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広島県尾道市に旅館「Azumi Setoda」が2021年3月にオープン予定!

2021年01月08日

尾道市瀬戸田の風景(Photo Max Houtzager)

旅館としての伝統的な設えと地域との共存を目指した旅館「Azumi Setoda」が、広島の尾道に2021年3月に開業します。旅籠と銭湯の顔をあわせもつ別棟の「yubune」も同時オープン。現在、宿泊予約を受け付けています。

尾道市瀬戸田町について

Azumi Setodaのベッドルーム(Photo Tomohiro Sakashita)

世界的なホテリエのAdrian Zecha(エイドリアン・ゼッカ)氏と京都のナル・デベロップメンツが2020年10月に新しく立ち上げた旅館ブランドの「Azumi(アズミ)」は、尾道市瀬戸田町に「Azumi Setoda」を2021年3月に開業します。

瀬戸内海

瀬戸内海のしまなみ海道沿いにある人口8000人の瀬戸田(生口島)。心地よい潮風が漂い、青い海と色鮮やかな樹木や柑橘類に包まれる美しい島です。瀬戸田港は江戸末期から明治時代に盛んだった塩田の製塩業や造船業、そして北前船の西まわり航路での舟付き場としてにぎわった歴史を持ちます。

温暖な気候にも恵まれ、近年は島の半分が急斜面である地形を活かして柑橘類の生産が盛んになり、とりわけレモンは国産シェア3割を誇り「レモンの島」とも呼ばれています。向上寺や耕三寺、平山郁夫美術館などの観光スポットを中心に、尾道から続くしまなみ海道の散策ルートのひとつとしても、サイクリストなどに人気です。

各客間ごとに設計されている坪庭(Photo Tomohiro Sakashita)

Azumi Setodaは、この土地に根づく文化や歴史、食材を尊重しつつ、日本旅館の伝統的な要素と革新性を兼ね備えた旅館として「Azumi」の世界観を表現します。

Azumi Setodaとyubuneは、瀬戸田港から耕三寺にかけて繋がる地元の商店街「しおまち商店街」の入口に位置します。かつては島の玄関口と見なされ、毎日約1万人を迎え入れていた時代もあったと言われています。

多々羅大橋

Adrian Zecha氏は開業に向けてこのようにコメントしています。
「これまで自身が手がけてきたプロジェクトは、その客層や価格帯からラグジュアリーに限定されていると捉えられていますが、全プロジェクトの当初の意図としては、常にその土地の文化、コミュニティー、芸術、食材に光を当てることでした。新ブランド『Azumi』では、日本独自の家庭的な旅館の概念を、当初の意図と照合しながら変化させています。『Azumi』では場所のラグジュアリーさを追求するのではなく、家庭的なおもてなしの心と、地域との共感を生む豊かさを最優先して追求しています」

歴史ある建築物を改装したAzumi Setoda

雪見障子から見える坪庭(Photo Tomohiro Sakashita)

Azumi Setodaは、築140年にもなる貴重な建築意匠に伝統的な数寄屋造りの思想を重ね合わせ、現代的な趣も兼ね備える空間です。この建物はかつて「堀内邸」と呼ばれ、製塩業や輸送業で栄えた一族が本店として、または大切なゲストを迎え入れる邸宅として使われており、瀬戸田にとって重要な建築物として引き継がれてきました。

建築デザインを監修するのは、京都を拠点に伝統的な日本建築を主とする六角屋・三浦史朗氏。室町時代まで遡る茶道のルーツに基づく日本の美学と、現代の多様性のある暮らしとの絶妙なバランスを見出す建築を生み出してきた、数寄屋造り・日本建築の専門家です。

木の浴槽

今回の改修設計では、木や石、土といった自然の生きた素材と、瀬戸田ならではの潮風、日差し、湿気などとの兼ね合いが、いいバランスで呼応するように表現されています。これらのバランスが生む建物全体の呼吸に思考をめぐらせ、風通しや日差しの調整役として、敷地内の庭園が重要な役割を果たしています。

敷地内は、パブリックスペースとしてレセプションやメインダイニングが配され、プライベートスペースである客間にたどり着くまでに徐々にグラデーションのように静けさが重なっていくような変化を演出しています。ラウンジなどのセミプライベートのような曖昧な空間が、パブリックとプライベートの心地よい行き来を実現させます。

敷地中央に美しい庭園が配される一方で、個々の静かな空間で接する植栽の存在も大切にしており、各客室には垣根で仕切られ個別に設計された庭が息づいています。1階客室の雪見障子から見える凛とした坪庭や2階客室のバルコニーから見える景観は、Azumi Setodaの中で最も日本の情緒を表現している風景です。

三浦史朗氏によってAzumi Setodaの意志に沿った職人や芸術家、庭師が招かれ、伝統的な建築に関する幅広い知見を集めたチームを結成。その土地に根づいた文化と地域社会を尊重しつつ、未来の世代に引き継がれていくことを目指しています。

また、新築の別棟としてオープンする銭湯付帯型の宿泊施設「yubune」には、銭湯とサウナ、湯あがりラウンジ、客室が備わっています。より機能的な側面を持つ“旅籠”として、地域と旅人に幅広く開かれる施設と位置づけています。

Azumi Setodaの豊かな食体験

坪庭(Photo Max Houtzager)

瀬戸田という土地は、年間を通して新鮮な魚介類、柑橘類、野菜などに恵まれている一方で、古代には地理的な特徴としてアジア大陸からのシルクロードなどを経由して多様な異文化が交差する地点であったと言われています。

旅館で提供される料理は、かつての堀内邸に招かれたような食体験を表現すべく、古の時代に海を渡ってきたと推測されるハーブやスパイスなどを用いながらも、豊かな自然環境で育てられた地元食材を掛け合わせたものを考案しています。旅館の持つ家庭的なおもてなしの心とその土地に思いを馳せる体験こそが未来に求められる豊かさであると考え、Azumi Setodaの食体験として表現していきます。

Azumi/yubune

■Azumi Setoda
・開業日: 2021年3月予定
・住所: 広島県尾道市瀬戸田町瀬戸田269
・価格: 約6万5000円(税・サービス料別、朝食込み)〜
・URL: http://azumi.co/setoda
・Instagram(Azumi): https://www.instagram.com/azumi.______/

■yubune
・開業日: 2021年3月予定
・住所: 広島県尾道市瀬戸田町瀬戸田269
・価格: 約2万円(税・サービス料別)〜
・URL(yubune): http://azumi.co/yubune

Azumi Setodaで風光明媚な瀬戸田町を楽しみましょう。

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※当記事は、2021年1月7日現在のものです

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