アメリカ・ワシントンD.C.発! 2018年おすすめのホリデー・イルミネーション

公開日 : 2018年12月10日
最終更新 :
夕景に浮かびあがる巨大なクリスマスツリー
夕景に浮かびあがる巨大なクリスマスツリー

感謝祭からクリスマスにかけて冬の寒さが日に日に増してくると、アメリカでは、ホリデームードが一気に高まります。街中のあちらこちらでクリスマスデコレーションが始まり、行き交う人々をワクワクさせてくれます。ホテルやレストラン、ショップなどはもちろんのこと、一般宅も赤と緑のクリスマスカラーに染まります。今回は、アメリカの首都、ワシントンD.C.でおすすめのホリデー・イルミネーションを紹介します。

ナショナル・ハーバーの巨大なクリスマスツリー

ナショナル・ハーバーの巨大なクリスマスツリー
隣の6階建てビルと同じ高さのクリスマスツリー

最初に紹介するのは、アメリカの首都、ワシントンD.C.郊外のメリーランド州にあるナショナル・ハーバー(National Harbor)です。感謝祭前から、巨大なクリスマスツリーが飾られています。隣に建っている6階建てのビルとほぼ同じ高さです。思わずうなってしまうほど上背のあるツリーが圧巻です。

ツリーのそばに立って、ウォーターフロントのキャピタル・ウィールと呼ばれる全高54.9メートルの大観覧車の向こうに沈みゆく夕日に見惚れていると、下方の砂場から子供達の高らかな笑い声が聞こえてきました。子供達は、港にふく強風も何のその。日が傾きかけているのをよそに夢中で遊んでいます。

J. スワード・ジョンソン作『目覚めよ、大地の巨人』
J. スワード・ジョンソン作『目覚めよ、大地の巨人』

このナショナル・ハーバーの砂場には、巨大な鋳鉄製の『目覚めよ、大地の巨人(The Awakening;the-awakening-sculpture)』が埋められています。1980年に彫刻家J. スワード・ジョンソン(J. Seward Johnson)がデザインし、2008年2月にワシントンD.C.のヘインズ・ポイントから移設された作品です。よじ登ったり隠れたりして遊ぶことができますので、子供達の絶好のアトラクションとなっています。

ちなみに、ペンシルベニア州の州都ハリスバーグのサスケハナ川の川べりの公園にある『ウェイティング(Waiting)』のブロンズ像、ペンシルベニア州ゲティスバーグの街の舗道にある6フィート4インチ(約193センチメートル)のリンカーン大統領像『リターン・ヴィジット(Return Visit)』も、J. スワード・ジョンソンが手掛けた作品です。

ナショナル・ハーバーの水平線に暮れ行く夕日
ナショナル・ハーバーの水平線に暮れ行く夕日

子供達に人気のナショナル・ハーバーのイベントといえば、2018年11月16日(金)から2019年1月1日(火)まで開催されるゲイロード・ナショナル・リゾートの「アイス!(ICE!)」です。インドアで開催されるこのウィンター・ワンダーランドには、およそ2,000,000ポンド(907,184.7キログラム)の氷の彫刻が登場し、氷でできた滑り台が人気を博します。

この「アイス!」やウォーターフロントの巨大な観覧車、メリーゴーラウンド、砂場をはじめ、年末年始にかけてナショナル・ハーバーでは、ホリデーマーケットやアウトドアシアターなど、家族全員で楽しめるイベントがたくさん用意されています。

ナショナル・クリスマスツリーのライトアップ

ナショナル・クリスマスツリーのライトアップ
2016年のナショナル・クリスマスツリー

クリスマスにはイルミネーションが欠かせませんが、ワシントンD.C.界隈で絶景のライトアップといえば、何といってもナショナル・クリスマスツリー! ホワイトハウスの南側にあるプレジデンシャル・パークに出現する煌びやかなツリーです

こちら(上の写真)は、2016年のナショナル・クリスマスツリーです。ザ・エリプス(ホワイトハウスとワシントンモニュメントに挟まれた広場)では、2018年11月30日(金)17:00から、恒例のナショナル・クリスマスツリー点灯式2018(National Christmas Tree Lighting 2018)が催されました。この点灯式の後、毎日イルミネーションを楽しむことができます(16:30~22:00)。

米国植物園と議会議事堂でもホリデー・イベント

米国植物園と議会議事堂でもホリデー・イベント
米国植物庭園の向こうには議会議事堂が見えます

次に紹介するのは、米国植物庭園です。例年、米国植物園内外には、見事なクリスマスの装飾が施され、たくさんの人でにぎわいます。なお、スカルプチャーとポインセタの特別展示は、2018年11月22日(木)から2019年1月1日(火)まで閲覧できるそうです。

米国植物庭園の向こうに見えるのは、議会議事堂です。この議会議事堂の西側正面のクリスマスツリーの点灯式(2018 U.S. Capitol Christmas Tree Lighting Ceremony)が、2018年12月5日(水)に行われました。クリスマスツリーとした飾られた木は、アメリカ西部のオレゴン州ウィラメッテ国立森林公園からはるばる首都ワシントンD.C.まで搬送されてきたそうです。

米国植物庭園のクリスマスデコレーションも豪華
米国植物庭園のクリスマスデコレーションも豪華

氷がテーマのパーマーアレイのイルミネーション

氷がテーマのパーマーアレイのイルミネーション
おしゃれなブティックが軒を連ねるシティセンターのパーマーアレイ

クリスマスといえば、真心こもった贈り物を準備したい時期です。シティセンターのパーマー・アレイのコートヤードには、グッチ、フェラガモ、バーバリー、ブルガリをはじめとする多くのハイエンドのブティックが軒を連ねています。

この小径の、ゴールドを基調にした氷がテーマのイルミネーションが圧巻です。ゆったりとした空間のなかで、ゴージャスなショッピングを楽しむことができます。

2018年のクリスマスデコレーションは、ノルウェーとの友好を祝って演出されています。星条旗とノルウェーの国旗で彩られた巨大なツリーの下をミニチュアの機関車が走ります。豪華な演出にホリデーショッピングの楽しみが数倍に膨らみそうです。

ワシントンD.C.末日聖徒イエスキリスト教会

次に紹介するのは、モルモン教の寺院であるワシントンD.C.末日聖徒イエスキリスト教会(The Washington, D.C. Church of Jesus Christ of Latter–day Saints)です。教会へと繋がる街路樹が、煌びやかな7色のイルミネーションに彩られます。街路樹のライトアップは、2018年11月29日(木)から12月31日(月)まで観ることができ、このライトアップと合わせて、無料コンサートなども催されます。

一般宅のリビングにもささやかなイルミネーション

一般宅のリビングにもささやかなイルミネーション
生木にゴールドとシルバーのイルミネーションを施してみました

最後に、筆者の自宅のリビングで、ひっそりとライトアップされているクリスマスツリーを紹介します(写真は2017年のもの)。毎年、感謝祭が過ぎてから、近所のツリーファームに生木のバルサムファーを買いに行きます。

生木を購入する際は、前もって家の中で飾る場所の天井の高さを測っておきます。販売されている樹木はさまざまな種類があり、時季や地域などによって変わってきます。オーナメント選びやライトアップはもちろん、心やすらぐ生木の香りもツリー飾りの楽しみのひとつです。

いかがでしたか。アメリカの首都、ワシントンD.C.でおすすめのホリデー・イルミネーションを紹介しました。クリスマス時期にワシントンD.C.を訪れている人は、ぜひ立ち寄ってみてください。

筆者

アメリカ・ワシントンDC特派員

舞林鳥 恵

【地球の歩き方】では、2013年から、ワシントンDC周辺はじめアメリカ各地の観光名所や魅力的な穴場スポットの情報をお届けしています。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。