QR決済で地域活性化 岐阜 広がる「Origami Pay」

公開日 : 2019年03月24日
最終更新 :
店のタブレット端末にスマホを近づけ、オリガミペイで決済=岐阜県大垣市の美容院「ヘアーズギャラリー桜歌」で
店のタブレット端末にスマホを近づけ、オリガミペイで決済=岐阜県大垣市の美容院「ヘアーズギャラリー桜歌」で

 スマートフォンによるQRコード決済の活用が広がっています。「ペイペイ」が2018年11月、総額100億円還元キャンペーンを展開し話題を集めましたが、東海地方で特に普及しているのが、15年にスタートした「Origami Pay(オリガミペイ)」です。今年前半には中国の「銀聯国際」と提携を予定するなど、サービスを拡充させています。

 支払いにオリガミペイを利用できる店は、全国で約10万店(18年度末見込み)。アプリを開発したOrigami(東京都港区)社員の伏見慎剛さんが岐阜県出身であることなどから、大垣共立銀行(同県大垣市)が18年初めに同社と資本業務提携を発表。オリガミペイで銀行口座から直接決済できるサービスを導入したことをきっかけに、東海地方での認知度が上がりました。

 スマホのアプリに、加入店が割引クーポンを送ることも可能です。ローソンがコーヒーの無料クーポンを発行して以降、同県垂井町でもアプリの利用者が増加。町内のローソン近隣にあるパン屋では、オリガミペイの利用客が増加したといいます。

 首都圏にも関西にも交通の便がいい東海地方は、訪日外国人の宿泊拠点としても注目を集めています。総務省の調べでは、岐阜県に宿泊した中国人は14年から15年にかけ約3倍、三重県は約5倍、愛知県も2倍以上に増え、その後も増加を続けています。銀聯国際との提携で、東海地方でのオリガミペイの利用者増加が予想されます。

 個人事業主が多く加入しているのも、オリガミペイの特徴です。同銀行の山下博史さんは「地元と縁のあるオリガミペイと連携し、地域経済の活性化を図りたい」と期待を寄せています。

 この記事は、全国商工会連合会が地域活性化のキーマンとなる若手経営者育成のため開催した「次世代地域リーダー塾」プログラムの中で、毎日新聞記者の指導を受けて作成されたもので、「地球の歩き方ニュース&レポート」でも掲載しました。
 商工会は、全国1,653カ所の市町村にあり、中小企業の経営支援と地域活性化に取り組んでいる団体であり、全国商工会連合会はその全国団体です。

■全国商工会連合会
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