高千穂に伝わる、豊穣祈願の美麗な舞「夜神楽」。伝統の神事を観賞しにいこう!(宮崎県)

公開日 : 2017年11月16日
最終更新 :
天照大神を見つけ出す「手力雄の舞」(たぢからお)
天照大神を見つけ出す「手力雄の舞」(たぢからお)

「夜神楽」(よかぐら)とは、里ごとの氏神様を神楽宿と呼ばれる民家にお招きし、夜を徹して三十三番の神楽を奉納する、昔から高千穂に伝わる民俗芸能です。毎年11月中旬から2月上旬にかけて、高千穂町内のおよそ20の集落で見られることができ、国の重要無形民俗文化財に指定されています。本記事では、高千穂の魅力と、「夜神楽」をクローズアップします。

シーズン以外でも毎日観賞できる「夜神楽」

シーズン以外でも毎日観賞できる「夜神楽」
代表的な4番のうちの25番「鈿女(うずめ)の舞」

豊穣祈願の伝統芸能のため、本来は決まった時期のみの催しでしたが、その独自性と幻想的な舞が人気を呼び、今ではシーズン以外でも広く観賞できるようになり、高千穂の夜神楽全33番の中から代表的な4番だけが披露され、名場面がギュッと詰まった短縮版を毎日楽しむことができます。例えば、冒頭画像の24番「手力雄(たぢからお)の舞」では、天岩戸にお隠れになった天照大神を手力雄が探しだす、というシーン。そして25番「鈿女(うずめ)の舞」は、手力雄が探り当てた岩戸から外に誘いだすために、天鈿女命(あめのうずめのみこと)が面白く、時に優雅に美しく舞うシーン。神話の世界をぜひ体験してください。

「夜神楽」が伝わる高千穂ってどんなところ?

「夜神楽」が伝わる高千穂ってどんなところ?
風光明美な西臼杵郡高千穂

「夜神楽」を有する宮崎県の高千穂では、国の名勝、天然記念物にも指定されている、遥か太古の火山活動が造った自然の渓谷、”高千穂峡”をはじめ、古事記・日本書紀に記されている、天照大神が籠ったとされる「天岩戸」を祀っている神社など、歴史が根付く風光明美な町です。雲海からご来光を眺めることができる国見ヶ丘や、子ども連れで楽しめるあまてらす鉄道など、今注目のスポットです。

工事が中断されたトンネルがワイナリーに?「トンネルの駅」

工事が中断されたトンネルがワイナリーに?「トンネルの駅」
長さ約1kmの焼酎の貯蔵樽(1,300本)

高千穂観光物産館「トンネルの駅」は昔の鉄道工事で中断されたトンネル跡を利用した施設です。トンネルの駅では、高千穂の大地に育まれた特産品・伝統工芸品など豊富に取り揃えた高千穂の魅力満載の物産館として観光客で賑わっており、敷地内のトンネル貯蔵庫では、焼酎の原酒をじっくり熟成させている樽貯蔵の様子を無料で見学・試飲することができます。

DATA
高千穂観光物産館「トンネルの駅」
住所:宮崎県西臼杵郡高千穂町大字下野字赤石2221-2(MAP)
公式サイト

筆者

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