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世界遺産「橋野鉄鉱山」で石割桜を楽しむ(岩手県釜石市)

2019年04月25日

「橋野鉄鉱山」に咲く満開の桜 画像提供:オープンシティ釜石

岩手県釜石市の北西部、橋野町にある世界遺産「橋野鉄鉱山」。近代製鉄の父といわれる大島高任(おおしまたかとう)により、1858(安政5)年から翌年にかけて建設され、現存する日本最古の洋式高炉跡として国の文化財(史跡)に指定されています。「橋野鉄鉱山」は、近代化の史跡として価値の高い所ではありますが、桜の名所でもあります。今回は、「橋野鉄鉱山」の桜を紹介します。

世界遺産「橋野鉄鉱山」とは!?

桜と「橋野鉄鉱山」の高炉跡 画像提供:オープンシティ釜石

2015年、「橋野鉄鉱山」は、ユネスコ世界遺産に登録されました。幕末から明治期にかけて日本の産業化の先駆けとなった重工業分野(製鉄・製鋼、造船、石炭産業)における産業遺産群「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産として認定されました。三基の高炉跡のほか、水車場跡や御日払所、長屋跡、そして山神社跡などがあります。

「橋野鉄鉱山」のある山間部の春の訪れは遅く、沿岸部の釜石市内よりひと月ほど遅れて、薄い桃色のヤマザクラが満開になります。そのなかに、石割桜があります。石割桜といえば、「盛岡地方裁判所」内にある桜が有名ですが、「橋野鉄鉱山」の石割桜もみごとです。

山神社跡の鳥居をくぐり抜けて

山神社跡の木造の鳥居

三番高炉跡を下って行くと、木でできた鳥居があります。山の守り神である山神社の跡です。その鳥居をくぐって行くと、石割桜が現れます。

力強い「橋野鉄鉱山」の石割桜

石を割って伸びる「橋野鉄鉱山」の3本の桜

大きな花崗岩から3本の桜が伸びているのがわかります。石を割って伸びているだけではなく、石に根を張っていて、とても強い生命力が感じられます。この石割桜を見ると、地元に伝わる昔話の「観音様になった三姉妹」が思い出されます。鉱山の盛衰をずっと見守ってきたのでしょう。

2019年春の開花は、5月中旬頃と予想されています。

約400本のヤエザクラの桜並木

通りを埋め尽くすヤエザクラの桜並木

ヤマザクラが終わりを告げる頃、濃い桃色のヤエザクラが花開きます。

「橋野鉄鉱山」のインフォメーションセンターから遺跡の入口までを約400本のヤエザクラが彩ります。その様は、まるで桃色のカーテンのようです。これらのヤエザクラは、地元のライオンズクラブによって植樹され、多くの市民から愛されています。お花見に訪れる人も少なくありません。

例年、開花にあわせて「八重桜祭り」が催され(2019年5月15日開催)、餅まきや豚汁の振るまいなどもあり、大勢の市民でにぎわいます。お祭りの当日は、釜石市内から無料のシャトルバスも出ます。

成長が楽しみな「宇宙桜」

「宇宙桜」を説明する看板

「橋野鉄鉱山」には、もうひとつ桜があります。2018年、憩いの広場に植えられた、宇宙を旅した日本の名桜(14種類)の種から発芽した希少な「宇宙桜」です。

茨城県龍ヶ崎市の一般財団法人ワンアース(長谷川洋一代表理事)が行う東日本大震災復興支援「きぼうの桜事業」の一環で、植えられたのは、日本三大桜のひとつ、福島県三春町の「三春滝桜」の子孫木です。

まだ花は咲いていませんが、いずれはきれいな花を咲かせることでしょう。今後の成長が楽しみです。

憩いの広場に植樹された「宇宙桜」

「橋野鉄鉱山」へのアクセス方法

新緑に包まれる「橋野鉄鉱山」の高炉跡 画像提供:オープンシティ釜石

「橋野鉄鉱山」へ行くには、自家用車かバスを利用します。自家用車で行く場合、釜石自動車道・遠野インターより笛吹峠経由で約35分、釜石北インターから約25分です(天候、交通事情による)。また、2019年4月27日(土)から、岩手旅行社による有料のガイド付きシャトルバスが運行される予定です。

■橋野鉄鉱山
・住所:〒026-0411 岩手県釜石市 橋野町2-6
・URL:http://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/spot/hashino_tekkouzan/index.html

いかがでしたか。世界遺産「橋野鉄鉱山」の桜を紹介しました。岩手・釜石旅行の際は、ひと味違う山間の春を楽しんでみてください。

なお、桜の見ごろは、今後の天候によって変動しますので、最新情報を確認して出かけましょう。

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