ベンメリア遺跡とトンレサップ湖! カンボジア・シェムリアップからトゥクトゥクで行ってみた Part2

公開日 : 2018年09月15日
最終更新 :
高床式の家が並ぶトンレサップ湖
高床式の家が並ぶトンレサップ湖

カンボジアンの代表的な交通手段、三輪タクシーのトゥクトゥクをチャーターして、ベンメリア遺跡とトンレサップ湖を旅した様子を紹介しています。Part1では、ジャングルのなかの廃墟、ベンメリア遺跡の魅力を中心に紹介しました。Part2では、高床式の家が並ぶトンレサップ湖を紹介します。

ベンメリア遺跡から、一路、トンレサップ湖へ

ベンメリア遺跡から、一路、トンレサップ湖へ
コンポンプルックの船着き場へ向かう道

ベンメリア遺跡を後にして向かったのは、東南アジア最大の湖、トンレサップ湖です。こちらの湖は大きいだけでなく、雨期と乾季で大きさが変わるのが特徴です。そして、湖には水上生活をしている人たちの村がいくつもあり、1,000,000人以上の人々が暮らしているのだそうです。湖の上での生活ってちょっと気になります。

人々が暮らす水上村では、コンポンプルックとチョンクニアの2ヵ所でツーリスト向けのボートツアーが行われています。今回、トゥクトゥクのドライバーが連れて行ってくれたのは、コンポンプルックです。ベンメリア遺跡からトゥクトゥクで約2時間の道のりです。

チケット売り場でチケットを購入しましたら、川沿いに延々と続く赤土の道路をさらに10分ほど走ると、船着き場に到着します。

乾季は小さな屋根なしボートでトンレサップ湖遊覧

乾季は小さな屋根なしボートでトンレサップ湖遊覧
ボートツアーで使う小さな屋根なしボート

トンレサップ湖を訪れた時期は5月で、降雨の少ない乾季でした。乾期は湖の水位がとても低いため、観光船ではなく小さなボートを使います。観光船には屋根が付いており、座席もありますが、こちらの小さなボートはそのような付属物は一切ありません。ほかにお客さんがいませんでしたので、貸し切り状態です。

この時期(乾季)は岸に繋がれている屋根付きの観光船
この時期(乾季)は岸に繋がれている屋根付きの観光船

高さ10メートルも! 両岸にずらりと並ぶ高床式の家

高さ10メートルも! 両岸にずらりと並ぶ高床式の家
コンポンプルックの高床式の家々

先述したとおり、ツーリスト向けのボートツアーが行われているのは、チョンクニアとコンポンプルック。チョンクニアは、住人のほとんどがベトナム人で、彼らの家はボートハウス(船と連結された水上を移動できる家)だそうです。一方、コンポンプルックでは、カンボジア人が高床式の家に住んでいます。

屋根なしボートが進み始めて、すぐに目に飛び込んでくるのが、両岸にずらりと並ぶ高床式の家です。足場は高い所で10メートルくらいあるそうです。雨期になって水の量が増えてくると、家の床ぎりぎりまで水かさが増します。これが湖上の家と呼ばれるゆえんです。

カラフルな屋根の高床式の家がずらり
カラフルな屋根の高床式の家がずらり
青い空に映える高床式の家々
青い空に映える高床式の家々

家並みが途切れるあたりから、屋根なしボートは、マングローブ林の間を抜けるように進みます。

マングローブ林のなかを進むボート
マングローブ林のなかを進むボート

雨期で水量が多い時期のボートツアーですと、屋根付きの観光船から小さな屋根なしボートに乗りかえて、マングローブ林のなかを進むツアーも行なわれているそうです。意外とこのマングローブ林ツアーも人気なのだとか。

マングローブ林を抜けると、ついにそこは大海原。いえ、湖なのですが、水は濁っているものの、あまりにも広くて海のようです。

琵琶湖の4倍の大きさ! 雨期はさらにその4倍以上

琵琶湖の4倍の大きさ! 雨期はさらにその4倍以上
雨期は水かさが増え、さらに広大に

トンレサップ湖から、トンレサップ川が流れています。はじめに、この湖は雨期と乾期で大きさが変わると言いましたが、その理由はトンレサップ川のせいなのだそうです。

トンレサップ川は、南のプノンペンまで下ると、そこでメコン川に合流します。雨期にメコン川の水かさが増すと、その水はトンレサップ川を逆流してドンレサップ湖に流れ込んでくるそうです。それで水位が上がり、トンレサップ湖の面積が大きくなるというのです。

トンレサップ湖の水上レストラン
トンレサップ湖の水上レストラン

トンレサップ湖には、水上レストランがあります。このボートツアーでは、水上レストランに上がって、食事をしたり、おみやげを買ったりと、ゆったりと過ごすことができます。しかし、筆者は、あいにくこの日は夜のフライトに間に合わせてシェムリアップに戻る必要があり、残念ながら水上レストランには寄らずに帰りました。

まるで海を眺めているかのようなトンレサップ湖
まるで海を眺めているかのようなトンレサップ湖

トンレサップ湖(コンポンプルック)のボートツアー代

トンレサップ湖(コンポンプルック)のボートツアー代
(左)トンレサップ湖のボートチケット(右)ベンメリア遺跡の入場チケット

このボートツアーで利用した小さな屋根なしボートは、1隻30ドル(約3,300円)です。今回は一人で参加しましたのでちょっと割高ですが、参加人数が多ければコストは下がります。

1時間ほどのボート乗船は、初めて目にするものばかりで、あっという間に時間が過ぎていきます。ベンメリア遺跡とあわせて立ち寄りたいトンレサップ湖。湖上の風を頬に感じながら、心身ともにリフレッシュしてみてください。

いかがでしたか。Part2では、高床式の家が並ぶトンレサップ湖を紹介しました。Part3では、三輪タクシーのトゥクトゥクの乗り方やカンボジア名物のストリートフードを紹介します。

■【関連記事】ベンメリア遺跡とトンレサップ湖! カンボジア・シェムリアップからトゥクトゥクで行ってみた Part3('18/9/15公開)も要チェック!

筆者

アメリカ・ネバダ州特派員

石川 葉子

ラスベガスに来て20年ちょっと。ローカルツアーオペレーター出身のフリーランスライターです。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。