道後温泉別館 飛鳥乃湯泉がグランドオープン その1(愛媛県・松山市)

公開日 : 2018年01月03日
最終更新 :

兵庫の有馬温泉、和歌山の白浜温泉と並び、日本三古湯のひとつとされる愛媛の道後温泉。開湯3000年の歴史を誇る日本屈指の温泉です。そんな道後温泉に別館がグランドオープンしました。その名も道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)です。今回は、2017年12月26日にグランドオープンした道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)をご紹介します。

道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)

道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)
道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)がグランドオープン

2017年12月26日(火)に、新たな温泉文化を発信する拠点として道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)がグランドオープンしました。2017年9月26日(火)のプレオープンから3ヵ月。中庭をはじめ諸々の設備が完成を迎え、2017年12月26日(火)に晴れてグランドオープンの運びとなりました。

夏目漱石が通った温泉としても知られる道後温泉本館。公衆浴場としては全国初となる国の重要文化財に指定されたことでも有名です。その道後温泉本館が2018年に保全工事が予定されていることもあり、この度、道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)がグランドオープンしました。

歴史をさかのぼること西暦596年、道後温泉に聖徳太子が来浴したとの記録が残っています。今回グランドオープンした道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)は、聖徳太子が統治していた飛鳥時代の建築様式を取り入れ、日本最古といわれる温泉にふさわしい湯屋を見事に実現しました。


■ 道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)
・住所: 〒790-0842 愛媛県松山市 道後湯之町19-22(MAP)
・最寄駅: 伊予鉄道市内電車道後温泉駅
・営業時間: 7:00~23:00
・定休日: 年に1度臨時休業あり
・料金: 大人600円~、小人300円~。詳しくは下記のURLよりご確認ください
・URL: https://dogo.jp/onsen/asuka

飛鳥時代をイメージした飛鳥乃湯泉

飛鳥時代をイメージした飛鳥乃湯泉
飛鳥時代の壮麗で緻密な建築美

道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)は、飛鳥時代をイメージした湯屋になっています。聖徳太子が統治していた飛鳥時代の建築様式を現代に取り入れ、屋根の上には道後温泉のシンボルである塔屋を配置しています。聖徳太子が来浴した際に残したとされる「湯岡の碑文(ゆのおかのひぶん)」になぞらえ、中庭には椿の森を再現しています。

内観は、外観と変わらず飛鳥時代の壮麗で緻密な建築美が光ります。柱と梁の重厚な造りを見ていると、まるで飛鳥時代へとタイムスリップしたかのようです。一方で、大浴場は開放的な雰囲気を携え、道後温泉本館にはない露天風呂と皇室専用浴室再現した特別浴室を設けています。

まるで美術館のような飛鳥乃湯泉

まるで美術館のような飛鳥乃湯泉
伊予竹細工で作られた行灯の心地よい照明

道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)の最たる特徴は、内観のデザインにあると言っても過言ではありません。まるで美術館に立ち入ったかのような感覚にとらわれます。館内の装飾には「太古の道後」をテーマに掲げ、愛媛の伝統工芸と最先端アートのコラボレーション作品がいたる所に飾られます。

日本三大かすりのひとつである伊予かすりを使った暖簾(のれん)をはじめ、空気を浄化するゼオライト和紙を使ったランプシェード、砥部焼の陶板壁画を設置した浴室、また、道後温泉にはない露天風呂には、鎌倉時代に製造が始まったと伝えられる菊間瓦による行燈を設置しています。

さらには、大広間休憩室に注目。ほのぼのとやわらかい天井の明かりは、国指定の伝統的工芸品である「大洲和紙」と「ギルディング和紙」を使った天吊りシェードと照明によるもの。伊予竹細工で作られた行灯の心地よい照明に包まれながら、湯上りの憩いの時間をゆっくりと過ごせます。

ほのぼのとやわらかい天井の明かり
ほのぼのとやわらかい天井の明かり

肌を出さずに入浴できる道後湯帳(どうごゆちょう)

肌を出さずに入浴できる道後湯帳(どうごゆちょう)
着たまま温泉に入れる道後湯帳(どうごゆちょう)

道後温泉本館にある皇室専用浴室・又新殿(ゆうしんでん)を道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)に再現しています。この皇室専用浴室・又新殿(ゆうしんでん)の特別浴室では、肌を出さずに入浴できる「道後湯帳(どうごゆちょう)」を用意しています。湯帳(ゆちょう)とは、昔、一定以上の身分の人が入浴時に着用したといわれる浴衣です。

温泉に入る際に着衣することで、古代の入浴体験ができます。「道後湯帳(どうごゆちょう)」は、外国人観光客をはじめ、肌を露出するのに抵抗のある人にも道後温泉を楽しんでもらおうと企画した新しい試みです。「道後湯帳(どうごゆちょう)」は水をはじく特殊な加工が施され、入浴後も体が冷えないように工夫されているそうです。

日本三古湯のひとつ道後温泉に道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)が登場。その2では、飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)と合わせて入りたい温泉湯をご紹介します。

筆者

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