インスタ映え!史上最強高雄の団地がアートしてるっ!(台湾)
SNSやインスタグラムでも話題、アートとのコラボでさまざまな場所が多くの人の関心を集めている台湾・高雄。今回は市民のみなさんが住む団地を大きなキャンバスにして、世界各国のアーティストが描く高雄の苓雅区の衛武營街頭藝術彩繪(衛武營ストリートアート)のすばらしい壁画アート、団地アートを紹介します。
古い建築物に新たな息吹を吹き込む高雄苓雅國際街頭藝術節
古い建築物に新たな息吹を吹き込む高雄苓雅國際街頭藝術節(苓雅國際ストリートアートフェスティバル)。台湾では、ここ最近、古い建築や村がアートと融合することによって、新たな息吹が吹き込まれ、新観光スポットとして多くの人の注目を浴びています。台湾南部にある高雄の苓雅区もそのひとつです。
2016年に始まった高雄苓雅國際街頭藝術節(苓雅國際ストリートアートフェスティバル)。毎年、高雄の苓雅区で開催され、今年2018年で3年目になる人気のイベント! 苓雅区の古い団地あたり一帯が、台湾をはじめとする世界の芸術家のアートによって、新たな顔を見せています。
高雄では、これらのアートはインスタ映えする場所として話題で、学生たちには卒業記念などの写真を撮る場所としても人気です。特にスペインのアーティス Okudart の羊のオブジェと、高雄出身の台湾人アーティスト楊惟竹の『ようこそ僕の部屋へ』と題した本棚とクローゼットが描かれた壁画アートは、格好のフォトスポットになっています。
筆者が写真撮影に訪れた日も、すてきな壁画アートがどこにあるのかと探している人や、この高雄苓雅國際街頭藝術節のアートを楽しみながらカメラに収めている人に何度も出会いました。
芸術と文化を発信する衛武營國家藝術文化中心のお膝元
高雄苓雅國際街頭藝術節の壁画アートのある場所は、音楽や舞台などを提供する衛武營國家藝術文化中心のすぐ近く。高雄の鳳山区に新しく開幕した衛武營國家藝術文化中心は、オペラハウス、コンサートホール、演劇シアターなどを持つ大規模な芸術文化センター(コンサートホール)です。
衛武營國家藝術文化中心にアクセスするには、高雄メトロのオレンジライン衛武營駅を利用すると便利です。5番出口を出ると、衛武營國家藝術文化中心がすぐ左手に見えます。
そんな芸術的要素の詰まった衛武營國家藝術文化中心の目と鼻の先にある高雄の苓雅区衛武地区に出現したのが、高雄で最強と噂される団地アートです。団地アートは、衛武營駅5番出口を出て右側へ歩いて行くと見えてきます。
総勢17ヵ国31のアーティストが参加するアートフェスティバル
この団地一帯には、ベルギー、スペイン、ブラジル、アメリカ、ポルトガル、オーストラリア、イタリア、オランダ、スイス、カナダ、ロシア、フランス、メキシコ、チリ、そして台湾など、合計17ヵ国から31のアーティストを招いて、54ヵ所もの大型壁面に色とりどりの芸術作品が描かれています。
壁画アートは、駐車場出入り口にまで美しく描かれています。
街散歩しながらフォトジェニックなアートを鑑賞
高雄苓雅國際街頭藝術節のイベントを行っているのは、高雄市苓雅區公所(区役所)です。その高雄市苓雅區公所(区役所)が提供している高雄苓雅區街頭藝術彩繪のGoogle Mapsの地図を見ると、屋外壁画アートの設置場所と作者などの詳細がわかります。
この地図を片手に、苓雅区の街をぶらぶらと散策しながら歩いてみるのも高雄観光の楽しみのひとつです。この団地の中には、古本屋、屋台などのお店もありますから、休憩がてらちょっとお店を覗いてみるのも楽しいでしょう。
高雄苓雅國際街頭藝術節の未来の展望
今年の7月中旬に行われた高雄苓雅國際街頭藝術節では、団地の壁画アートだけでなく、ダンスパフォーマンスコンテストや40ものレトロなグルメカーでのグルメマーケットも同時に開催され、にぎやかなフェスティバルになりました。
高雄の苓雅区衛武地区は、将来的にはさらに多くのアーティストを招いて、100もの壁面アートを展開し、マスコットコーナーを設けて楽しい街歩きができるようにしたいと未来の展望を語ります。古い団地の街並みを化粧直しして、苓雅区を市民生活に溶け込んだオシャレな街にしていきたいそうです。
毎年行われる高雄苓雅國際街頭藝術節。来年は、さらにパワーアップしていること間違いなしです。高雄観光の際は、すばらしい団地アートをぜひ鑑賞してみてください!
いかがでしたか。世界各国のアーティストが描く台湾・高雄の壁画アート、団地アートを紹介しました。今度の高雄旅行の際には、ぜひ足を運んでみてください。
筆者
台湾特派員
前田 公子
台湾の高雄在住。台湾人と結婚して20年。台湾の日常生活発信しています。
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