岐阜県飛騨市で400年の伝統を繋ぐ「古川祭(ふるかわまつり)」がいよいよ開幕!

公開日 : 2018年03月23日
最終更新 :
400年の伝統を繋ぐ「古川祭」
400年の伝統を繋ぐ「古川祭」

岐阜県飛騨市古川町で開催される「古川(ふるかわまつり)」を紹介します。「古川祭」は、2016年12月、ユネスコ無形文化遺産に登録された歴史ある祭りです。なかでも、「起し太鼓」と「屋台曳行」が有名で、祭り当日は多くの観光客でにぎわいます。400年来続く、由緒ある祭りを観に、岐阜県飛騨市古川町を訪れてみてはいかがでしょうか。

「古川祭(ふるかわまつり)」とは!?

「古川祭(ふるかわまつり)」とは!?
風情ある古川町の風景

岐阜県飛騨市古川町では、2018年4月19日(木)、20日(金)の2日間、江戸時代から続く「古川祭(ふるかわまつり)」が開催されます。「古川祭」では、“古川やんちゃ”な半股引の男たちによる「起し太鼓」や、雅な装飾が美しい「屋台曳行」を観ることができます。

「古川祭」は、岐阜県飛騨市古川町にある気多若宮神社(けたわかみやじんじゃ)の例祭です。「古川祭」は、400 年もの伝統を受け継ぐ祭事で、気多若宮神社で執り行われる「神輿行列」を中心に、「起し太鼓」と「屋台曳行」が行われます。

なお、「起し太鼓」と「屋台曳行」は、2016年12月、ユネスコ無形文化遺産に登録されており、また、祭りとして国の重要無形文化財にも指定されています。

「起し太鼓」とは!?

「起し太鼓」とは!?
大迫力の「起し太鼓」

2018年4月19日(木)20:30頃、祭りの総代による祝い唄をきっかけに、「古川祭」の華である「起し太鼓」が執り行われます。

「起し太鼓」は、祭りの開始を告げるため、前日の深夜から太鼓を打ち鳴らし、氏子地内を巡ったことに由来する行事です。大太鼓をのせた櫓は、祝い唄と太鼓の乱れ打ちによる「打ち出し」が行われた後、「よいしょーっ」という掛け声と共にまつり広場を出発します。

大太鼓をのせた櫓は、にぎやかな提灯行列に先導されて街を練り歩きます。その大太鼓をのせた櫓を目がけて、付け太鼓と呼ばれる小太鼓を担いだ半股引姿の男たちが、通りの辻々から突っ込んできます。

半股引姿の男たちは、担ぐ付け太鼓を我先に櫓の真後ろにつけようと、ほか男たちや大太鼓をのせた櫓を守る後衛たちと激しい場所取りを繰り広げます。この勇壮な競り合いは、数ある日本の祭りのなかでも迫力のある祭事として知られ、飛騨古川の男性の気質を表わす“古川やんちゃ”にちなみ「やんちゃ祭り」ともいわれます。

「屋台曳行」とは!?

「屋台曳行」とは!?
時代絵巻を見ているかのような「屋台曳行」

「起し太鼓」と双璧をなす「古川祭」の見どころは、絢爛豪華な「屋台曳行」です。飛騨の匠の結晶と評される祭屋台の美しさは、江戸文化と京文化の融合によって生まれたといわれています。塗師の技術はもとより、金具や織物の装飾物が加えられ、「古川祭」では芸術の域に達する雅な祭屋台が造られます。

2018年4月19日(木)の朝、全9台の祭屋台は、それぞれの屋台蔵から曳き出され、それぞれの町内を巡ります。翌20日(金)は、早朝からまつり広場に曳揃えられ、獅子舞、からくり人形、子供歌舞伎が奉納されます。

その後、すべての祭屋台が大横丁に移動します。その様子は、まるで時代絵巻を紐解いているかのように艶やかです。そして、夕刻になると、祭屋台は提灯を灯しながら厳かに町内を曳行されます。陽が沈み、宵闇に浮かびあがる豪華な祭屋台の姿は、日中とは違った幽玄さを感じさせます。

宵闇に浮かびあがる豪華な祭屋台
宵闇に浮かびあがる豪華な祭屋台

会場(岐阜県飛騨市古川町)へのアクセス方法

会場(岐阜県飛騨市古川町)へのアクセス方法
城下町風情が残る古川町

「古川祭」は岐阜県飛騨市古川町の中心部で行われます。古川町の中心部へ行くには、電車の利用が便利です。古川町の中心部にもっとも近い駅は、JR高山本線飛騨古川駅です。飛騨古川駅からは徒歩で移動できます。

自動車で岐阜県飛騨市古川町へ行くには、東海北陸自動車道・飛騨清見インターチェンジを利用すると便利です。古川町内には、無料の臨時駐車場が約1,000台分用意されています。

筆者

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