街が緑色に染まる日!セント・パトリック・デーをお祝いしよう!
来る3月17日はセント・パトリック・デー(St. Patrick's Day)です。アイルランドにキリスト教を広めた聖人・聖パトリックの命日で、この日はカトリック教徒の祭日であるとともにアイルランド共和国の祝祭日でもあります。ニューヨークでは、盛大にパレードが行われ、街中が緑色の格好をした人々でにぎわいます。世界最大級ともいわれるニューヨークのセント・パトリック・デーパレードの様子を紹介します。
セント・パトリック・デーパレードの歴史と見学時の服装
ニューヨークはアイルランドからの移民が大変多い街で、セント・パトリック・デーのこの日は、5番街で大規模なパレードが行われます。実は、今世界中で行われているセント・パトリック・デーパレードの発祥地はニューヨークで、その歴史はなんと1762年に遡ります。祖国アイルランドを離れたアイルランド兵士たちが、聖パトリックの命日にニューヨークを行進したことが始まりです。
パレードの参加者や見学者は、アイルランドのシンボル「シャムロック」にちなみ、緑色のものを身に付ける風習があります。シャムロックは三つ葉のクローバーによく似た植物です。
なんとワンちゃんまで緑色の装い
この日はワンちゃんまで可愛い緑色の衣装を着ています!
観光客のみなさんも、ぜひ緑色のものを身に付けてパレードを観に行ってください。ちなみに緑色のものを何もつけていないと「愛情を込めてつねられる」そうです。街中の至る所でコスチューム屋さんが出店しているので、セント・パトリック・デーパレードの当日、帽子やTシャツを購入する人もいます。なお、3月のニューヨークはまだまだ寒いので、ウールのコートやダウンジャケットは必須です。
セント・パトリック・デーパレードのルートと見学のルール
ニューヨークのセント・パトリック・デーパレ―ドは非常に人気があり、毎年200万人もの観客が集まります。ちなみにパレードで行進している人は、15万人から25万人にもおよぶといわれています。
セント・パトリック・デーパレ―ドは、ミッドタウンの5番街44丁目からスタートし、そのまま真っ直ぐ5番街を行進し、アッパーイーストのメトロポリタン美術館の向かいにあるIrish Historical Societyがゴールになります。始まるのは11:00からで、なんと夕方17:00頃までパレードは続きます。
セント・パトリック・デーパレ―ドが一番にぎやかになるは57丁目あたりですが、とにかく混むので、57丁目あたりで見たい方は早めに行って場所を確保するか、見学客が多少少なくなるアッパーイーストで観た方がよいでしょう。どちらにせよ、しっかり前列で観たい場合は、早目に行って場所を確保しましょう。
伝統的なアイルランドの衣装に身を包み、バグパイプやドラムを奏でる音楽隊や、ニューヨークらしいアイルランド系LGBTのグループが、陽気な音楽を奏でながら、歌ったり、踊ったりと、とにかく見ていて楽しいパレードです。
ちなみに、セント・パトリック・デーパレ―ドが行われている5番街を横切ることはできません。西から東、東から西に、人も車も渡れなくなりますので、この日は地下鉄での移動をメインにすることをおすすめします。
パレード後のお楽しみ!パブで緑色のビールを飲もう!
セント・パトリック・デーパレ―ドを堪能したら、アイリッシュパブで腹ごしらえをするのがおすすめです。セント・パトリック・デーのこの日は、シンボルカラーの緑色に染まったラガービールを飲んだり、アイルランド料理のコンビーフ・アンド・キャベッジを食べたりします。この日にしか飲めない緑色のビールですから、ニューヨークに滞在している方は、ぜひともお試しください。
セント・パトリック・デーパレード当日の交通状況
セント・パトリック・デーのこの日は、パレードのため、とにかく渋滞に巻き込まれやすくなります。またパレードが行われている5番街は、バリケードが作られるため歩いて渡ることができなくなります。
セント・パトリック・デーパレードが行われるルートへアクセスするには、思った以上に時間がかかります。特に、グランドセントラルの駅付近は、大変な混雑が予想されます。
アッパーイスト側のレキシントンアヴェニューの59st駅や63st駅、68st駅などからだと、5番街のパレードルートに比較的アクセスが簡単です。宿泊先からどこの駅が便利かをチェックしてみてください。
また、この日は、警察がテロ等の事件を非常に警戒しています。大きなバックパックなどを担いでいると、中身の検査対象になってしまうこともありますので、とにかく荷物は少なくすることをおすすめします。また、人出が多くなると、スリ等に遭う可能性もあるので注意しましょう。
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