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スイス国鉄ステーションクロック75周年記念ウォッチ

2019年07月26日

モンディーン75SBB

初めてスイスを訪れたのは、今からおよそ30年前のこと。ドイツ南部のシュツットガルト中央駅より国際列車「ヘルマン・ヘッセ号」に乗り、ジンゲン〜シャフハウゼン間でドイツ、スイス国境を越えて、スイス最大のターミナル、チューリッヒ中央駅に降り立ちました。

赤い秒針がシンボリックな鉄道時計

高さ4m、チューリッヒ中央駅の大時計

チューリッヒ中央駅に到着し、最初に目に飛び込んで来たのが、赤い秒針もシンボリックなホームの鉄道時計でした。文字盤は白で、長針と短針は黒、秒針だけが赤くてしかも先端が円形です。この秒針はスイス国鉄の駅長の出発合図の標識をモチーフにしたとのこと。それだけに実に見やすいデザインなのです。

チューリッヒ中央駅の大時計

さらに驚いたことは、各ホームの同じ場所に、同じ鉄道時計があり、長針と短針はもちろん、赤い秒針さえも1秒の誤差もなく、ピタリ同じ時を刻んでいるではありませんか。思わず我が目を疑い、隣のホーム、さらに隣のホームに目を転じたところ、やはり1秒の誤差もなくピッタリなのです。

切符売り場でウィンドーショッピング

スイスの鉄道が時間に正確なことは昔から定評のあるところですが、そもそも時計が正確だからこそ、鉄道もまた正確という方程式が成り立つのではないでしょうか。ちなみに、日本の鉄道も正確ですが、ことJR駅のホームの時計に秒針がないことは、少なからず残念に思えるのです。

モンディーン社の鉄道時計

今年の新作は75周年記念モデル

さて、話しをスイスに戻して、スイスの駅の鉄道時計ですが、同じデザインの腕時計が市販されていることを知ったのは25年ほど前のこと。それも、駅の窓口でも販売しているのです。切符と一緒に「レイルウェイ・ウォッチ・プリーズ!」の一言で、鉄道時計が購入できるわけですから、実に楽しいではありませんか。以来、私の腕時計は、モンディーン社の鉄道時計が定番となりました。毎年のように新製品が登場するので、もう20本以上のモンディーンを所有してますが、今年の新製品は、モデルナンバー「75SBB」。

裏蓋に刻印された「75」

1944年にスイスのエンジニア兼デザイナーで、スイス国鉄職員だったハンス・ヒルフィカーが、SBB(スイス国鉄)の駅舎に設置する時計をデザインしてから今年で75周年。それを記念した限定モデルです。75周年記念ウォッチのベースとなったのは、1986年にモンディーン社が発売した「クラシックコレクション」。ステーションクロックのデザインをそのまま腕時計に落とし込んだ最初のシリーズで、見やすいデザインもさることながら、裏蓋に刻まれた「75」の数字も大いに心をくすぐられます。

箱にも75の数字が入っています

たとえこの身は日本にあろうとも、我が左腕で正確な時を刻むモンディーン鉄道時計を眺めていると、左腕だけがスイス鉄道の旅を楽しんでいるかのようで、楽しくなってくるのです。

写真・文:櫻井寛(鉄道フォトジャーナリスト)

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