岡山の紅葉狩りスポット4選! 見ごろ&アクセス&イベント情報満載

公開日 : 2018年11月01日
最終更新 :
筆者 : mami
岡山後楽園の紅葉
岡山後楽園の紅葉

深く鮮やかに木々が街を染める恵みの季節がやってきました。岡山県内には数多くの紅葉スポットがありますが、今回はアクセスしやすい県南の後楽園の紅葉から名の知れた古刹、そして、フォトジェニックな知る人ぞ知る穴場の並木道まで、秋の風景を楽しめる紅葉スポットを紹介します。秋ならではのイベントを交え、紅葉を満喫するためのポイントが満載です。

(1)フォトジェニックな岡山後楽園の紅葉

(1)フォトジェニックな岡山後楽園の紅葉
千入(ちしお)の森

紅葉の時季に岡山を訪れたのなら、岡山駅からも近く、日本三名園に数えられる広大な大名庭園、後楽園の紅葉ははずせません。なかでも、錦織りなす名所「千入(ちしお)の森」の紅葉は、すばらしいのひとことです。紅く彩られ、まさに絶景です!

千入(ちしお)は耳慣れない言葉ですが、「幾度も染める」という意味です。日ごとに深まる紅葉の移ろいを表していて、約300年前の築庭当時からこの名で親しまれています。

戦後、後楽園が進駐軍の宿舎となった頃は、この森の近くに25メートルのプールが作られていました。今ではその面影はまったくありませんが、アメリカ人はこの景色をプールサイドから眺めたかったのでしょうか。

美しい紅葉のなかで撮影をするカップル
美しい紅葉のなかで撮影をするカップル

広い園内には、芝生や池、築山、いくつもの亭舎が並び、フォトジェニックな撮影スポットがいくつもあります。結婚式を控えたカップルや成人式の若者が、ここで撮影する姿も珍しくはありません。海外からの観光客も多く、着物姿の日本人が珍しいのか、多くの外国人がカメラのレンズを向けています。

後楽園の紅葉の見ごろは、例年、11月中旬から12月上旬になります。2018年も11月16日(金)から11月25日(日)まで、「秋の幻想庭園」が開催され、紅葉した木々のライトアップやお庭茶会など、秋ならではの庭園美が楽しめます。

岡山後楽園へのアクセスは、公共交通機関を利用すると便利です。
◎岡山駅から徒歩約25分
◎岡山駅から路線バス約10分
 ・後楽園ノンストップバス(岡電バス)
 ・岡山後楽園バス(宇野バス) 
◎岡山駅から市内電車約10分(東山行き、城下下車)
◎岡山駅からタクシーで約10分
※所要時間は、天候および交通事情による

(2)修行僧のほとんどが外国人の曹源寺の紅葉

(2)修行僧のほとんどが外国人の曹源寺の紅葉
山門の紅葉

曹源寺は、臨済宗妙心寺派の禅寺で、岡山藩主池田家の墓所があります。ここの紅葉も見事です。曹源寺は、岡山駅から、西大寺行のバスに乗り、曹源寺バス停で降りて徒歩5分ほどで到着します(天候、交通事情による)。岡山市内の喧騒な街中にありながら、境内に一歩足を踏み入れると、豊かな自然があふれ、まるで秘境のようです。

山茶花(さざんか)が咲き、初冬を感じ始める頃、総門を抜けると、清々しい松並木が連なります。さらに、もうひとつの厳かな山門をくぐると、息を飲むような鮮やかな紅葉が現れます。温暖な岡山県では、12月でも紅葉を楽しむことができます。なお、曹源寺の後ろは操山がそびえ、境内から三重塔を目指すと、そのまま操山の山歩きも楽しめます。

池泉回遊式庭園の紅葉
池泉回遊式庭園の紅葉

東に広がる池泉回遊式の庭園は、操山を背景にして、中央には出島、石組みにより山の姿を築き、不老長寿の仙人が住む蓬莱山を現しています。紅く色づいた木々の間を散策していると、青い目の修行僧の方に出会いました。曹源寺は、住職が世界中で教えを説いたことから、ほとんどの修行僧が外国人ということで有名です。電話をかけると、日本語よりも英語の方が通じやすいかもしれません。

庭園の散策の後は、座禅体験はいかがでしょうか。毎週日曜朝8:00より、予約、参加費不要で「日曜座禅会」が開催されています。本堂で御経を読み、座禅を行います。姿勢を正し、呼吸を整え、自分自身を見つめることができます。

(3)心に染み入る「床もみじ」国宝閑谷学校の紅葉

(3)心に染み入る「床もみじ」国宝閑谷学校の紅葉
国宝閑谷学校

国宝である閑谷学校(しずたにがっこう)は、「近世日本の教育遺産群-学ぶ心・礼節の本源-」として「足利学校」(栃木県)、「咸宜園」(大分県)、「弘道館」(茨城県)とともに構成文化財として日本遺産第一号に認定されました。こちらの紅葉も見事です。観光客が講堂の縁側に陣取り、思いおもいに見上げるのは、孔子廟の前に植わった2本の楷の木です。

色づいた楷の木
色づいた楷の木

こちら(上の写真)は、ちょうど講堂から見た楷の木のアングルです。中国の孔子廟からやってきました。真横からの眺めのため1本の大きな木に見えますが、実は2本の木が重なり合っているのです。紅葉の時季は、楷の木がライトアップされて一段ときれいです。また、講堂のまわりの緑に映える備前焼の屋根瓦も必見です。

床もみじ
床もみじ

もうひとつ、講堂の奥から見る「床もみじ」は、絶対に見逃せないビューポイントです。黒光りするほど磨き込んだ床に映りこむ、色鮮やかな錦秋の景色が広がります。ここでは、「床もみじ」同様、新緑の時季の「床みどり」も見ものです。「床もみじ」の見ごろは、11月上旬から11月下旬までです。

(4)フォトジェニックなメタセコイア並木

(4)フォトジェニックなメタセコイア並木
メタセコイア並木

最後に紹介するのは、ゴルフ場へ向かう道路のメタセコイアの並木道です。岡山県民もほとんど知らない、知る人ぞ知る穴場的な紅葉です。11月下旬が見ごろですが、ただの並木道ですから、イベントもライトアップも駐車場もありません。でも、フォトジェニックな光景は、写真愛好家の人々の間で人気があります。岡山県内の各地に紅葉スポットがありますが、喧騒な観光地を離れ、静かに紅葉を愛でたい方におすすめです。

紅葉のカーペット
紅葉のカーペット

メタセコイア並木へアクセスするには、JR津山線建部駅から「たけべの森ゴルフ倶楽部」を目指し、線路沿いを南へ700メートルくらい歩きます。徒歩で約10分です(天候、交通事情による)。

岡山県南よりの紅葉スポットを紹介しましたが、いかがでしたか。例年、県南は12月になっても紅葉が残っています。なお、紅葉の見ごろは、今後の天候によっても変わってきます。最新情報を確認し、暖かい格好をして見に行きましょう。

筆者

岡山特派員

mami

岡山生まれの岡山育ち。岡山市内在住の生粋の「おかやまっ子」です。

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