吉備の国の桃源郷でお花見を！ 岡山県ならではの絶景スポット3選

岡山県への玄関口のひとつ、岡山空港は、2018年「『桃太郎伝説』の生まれたまち　おかやま　～古代吉備の遺産が誘う鬼退治の物語～　」のストーリーが、「日本遺産」に認定されたことをきっかけに、「岡山桃太郎空港」と名前を変えました。

空港の周辺は、桃の栽培地としても有名で、滑走路の周辺には桃畑が広がります。4月上旬から中旬ごろの空港は、上空から見れば、飛行機がピンク色の絨毯に舞い降りるような風景になるのではないでしょうか。

自動車で空港へのアクセスする場合は、山陽自動車道・岡山インターチェンジから約10分です。バスの場合は、JR岡山駅からリムジンバスで約30分、JR倉敷駅からリムジンバスで約35分です（天候、交通事情による）。

環境省が発表した「かおり風景100選」の「吉備丘陵の白桃」として、「岡山市一宮地区」「倉敷市玉島地区」「赤磐市鴨前・西中地区」の3地区が選ばれました。そのなかのひとつ「岡山市一宮地区」は、空港からほど近い場所にあります。桃の開花と桃が熟れた季節には、甘くてやさしい香りが広がります。まさに、現代の桃源郷ではないでしょうか。

開花中の桃畑は、農繁期です。受粉をしたり、団子状に咲いた桃の花をほどよい間隔をあけて摘花したりする作業が行われます。最終的には、ひとつの枝にたった1～2個の桃を実らすそうです。こうやって、桃の花一輪一輪を見つめて育てていく姿は、まるで我が子をいつくしむようです。

なお、このあたりは観光農園ではありません。くれぐれも桃畑内へは無断で立ち入ったり、農作業用の細い道に車を停めたりしないようにしましょう。

桃の産地として名高い岡山県のなかにあっても、この地域は最高級品種「清水白桃」発祥の地として有名です。新池の脇には、「清水白桃発祥の地」の碑が建てられています。

自動車でアクセスする場合は、山陽自動車道・岡山インターチェンジから約15分です。バスの場合は、JR岡山駅前から中鉄バス（リサーチパーク線）に乗車し、上芳賀バス停で下車。徒歩約15分です（天候、交通事情による）。

吉備路のシンボル的な景観、備中国分寺の五重塔に桃の花が映えます。備中国分寺は、奈良時代に聖武天皇の発願によって全国に建立された国分寺のひとつです。

桃は古来から邪気を払うと信じられ、魔除けや占いにも使われていました。この景観は、国分寺が創建された奈良時代の頃とあまり変わらないかもしれません。

田園風景のなかに建つ五重塔のまわりは、春は桃や、菜の花、レンゲ、夏はひまわりなど、季節ごとの花に彩られます。国分寺のまわりを歩けば、あなただけの絶景スポットを見つけられるかもしれません。

自動車でアクセスする場合は、岡山自動車道・岡山総社インターチェンジ、または山陽自動車道・倉敷インターチェンジから約10分です。タクシーを利用すれば、JR総社駅から約15分です（天候、交通事情による）。

吉備路には、「日本遺産」として認定された「桃太郎伝説の生まれたまち　おかやま　～古代吉備の遺産が誘う鬼退治の物語～」にゆかりのある文化財が数多くあり、その周囲には桃畑があります。

また、吉備路には、自転車道が整備され、レンタサイクルを楽しめます。こうもり塚古墳、全国第4位の規模を誇る前方後円墳造山古墳、血吸川、楯築遺跡、鯉喰神社などを吉備路の風を感じながら桃の花とともに楽しんではいかがでしょうか。

＜相互乗り入れレンタサイクル設置場所＞
■総社駅前レンタサイクル（荒木レンタサイクル）
・住所：〒719-1136　岡山県総社市駅前2-1-5

■国分寺前レンタサイクル（高谷レンタサイクル）
・住所：〒719-1161　岡山県総社市宿368-1

■備前一宮駅前レンタサイクル（ウエドレンタサイクル）
・住所：〒701-1211　岡山県岡山市北区一宮554

いかがでしたか。桃の産地として知られる岡山県ならではの絶景スポットを紹介しました。吉備の国の桃源郷で、のんびりとお花見をしてみてはいかがでしょうか。

なお、桃の花の見ごろは、今後の天候によって変動しますので、最新情報を確認して出かけましょう。