見たら幸せになれる! 香港・ランタオ島のピンクドルフィン・ウォッチング

公開日 : 2018年05月28日
最終更新 :
成長すると色がピンクがかった白になるイルカ
成長すると色がピンクがかった白になるイルカ

「見たら幸せになれる!」といわれているラッキーシンボルのイルカ。香港にはピンク色をしたイルカ、ピンクドルフィンが生息しています。ピンクドルフィンの学名は、「サウサシネンシス(Sousa Chinennsis)」と言います。生まれた直後は、黒っぽい色をしていますが、次第に灰色になり、2~3年経つとだんだん色が薄くなり、ややピンクがかった白い色になっていきます。今回は、香港のランタオ島でピンクドルフィンを観ることができるツアーを紹介します。

九龍に集合して、トンチョン埠頭から乗船

九龍に集合して、トンチョン埠頭から乗船
サンデッキとキャビンもあるボート

ピンクドルフィンを観るには、ボートツアーに参加します。朝8:50に九龍に集合し、バスでランタオ島のトンチョン埠頭へ向かいます。

九龍からトンチョン埠頭までの約30分間、ガイドさんが写真や地図などを使い、ピンクドルフィンについて説明をしてくれます。基本英語ですが、日本人の参加者がいる場合は、日本語のできるガイドさんが添乗することもあります。ピンクドルフィンの生態だけでなく、香港における環境保護問題についても知ることができます。

日本語の説明書とおみやげのポストカード
日本語の説明書とおみやげのポストカード
ピンクドルフィンについての絵本や専門書
ピンクドルフィンについての絵本や専門書
移動中、クッキーやビスケットが提供されます
移動中、クッキーやビスケットが提供されます

トンチョン埠頭からピンクドルフィンがいる沖までは、ボートで約30分です。デッキに出てまわりを見渡すと、ランタオ島の山々と海に囲まれ、ビル群の香港のイメージとはまったく違う風景に驚くでしょう。香港には235の島があり、ビルが建っている面積は陸面積の約3割弱です。残りは自然公園や保護されている地区なので、とても自然が豊かなのです。

潮風に吹かれながら日光浴を楽しむのもよいですし、ボートの中に入ってドルフィン関係の本を読むのもよいでしょう。もっと知りたいことがあったら、ガイドさんに聞くと、ていねいに説明してくれます。

参加者みんなで探そう!ピンクドルフィン

参加者みんなで探そう!ピンクドルフィン
ボートの下のデッキ先端からみる参加者
デッキの後ろ部分には椅子や香港の旗があります
デッキの後ろ部分には椅子や香港の旗があります

ピンクドルフィンウォッチングは、デッキから行います。デッキは2階建てになっていますので、上のデッキの前と後、そして下のデッキの前と後の4ヵ所に分かれて、ピンクドルフィンを見つけます。最初にピンクドルフィンを見つけた参加者は、ほかの参加者がわかるように、ボートの先端を12時として、時計の針の方向で教えてあげます。たとえば、「いた!3時の方向」とか「ピンクが9時」などです。

ピンクドルフィンとついにご対面!

ピンクドルフィンとついにご対面!
ボートの近くまできてくれるピンクドルフィンも

「いた!」の声が次々に挙がるほど、いろいろな所に顔を出してくれるピンクドルフィン。ただ、顔を出すのは一瞬ですから、シャッターチャンスがとても難しいのです。

このツアーの船頭さんは、長年の経験から潮の流れや魚(餌)のいる場所を読み取り、いとも簡単にピンクドルフィンへと導いてくれます。ピンクドルフィンに出合える確率は、なんと98パーセント。もし運が悪く観られなかった場合は、一年以内に再度無料でツアーに参加することができます。

調査によると、ピンクドルフィンの数は、2003年は188頭だったのが、2016年には47頭に減ってしまいました。この地帯の経済成長の影響で、空港、湾岸施設、道路、住宅建設のための埋め立て工事が、生態系に影響を与えているのではないかと推測されています。ピンクドルフィンがこの先も生き残るには、多くの人にその事実を知ってもらうことが何よりも重要です。

ピンクドルフィンの後は、飛び発つ飛行機を

ピンクドルフィンの後は、飛び発つ飛行機を
香港国際空港は離着陸する飛行機が多い

ピンクドルフィンを観た後は、香港国際空港に離着陸する飛行機を観るのもひとつの楽しみです。1998年7月にオープンしたこの空港は、アジアのハブ空港になっているだけあり、数分おきに離着陸する飛行機を観ることができます。

日本の空港ではなかなか観られない他国籍の飛行機をたくさん観ることができますので、飛行機ファンにとっては、こちらもツアーのハイライトになるかもしれません。海側から観る滑走路は、ターミナルから観るそれとは違うおもしろさがあります。

思い出にピンクドルフィングッズはいかが?

思い出にピンクドルフィングッズはいかが?
ピンクとグレーのイルカ親子のキーホルダーは20香港ドル

帰りのボート内ではエコバッグやアクセサリー、本などのピンクドルフィングッズを販売しています。人気のある親子イルカのキーホルダーは、持っているだけでよいことがありそうなラッキーアイテムで、おみやげにも喜ばれそうです。

トンチョン埠頭からバスに乗り、希望者は途中にあるトンチョンのショッピングモール付近で降りることも可能です。途中下車をすれば、午後からランタオ島の大仏や香港ディズニーランドに行くのに便利です。最終解散場所の九龍には、13:00前後には到着します。

ピンクドルフィンツアーへの参加は、旅行会社、または公式サイトから申し込むことができます。

いかがでしたか。香港のランタオ島でピンクドルフィンを観ることができるツアーを紹介しました。今度の香港旅行の際には、ぜひピンクドルフィンに合いに行ってみてはどうでしょうか。

筆者

香港特派員

りんみゆき

香港在住26年のライター/通訳です。

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