NHK連続テレビ小説『半分、青い。』で盛り上がる岐阜県観光トピックス

公開日 : 2018年07月03日
最終更新 :
世界遺産「白川郷」など魅力がいっぱい
世界遺産「白川郷」など魅力がいっぱい

 2018年度上半期に放送中で、永野芽郁さんがヒロインをつとめるNHKの連続テレビ小説『半分、青い。』が評判になっています。この『半分、青い。』の舞台が岐阜県東美濃エリアで、特に岐阜県恵那市岩村は多数のロケ地を抱え、多くの観光客が訪れているといいます。5月の大型連休中には、『半分、青い。』のなかで登場した郷土料理「五平餅」の売上が前年の10倍ほどに増えた店もあるのだとか。『半分、青い。』で盛り上がる岐阜県で、おススメの観光情報などを紹介します。

NHK連続テレビ小説『半分、青い。』の舞台 東美濃エリア

NHK連続テレビ小説『半分、青い。』の舞台 東美濃エリア
江戸時代から続く古い街並み

 『半分、青い。』のヒロインで、永野芽郁さん演じる「鈴愛(すずめ)」。鈴愛が暮らす架空の「東美濃市梟(ふくろう)町」にある商店街のロケが、岐阜県恵那市の「岩村城下町」で行われました。恵那市岩村町には、ドラマの設定にあわせたノスタルジックな昭和50年代前後の風景が再現されたのだとか(現在は、その昭和レトロなオープンセットはありません)。岩村城下町は、江戸時代から続く古い街並みがありますので、鈴愛が暮らしたドラマの世界観に触れようと多くの観光客が訪れています。

売上が10倍に!人気の五平餅
売上が10倍に!人気の五平餅

 『半分、青い。』をきっかけに訪れる観光客の目的のひとつが、ドラマで登場した「五平餅」です。五平餅は、ご飯をつぶしたものに、クルミやゴマなどを使ったタレをつけて焼き上げた郷土料理です。この五平餅が、現地で大変よく売れていて、5月の大型連休中には、売上が前年の10倍ほどに増えたという店もあるのだといいます。

団子のような五平餅も
団子のような五平餅も

 ところで、この五平餅は、地域によって形が違うのだとか。恵那市は「ワラジ型」が多いようですが、列車で10分ほどしか離れていない中津川市では「団子型」がメインになっています。その中津川市も『半分、青い。』のロケ地となっていて、ドラマにちなんだソフトクリーム(「青い中津川ソフト」)などが人気を集めているといいます。

 2018年は『半分、青い。』の舞台、岐阜県の東美濃エリアに注目です。

「インスタ映え」で注目度アップの岐阜県観光スポット3選!

「インスタ映え」で注目度アップの岐阜県観光スポット3選!
人気沸騰の「モネの池」

 岐阜県には、ユネスコ世界文化遺産に登録されている白川郷、ユネスコ無形文化遺産の高山祭・古川祭・大垣祭・本美濃紙などの見どころがたくさんあります。多くの観光スポットを抱える岐阜県ですが、「インスタ映え」で注目度がアップしているスポットを3つ紹介します。

 ひとつ目は、「モネの池(岐阜県関市)」です。まさに、SNSで広まったスポットといえるでしょう。もともとは、岐阜県関市板取にある「名もなき」池でした。ところが、透明度の高い湧水の池に咲くスイレンなどの風景が、絵画「モネの池」ようだと評判になったのだそうです。現在では、観光バスも立ち寄る人気スポットとなっています。初夏のスイレンの花が咲く時期の訪問がおススメです。

■モネの池
・住所: 〒501-2901 岐阜県関市板取上ケ瀬1643-17
・URL: WEBサイト

天空の茶畑は、「岐阜のマチュピチュ」
天空の茶畑は、「岐阜のマチュピチュ」

 ふたつめは、「天空の茶畑(岐阜県揖斐川町)」です。古くからお茶の栽培が盛んだった岐阜県揖斐郡揖斐川町の上ケ流(かみがれ)地区に、目指すスポットがあります。標高300mほどの山の斜面に広がる茶畑が絶景と話題になっています。その風景から「岐阜のマチュピチュ」と呼ばれているのだとか。茶の緑が美しい初夏の訪問がおススメです。

■天空の茶畑
・住所: 〒503-2502 岐阜県揖斐郡揖斐川町春日六合
・URL: WEBサイト

絶景の廃線跡を走るアトラクション!
絶景の廃線跡を走るアトラクション!

 3つ目は、「レールマウンテンバイクGattan GO!(岐阜県飛騨市)」です。神岡鉄道の廃線跡の一部区間を自分で自転車をこぎながら鉄路の上を運転手気分で走ることができるアトラクションです。年間4万人を集めるほどの人気となっています。

 2018年には、新路線ともいうべき「渓谷コース」が開業し、話題となっています。その「渓谷コース」には、「地球の歩き方ニュース&レポート」編集部も訪問しましたので、詳しい記事は以下をご確認ください。

絶品!「飛騨牛」や鮎などの岐阜グルメを満喫できる!「清流の国ぎふ」めぐる旅キャンペーンとは!?

絶品!「飛騨牛」や鮎などの岐阜グルメを満喫できる!「清流の国ぎふ」めぐる旅キャンペーンとは!?
飛騨牛を思いっきり食べたい!

 『半分、青い。』で話題となっている郷土料理「五平餅」だけではなく、岐阜県は名高いグルメの産地でもあります。特に有名なのが、霜降りの肉が絶品と評判の和牛ブランド「飛騨牛」と清流に泳ぐ「清流長良川の鮎」ではないでしょうか。

絶品の鮎の塩焼き
絶品の鮎の塩焼き
鮎の掴み取りができる「やな」も
鮎の掴み取りができる「やな」も

 岐阜県では、2018年の旅のテーマを「グルメ」に据え、観光客にうれしいキャンペーンを展開しています。

 例えば、旅行サイト「じゃらんnet」で岐阜の食にこだわった宿泊プランが販売されます(2018年7月1日から2019年3月31日まで)。また、グルメサイト「食べログ」とコラボレーションした「ぎふ旅ランチフェア」も開催。第1弾として、飛騨牛・鮎などがランチで食べられる100店舗を厳選し、限定のおもてなし特典などが付くおトクで美味しいキャンペーンを2018年7月2日から11月30日まで開催するとのこと。また、指定エリアの高速道路が定額で乗り放題になるなどのキャンペーンも実施されています。詳しくは、岐阜県の観光ホームページをチェックです。

■「清流の国ぎふ」めぐる旅キャンペーン
・URL: WEBサイト

岐阜が美味しい米どころって、知ってた!?「徳川将軍家御膳米」とは!?

岐阜が美味しい米どころって、知ってた!?「徳川将軍家御膳米」とは!?
「この紋所が、目に入らぬかぁ!」

 「飛騨牛」や「長良川鮎」が有名な岐阜県のグルメですが、美味しい米の産地でもあることは意外に知られていないかもしれません。岐阜県内の美味しい米として、特におススメなのが「徳川将軍家御膳米」です。

 「徳川将軍家御膳米」の産地は、岐阜県西部の輪之内町です。輪之内町は、周囲を長良川・揖斐川などの河川に囲まれた「輪中」地帯にあり、東海道新幹線岐阜羽島駅から車で10分ほどとアクセスしやすい町です。

 ところで、「輪中」といえば、集落を水害から守るために堤防で周囲を囲んだエリアのことをいい、小学校の社会科で習った記憶がある方も多いはずです。

米の品質や管理の良さが評判
米の品質や管理の良さが評判

 東京都品川区とほぼ同じ面積を誇る岐阜県輪之内町は、この「輪中」エリアの肥沃な土壌と地下水を利用して、米づくりが盛んな地域となっています。その米の美味しさは折り紙つきで、江戸時代初期から徳川将軍家の台所の米を産出してきたという「知る人ぞ知る」米の名産地なのです。将軍家に献上してきた歴史を踏まえ、岐阜県輪之内町産の米・ハツシモを「徳川将軍家御膳米」と名付けたブランド米として販売し、好評なのだといいます。

■[動画]『がんばれ!かわばたくん』特別編「輪之内町の特別なお米」

■徳川将軍家御膳米(ギフライス)
・URL: WEBサイト

 輪之内町には、「輪中」地帯ならではの高屋敷住宅や槇の高垣、助命木、上げ舟などが現役で多数残されています。「おとなの社会科見学」に「輪中」に訪れてみてはいかがでしょうか。ほかには、高さ10m超えの「自称・世界一大きい乙姫像」などの「珍スポット」もあります。

 「日本の町村をあいうえお順に並べて、最後のまち」輪之内町へ出かけてみませんか。

■かんこう輪之内
・URL: WEBサイト

筆者

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