小説『坊ちゃん』の登場人物に変身!マドンナ姿で文学の町・松山を歩く (愛媛県・松山市)
夏目漱石が明治28年の一年間、松山中学教師としての体験をもとに書き上げた小説『坊ちゃん』。それから約100年、『坊っちゃん』の舞台は色あせることなく、現在もたくさんの観光客で賑わっています。小説の登場人物「マドンナ」の衣装を着て、坊ちゃん縁の地を巡る旅をぜひお楽しみください。
快適な船旅であっという間に松山へ到着
広島港宇品旅客ターミナルは、江田島・能美島、似島、宮島や四国の松山への定期船のほか、瀬戸内海のクルーズ船の発着場として利用されています。
今回、私は高速船「スーパージェット」を利用しました。出航してしばらくするとスクリューが波しぶきを上げスピードを増していきます。乗船中はほとんど揺れを感じることもなく、快適な乗り心地です。
およそ1時間で、あっという間に松山へ到着しました。移動にフェリーを利用すると旅の特別感も増しますよね。
■瀬戸内海汽船株式会社
・住所:〒734-8515 広島市南区宇品海岸1丁目12-23
・URL: http://setonaikaikisen.co.jp/
文学の町「松山」をマドンナ姿でお散歩してみませんか?
松山市へ到着してまず最初に向かったのは、美容室「ロハスヘアー」。「媛さんぽ」というサービスを利用して、夏目漱石の小説『坊ちゃん』に登場するマドンナの衣装をレンタルしました。
衣装は全てお店で用意され、メイク・着付けも含まれているので手ぶらで訪れても大丈夫。あっという間にマドンナに変身し、観光に出かけました。マドンナに扮して歩く町の景色はまた違って見えますよ。
本格ヘアメイク・本格フェイスメイク・着付けで、あなただけのマドンナ姿に変身してみてはいかがですか。
■「媛さんぽ」ロハスヘアー
・住所:〒790-0062 愛媛県松山市南江戸5-4-5
・URL: http://hiraoka-lohas.com/himesanpo/
マドンナの姿でぜひ乗りたい、レトロな市内電車
移動には、渋滞知らずの市内電車がオススメです。市内中心部にある松山城を囲むような路線で、郊外電車と区別するため市内電車と呼ばれているそうです。
降車を知らせるレトロなボタンや板張りの床など落ち着いた雰囲気の車内で、どこか懐かしい音を聞きながら景色を眺めると、また一味違った楽しみ方ができます。
「市内電車・バス1Dayチケット」を利用すると、利用日1日に限り、区間内を何回でもご利用になれます。
坊ちゃん列車は、道後温泉・大街道・松山市駅・JR松山駅前・古町の各駅から乗車可能です。 乗車券は販売窓口、または乗車時に購入します。お得なセット乗車券もありますよ。
■伊予鉄道株式会社
・住所:〒790-0012 愛媛県松山市湊町四丁目4番地1
・URL: http://www.iyotetsu.co.jp/
温泉で清める、女子に人気のパワースポット
松山観光と言えば、道後温泉は欠かせません。その道後温泉本館北側に奉られ、パワースポットとして女子に人気なのが「玉の石」です。
手前に湯桶があり、備え付けられた柄の長い柄杓でこの石に道後温泉の湯をかけて願いを込めます。特に「病気平癒」「縁結び」「商売繁盛」にご利益があると言われています。
「その昔、大国主命(オオクニヌシノミコト)と少彦名命(スクナヒコナノミコト)が国づくりのため旅をしていたとき、急病にかかった少彦名命を道後温泉に浸したところ、元気を取り戻し石の上で踊り出した」という言い伝えもあるそうです。道後温泉のお湯をかけて祈ると、神様に通じるというのも神秘的ですね。
■道後温泉本館横「玉の石」
・住所:〒790-0842 愛媛県松山市道後湯之町5-6
・URL: https://www.city.matsuyama.ehime.jp/kanko/kankoguide/kankomeisho/dogoonsen/honkan/gaikan.html
カラクリ時計を眺めながら体の芯までポカポカに
坊っちゃんやマドンナなど、小説『坊っちゃん』の登場人物が音楽にあわせて時を告げる、道後温泉駅前のカラクリ時計。記念撮影ポイントとしてもお馴染みのこの場所に、日本最古の名湯を気軽に楽しめる足湯「放生園」(ほうじょうえん)があります。
明治時代に使用されていた、道後温泉本館の湯釜から湧き出るお湯を利用しています。かけ流しなので、いつも綺麗な状態で楽しめます。
坊っちゃん電車やカラクリ時計を眺めながら、のんびり足を浸すと足の疲れもすっと癒されますよ。
■カラクリ時計横足湯「放生園」
・住所:〒790-0842 愛媛県松山市道後湯之町
利用時間 午前6時から午後11時
・URL: https://www.city.matsuyama.ehime.jp/kanko/kankoguide/shitestukoen/hojyoen.html
<気分はマドンナ>
フェリーを利用したり、マドンナの衣装を着たり。普段とは違う体験をすることで日常を離れ、まるで小説『坊ちゃん』の世界を歩いているような気がしてきます。一味違った旅のスタイルを楽しんでみてはいかがですか?
記事:清水のぶよ
※本記事は、「日本の歩き方」内、「おでかけガイド」に2015年6月1日に掲載されたものです。
筆者
地球の歩き方ウェブ運営チーム
1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』のメディアサイト『地球の歩き方web』を運営しているチームです。世界約50の国と地域、160人以上の国内外の都市のスペシャリスト・特派員が発信する旅の最新情報をお届けします。
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