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上杉神社、米沢城址、米沢藩主上杉家廟所、林泉寺 冬の山形・米沢市内観光ガイド

2020年01月09日

戦国武将、上杉謙信公の銅像

 東京駅から山形新幹線で、約130分。山形県南部にある米沢は、上杉家の城下町として多くの観光スポットがあります。上杉神社・上杉博物館・上杉家廟所に加え、2009年に放送されたNHKの大河ドラマ『天地人』の主人公、直江兼続と妻のお船の墓がある林泉寺など、上杉家にまつわる観光スポットには事欠きません。上杉家ゆかりのまち、米沢市内観光情報をお届けします。

上杉ゆかりの貴重な品々や国宝が収蔵されている米沢市上杉博物館へ

数千に及ぶ上杉氏ゆかりの貴重な品々を収蔵・展示

 JR米沢駅を出て、路線バスで約10分(徒歩約30分)で米沢市上杉博物館に到着します。米沢市上杉博物館は、上杉家にまつわる貴重な品々を収蔵・展示している博物館です。

 まず、この博物館に来たからには、「上杉本洛中洛外図屏風」について語らないわけにはいかないでしょう。1574年、戦国武将の織田信長から上杉謙信に贈られた、当時の「京の都」の日常風景を記した屏風絵です。桃山時代を代表する画家、狩野永徳の作とされ、日本美術を代表する作品です。1995年、国宝に指定されました。本物の展示は限られた時だけとなっていますが、バーチャル体験(見学)ができる施設が館内にあります。

 また、9代目米沢藩主で名君といわれる上杉鷹山公の業績などを知ることができる「上杉鷹山シアター」も必見です。

 まずは、米沢市上杉博物館で上杉家にまつわる基本情報を学んでおきましょう。この後の米沢観光がさらに充実するはずです。

■米沢市上杉博物館
・住所: 〒992-0052 山形県米沢市丸の内1-2-1
・URL: http://www.denkoku-no-mori.yonezawa.yamagata.jp/top.htm

上杉鷹山公の銅像などがある松が岬公園(米沢城址)へ

9代目米沢藩主、名君といわれる上杉鷹山公

 1238年に長井時広が築城したとされる米沢城の跡地が公園になっています。その後、伊達、蒲生、直江、上杉とそうそうたる顔ぶれの武将たちが住まい、名作との誉れ高い1987年のNHK大河ドラマ『独眼竜政宗』の主人公、伊達政宗公が生まれた地でもあります。

 園内にある松岬神社の鳥居の横には、上杉9代目藩主で江戸時代屈指の名君といわれる上杉鷹山公の銅像があります。上杉鷹山公といえば、「成せば成る 成さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の なさぬなりけり」という言葉があまりにも有名ですね。「やろうと思えば何でもできる。できないのはやろうと思わないから。やろうとすることは他人のためではなく、自分のためになることなのです」

 上杉鷹山は17歳で家督を継いだのですが、その藩の財政は火の車。その後、困窮した藩を見事に立て直しました。藩士たちだけではなく、自らも率先して節約につとめるなど支出を減らすだけではなく、農業開発を積極的に行うなどの収入を増やす改革も断行しました。藩の再建のために家臣だけではなく、広く領民からも意見を求めながら改革を進める姿は、庶民からも慕われたのです。現代でも多くの人々、特に企業経営者などが尊敬する人として挙げる偉人です。

 春には桜の名所でもある「松が岬公園」は、冬でも必ず立ち寄りたいスポットです。

■松が岬公園(米沢城址)
・住所: 〒992-0052 山形県米沢市丸の内1-4-13
・URL: http://yamagatakanko.com/spotdetail/?data_id=2314

上杉鷹山公が遺した食文化「ウコギ」とは!?

市内の道路沿いにある「ウコギ垣」

 米沢市内を歩いていると、道端に「ウコギ垣」を見かけます。こちらも上杉鷹山公の遺産というべきもので、家と通りなどを隔てる垣根に「ウコギ」という植物を植えることを奨励したことにはじまります。「ウコギ」はトゲがある植物で、防犯に役立ちます。さらに、その芽は食用にもなるのです。

 春になると、垣根から鮮やかな緑色の新芽が芽吹き、その芯を摘んでごはんに混ぜ込んだり、焼き味噌とともに切り和えにして食すのだそうです。米沢の人々は、いまでも春の味覚として楽しみます。上杉鷹山公が藩主だった当時は大変なコメ不足で、貴重なコメにウコギを混ぜてボリュームを増やすという意味がありました。米沢土産として、ウコギのパスタソース(瓶詰め)を見つけたので、筆者はお土産に購入しました。

「毘」の旗が目印! 上杉神社へ

上杉神社の境内
上杉神社の宝物殿「稽照殿」

 堀で囲まれた米沢城址内には、上杉謙信公を祭神とした上杉神社があります。毎年2月中旬頃、「上杉雪灯篭まつり」が開催される会場でもあります。300基の雪灯篭と1000の雪ぼんぼりに灯がともり、幻想的な雰囲気の雪祭りです。

 また、上杉神社の宝物殿である稽照殿には約300点の刀や甲冑、絵画などが収蔵・展示されています。国の重要文化財に指定されているものが多数あって、歴史ファンは見過ごせないスポットです。特に、2009年のNHK大河ドラマで妻夫木聡さんが演じた主人公、 直江兼続が所用していたといわれている「金小札浅葱糸威二枚胴具足」の展示は必見です。ドラマですっかり有名になった「愛」の前立の甲冑です。

 なお、2020年の上杉雪灯篭まつりは、2月8日・9日に開催されます。

■上杉雪灯篭まつり
・住所: 〒992-0052 山形県米沢市丸の内1-4-13
・URL: http://yukidourou.yonezawa-matsuri.jp/

直江兼続と妻のお船の墓がある林泉寺へ

夫婦の墓が並ぶ

 つづいて、直江兼続と妻のお船の方の墓がある林泉寺へ参りましょう。

 林泉寺は上杉家の菩提寺で、上杉家の奥方や支侯家、多くの家臣たちの墓所があります。この林泉寺にNHK大河ドラマ『天地人』の主人公になった妻夫木聡さんが演じた直江兼続とその妻で常盤貴子さんが演じた「お船の方」の墓があります。

 お目当ての直江夫妻の墓は、左に兼続、右にお船の方と並んでいます。兼続とお船の方の墓石の大きさが同じなのは兼続とお船との仲が大変良く、「夫婦平等」の精神をあらわしているとドラマの原作『天地人』の中で紹介されています。同じ大きさ・高さのお墓は、戦国武将の墓としては「まれ」なのだとか。

 直江兼続といえば、上杉家の家老として上杉景勝に仕えました。1600年の関ヶ原の戦いの前に徳川家康に送り、家康を激怒させたという書状「直江状」のエピソードはあまりにも有名です。

 その後、関ヶ原の戦いに敗れた西軍方にいながら、戦いの後も上杉家を存続させた戦国武将に思いをはせながら林泉寺を参拝したいところです。

■春日山林泉寺
・住所: 〒992-0062 山形県米沢市林泉寺1-2-3
・URL: http://yone-rinsenji.com/

歴代の藩主が眠る米沢藩主上杉家廟所へ

静寂に包まれる上杉家廟所
中央の謙信公を中心に歴代藩主の廟が並ぶ

 米沢藩主上杉家廟所は、家祖である上杉謙信公の御遺骸と歴代藩主が眠る廟があり、国指定史跡でもあります。敷地は住宅地のなかにありますが、樹齢400年を越す老杉に囲まれ、独特の静寂さを保っています。

 雪が積もる墓所には中央に謙信公、入口を背に謙信公の左から1番目が2代の景勝公、さらに左へ5番目に9代の鷹山公が眠っています。名門上杉家や米沢藩の歴史を静かに感じながらお参りしてください。

■米沢藩主上杉家廟所
・住所: 〒992-0055 山形県米沢市御廟1-5-30
・URL: http://uesugigobyo.com/

 米沢には、上杉家にまつわる施設がたくさんあります。歴史スポット散策だけではなく、全国的に有名なブランドとなっている牛肉などのグルメに加え、米沢市の郊外には冬の時期ならではの雪見露天風呂が楽しめる「小野川温泉」や「白布温泉」などの温泉地もあります。冬の米沢へ、出かけてみませんか。

■米沢観光コンベンション協会
・URL: http://yonezawa.info/


※初回掲載: 2018年01月13日

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