
最終日の5月21日(月)には、14:00からガルゲン門前の野営地でフィナーレを飾る大宴会が繰り広げられます。入場は無料“Eintritt frei!”とあります。お祭りの参加者(役者)、市民、ゲストのみんなで祝う宴会です。とても楽しそうな大宴会です。そして、5月21日(月)19:00、マルクト広場にて、ティリー司令官によりお祭りの閉幕が宣言されます。

ローテンブルクへの行き方

中世さながらの木組み建物

公式サイト「ローテンブルクツーリズムサービス(Rothenburg Tourism Service)」は、日本語での案内が充実しています。こちらを参考にしましょう。

■ ローテンブルクツーリズムサービス(Rothenburg Tourism Service)
・URL: https://tourismus.rothenburg.de/index.php?id=1050


電車でローテンブルクへ行く場合、ヴュルツブルク(Würzburg)、またはアンスバッハ(Ansbach)からローカル線RBに乗り換えて、シュタイナッハ(Steinach)経由でローテンブルク(Rothenburg)まで行くことになり、少々面倒です。たとえば、フランクフルトからローテンブルクへ行くとなると、ICEでヴュルツブルクへ、その後、ICでシュタイナッハ、RBでローテンブルクと乗換えを繰り返し、所要時間は約3時間となります。

乗換えや所要時間も少なく、比較的便利な交通手段として、ロマンティック街道・ヨーロッパバスがあります。毎年、4月から10月まで運行されていますので、こちらの観光バスを利用することも検討されてはいかがでしょうか。こちらは、ロマンティック街道の公式サイトに日本語で詳細が掲載されています。そちらを参考にしましょう。

■ ロマンチック街道・ヨーロッパバス
・URL: http://www.romantic-road.com/index.php?id=romantic_road_coach&L=1


■ マイスタートゥルンク
・住所: ローテンブルク市街各所
・開催日: 2018年5月18日(金)~5月21日(月)
・URL: https://tourismus.rothenburg.de/index.php?id=1113


いかがでしたか。ローテンブルクで開催されるマイスタートゥルンク(Meistertrunk)を紹介しました。まるで中世にタイムスリップしたかのような体験ができるローテンブルクへ、足を運んでみてはいかがでしょうか。

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