「ちりめん細工の今昔」展を開催!たばこと塩の博物館に約800点の作品が集結

公開日 : 2018年01月18日
最終更新 :
平成のちりめん細工(日本玩具博物館所蔵)
平成のちりめん細工(日本玩具博物館所蔵)

たばこと塩の博物館にて開催される展示会「ちりめん細工の今昔」を紹介します。江戸時代後期から日本の着物素材として多くの人々に愛用されてきたちりめん。そのちりめんの切れ端を利用して作られた手工芸品がちりめん細工です。ちりめん細工の歴史と文化を学びに、展示会「ちりめん細工の今昔」に出かけてみてはいかがでしょうか。

約800点もの作品が集まる「ちりめん細工の今昔」展とは!?

約800点もの作品が集まる「ちりめん細工の今昔」展とは!?
迷子札(日本玩具博物館所蔵)

東京都墨田区にあるたばこと塩の博物館は、2018年1月23日(火)から4月8日(日)までの期間、日本玩具博物館と共催して約800点のちりめん細工を一堂に展観する「ちりめん細工の今昔」展を開催します。

ちりめんは、「しぼ」と呼ばれる細やかなおうとつをもつ絹織物です。「しぼ」は、縮(ちぢみ)とも言われ、張力の違う縦糸と横糸を交互に織り込むことで、絹織りのやさしい風合いを表現します。

ちりめんは、江戸時代後期から現在に至るまで日本の着物の素材として多くの人々に愛用されてきました。そのちりめんの切れ端を利用して作られた手工芸品が「ちりめん細工」です。

今回開催される「ちりめん細工の今昔」展では、江戸時代後期から現在に至るまで、それぞれ時代に作られていたちりめん細工を紹介します。「宮参りのよだれかけ」から「迷子札」、さらには「うぐいす袋」といった小物好きにはたまらないちりめん細工が、所せましと並びます。

「ちりめん細工の今昔」展の構成と作品を紹介

「ちりめん細工の今昔」展の構成と作品を紹介
江戸後期の袋物(日本玩具博物館所蔵)

たばこと塩の博物館にて開催される「ちりめん細工の今昔」展は、ふたつのテーマから構成されます。第一部では「江戸と明治・大正時代のちりめん細工」と題し、日本玩具博物館が所蔵する江戸、明治、大正時代に作られたちりめん細工を紹介します。

第二部では「平成のちりめん細工~再現と拡がり~」と題し、平成時代に生まれたちりめん細工を、それぞれの季節や種類に分けて紹介します。第一部と第二部を合わせて、総数約800点ものちりめん細工を観ることができます。

宮参りのよだれかけ(日本玩具博物館所蔵)
宮参りのよだれかけ(日本玩具博物館所蔵)
うぐいす袋(日本玩具博物館所蔵)
うぐいす袋(日本玩具博物館所蔵)

識者によるちりめん細工の講演会を同時開催

識者によるちりめん細工の講演会を同時開催
菜の花袋(日本玩具博物館所蔵)

「ちりめん細工の今昔」展の開催に合わせて、識者によるちりめん細工の講演会が開催されます。ちりめん細工をはじめとする手芸文化の普及と発展に尽してきた日本玩具博物館館長・井上重義氏や、日本玩具博物館学芸員・尾崎織女氏、たばこと塩の博物館主任学芸員・湯浅淑子氏らが講師となってちりめん細工の魅力を伝えます。

講演会は、いずれも午後2時開演となり、たばこと塩の博物館の3階視聴覚ホールで行われます。いずれの講演会も定員は90名で、当日配布する整理券によって入場できます。講演会への入場を希望する方は早めに来館し、整理券を受け取ってから観覧するとよいでしょう。

●2018年1月23日(火)
講演:「ちりめん細工(裁縫お細工物)の復興に取り組んで」
講師:日本玩具博物館館長 井上重義

●2018年1月27日(土)
講演:「浮世絵と裁縫お細工物」
講師:たばこと塩の博物館主任学芸員 湯浅淑子

●2018年2月24日(土)
講演:「ちりめん細工(裁縫お細工物)の歴史をたどる」
講師:日本玩具博物館学芸員 尾崎織女

会場(たばこと塩の博物館)へのアクセス方法

会場(たばこと塩の博物館)へのアクセス方法
たばこと塩の博物館へ行くには電車を利用すると便利

「ちりめん細工の今昔」展の会場となるたばこと塩の博物館へ行くには、電車を利用すると便利です。たばこと塩の博物館の最寄り駅は、東武スカイツリーライン(伊勢崎線)とうきょうスカイツリー駅です。また、東京メトロ半蔵門線・都営地下鉄浅草線・京成押上線押上駅も最寄り駅です。

なお、たばこと塩の博物館には、自動車および自動二輪の駐車場はありません。訪れる際は電車などの公共交通機関を利用しましょう。

江戸後期から平成の時代にかけて作られた珠玉の作品が集まる「ちりめん細工の今昔」展。かわいらしい姿で観るものの心をほっこりさせる「ちりめん細工の今昔」展に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

筆者

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