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特急ロマンスカー・LSE(7000形)さよならツアーレポート!

2018年10月15日

特急ロマンスカー・LSE(7000形)さよならツアー

 1980年に登場し、展望席のある特急車両として約38年にわたって活躍してきた小田急電鉄の特急ロマンスカー・LSE(7000形)。ちなみに、LSEとは「Luxury Super Express」のこと。その引退記念として、2018年10月13日に行われたラストランツアーに取材することができました。その模様をお伝えいたします。

新宿12:40発、臨時特急「小田原駅経由!?秦野行き」

「Last Run」のロゴが入ったLSEの車内へ

 12:20。小田急新宿駅西口地上改札から入場すると、特急ロマンスカーが停車する1・2番線の前にある「ロマンスカーカフェ」の前で、多くの鉄道ファンたちが待機しているのが見えました。2018年10月13日で「本当の」ラストランを迎える特急ロマンスカー・LSEの到着を待つ皆さんです。

12:40発、臨時特急 秦野行き 最後の旅路へ

 特急ロマンスカー・LSEは、2018年7月10日に定期運行を終えました。その後、LSEはイベント列車として運行されてきました。2018年9月15日には、LSEの車内で「ヱビス生ビール」が飲み放題となる「ヱビス生ビール列車の旅」ツアーが開催されました。また、9月30日には小田急線の喜多見車両基地から海老名車両基地までLSEに乗車できる基地見学ツアーが。さらに、10月8日にはLSEの車内で神奈川県の「地酒利き酒会」が楽しめるツアーが行われました。各ツアーとも大盛況だったといいます。

 そして、「本当の」LSEラストランとして10月13日に行われたのが「特急ロマンスカー・LSE(7000形)さよならツアー」なのです。

2018年に登場した新型ロマンスカー・GSE(70000形)

 12:20発の特急ロマンスカー・GSE(70000形)「はこね17号」を見送ると、いよいよ本日の主役が登場です。ちなみに、GSEは「Graceful Super Express」のことで、2018年3月17日に運行を開始した新型のロマンスカーです。

多くの鉄道ファンが本日の主役をお出迎え!
入場が規制された1番ホームに設置された記念プレート

 12:27。多くの鉄道ファンが待ち構えるなか、前面の列車愛称表示器に「臨時」と記された特急ロマンスカー・LSEがゆっくり入線してきました。到着するとドアが開かれ、395人のツアー参加者がLSE車内へ足を踏み入れていきます。

特急ロマンスカー・LSE 最後の旅路へ

いよいよ、LSEの車内へ

 プレス用として準備いただいた9号車2Dに着席し、発車のときを待ちます。

 12:40。ホームにいる多くの鉄道ファンに見送られ、特急ロマンスカー・LSEは静かに走り出しました。それでは、「特急ロマンスカー・LSEさよならツアー」の行程などを紹介していきしょう。

 12:40に新宿駅を出発し、ノンストップで小田原駅へ向かいます。小田原駅(14:01着)ではドアが開かず(途中下車できない)、通常の営業列車では体験できない「7番引込線」に入線・折り返し、再び小田原駅へ。数分の運転停車の後、14:55に小田原駅を出発し、終着の秦野駅(15:13着)を目指すという約2時間30分のラストランツアーなのです。なお、ツアー参加者には、記念乗車証やLSEグッズ(このツアーの限定品を含む)と記念の掛け紙付の「あしがら弁当」が配られました。

記念掛け紙付「あしがら弁当」と「Last Runコースター」
記念プレートを持って、にこやかに

 車内では、昔から現在までの制服を着たアテンダントによる車内販売が行われました。かつて、「森永エンゼル」と「日東紅茶」の両社がロマンスカーの車内販売を担当していた頃の制服を着るアテンダントの姿も。オールドファンにとっては、懐かしい光景だったのではないでしょうか。なお、現在の車内販売は「小田急レストランシステム」社に引き継がれています。新旧の「制服コレクション」です。

「森永エンゼル」の制服
「日東紅茶」の制服
「小田急レストランシステム」2代目の制服
「小田急レストランシステム」一代前の制服
現在の「小田急レストランシステム」の制服

 あいにくの曇り空となりましたが、車掌による沿線の見どころ案内、車内イベント(賞品プレゼントや車内アナウンス体験ができる抽選会など)、「あしがら弁当」などに舌鼓を打っていると、小田原駅到着はあっという間。楽しい時間というのは、早く過ぎていくものです。

車内アナウンスを体験するお子さま
海老名車両基地から手を振る小田急の社員たち

 また、走行中の車窓からは、随所で鉄道ファンや沿線の住民の皆さんがLSE最後の雄姿を見ようとする姿を目にしました。手を振る幼稚園児、駅や車両基地でLSEを見送る小田急の社員などの姿を見ると、胸が熱くなりました・・・。

ラストランツアーの運転士・車掌さんにインタビュー!

沿線案内を行う車掌の松村信輝さん

 このラストランツアーの運転士・車掌さんを紹介しましょう。まずは、沿線の見どころを車内アナウンスで案内してくれていた車掌さんからです。

 2007年に小田急電鉄に入社したという海老名車掌区所属の松村信輝さん。幼い頃、箱根への家族旅行で初めて乗車したロマンスカーがLSEで、小田急電鉄に入社後、最初の研修で乗車したのもLSEだったのだとか。若い松村さんがラストランの車掌に抜擢されたのには、因縁めいたものを感じずにはいられませんでした。やさしい表情ながらLSEへの熱い思いを語る松村さんに、LSEへの愛情を感じました。

1981年に受賞の「ブルーリボン賞」のプレートとともに

 つづいて、ラストランの運転士をつとめた下村謙治さんです。秦野駅到着後、一般のツアー参加者が下車した後、11号車の車内・展望席の前でインタビューに応えてくださいました。

 下村さんは、1997年に小田急電鉄の運転士になり、2000年からロマンスカーの乗務につかれています。下村さんによると、LSEは運転が難しい車両だったとのこと。雨のときなどに車輪が空転することがあり、安全・快適に定時運行をすることに心を砕いたのだそうです。

 「最後の運転で、沿線から多くの方に見送っていただいたのがすごくうれしかったです。これから先も安全運転で、皆さんに感謝の気持ちを持って運転を続けていきたいと思います」とやさしい表情で語る下村さんにもLSEへの強い愛情を感じました。

さよなら、LSE!ありがとう、LSE!!

秦野駅で最後の出発を待つ鉄道ファンを展望席から
LSEの運転席を覗き見!(特別に許可を得ています)
多くのファンに見送られて・・・

 インタビューを終えた下村さんが再び2階の運転席へ。そして、いよいよ特急ロマンスカー・LSEとお別れしなければならない時間となりました。

 流線形の車体にオレンジとグレーの塗装で、ロマンスカーといえばLSEという印象を持つ方も多いのではないでしょうか。約38年にわたって新宿と箱根を結んだLSEは、昭和と平成を走り抜けた憧れの特急列車でした。

 15:34。多くのファンに見送られながらLSEは秦野駅から走り去っていきました。「ありがとう!」と叫びながら見送る鉄道ファンたちの様子に、胸が熱くなった特急ロマンスカー・LSEのラストランイベントでした。

 さよなら、LSE!ありがとう、LSE !!

■特急ロマンスカー(小田急電鉄)
・URL: https://www.odakyu.jp/romancecar/

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