台湾ど真ん中を目指せ!~南投好好玩 FAM TOURで行く南投の旅~

公開日 : 2018年12月26日
最終更新 :
秋の深まる台湾は南投県へ
秋の深まる台湾は南投県へ

秋の深まる台湾は南投県へ、台北発1泊2日の弾丸旅行へと出かけた。南投(ナントウ)?聞きなれない地名だけれど、台湾の地図で確認すると、なんとド真ん中!まぁシャレてるわけじゃないんだけど、台北や台南、高雄を体験済みの台湾ベテランクラスの人にも、台北の次はどこが楽しいかなと迷ってる人にも、台中からアクセスする台湾ド真ん中への旅はオススメのスポットです!

ツアー初日、霧の桃源郷へ

ツアー初日、霧の桃源郷へ

朝7時30分、台北から台灣高鐵、つまり新幹線で台中へと向かった。初めて乗ったけど、まったく日本の車両と同じで、なんだか不思議な気分。実際には日本とまったく同じではなく、日本の協力で作られたのだそう。1時間ほどで台中に到着。

そこからは、OKbusという会社の小型バスで南投へと向かう。高速を降りると、バスは曲がりくねった山道を登り始める。山岳民族、台湾では原住民と呼ばれている人たちの暮らす場所。陽気なドライバーのおじさんが、ここからは原住民のボスに許可を得ないと入山できないんだと教えてくれた。
と、現地では軽く触れられただけだったが、もらったパンフレットには、ダイ族、セデック族、タイヤル族などの名前が。それらの民族の文化がミックスした独特な異国情緒があります、とあった。ダイ族は耳馴染みがないけど、映画『セデック・バレ』は最近知ってぜひ観たいと思っていたし、日本でも有名なビビアン・スーはタイアル族だったりと、なかなか興味深い。

2時間のドライブの末にたどり着いたのは霧に煙る「清境ファーム」。なぜかヨーロッパ風のお城のがどどん、と、いや、うっすらと目の前に立ちはだかっていた。

道中のアジアンな山岳風景のゴールが白亜のお城だなんて、なかなかロマンチック&お茶目なミックス具合で、確かに独特な異国情緒を味わえる。
しかし生憎の天気だ、これからも回復の見込みは薄いと言うし……。
しかし、これまたパンフレットから引用すると、標高2000mに位置し、「霧の桃源郷」と呼ばれる一年中霧に包まれた場所らしい。

今回の旅のポイントは、ズバリ、QRコード!日本を発つ前にサイトで取得したQRコードで、南投エリアのいろんな施設や交通機関をスムースに楽しめるというもの。
いちいちチケットカウンターに並ぶことなく、現地通貨の煩わしさからも解放されて、気軽に便利に旅を楽しみましょう!

記事の最後にその要領を載せるので、参考にしてください。
それでは、清境ファームへと入っていきましょう!

霧で霞んで全貌が見渡せないけれど、入り口の案内図のよると結構な広さのよう。そりゃそうだよね、牧場だもん!そして、参加者全員に羊さんにあげるエサが支給された。パッケージの写真も霞んでいるから、やっぱりこの辺りの天候は概ねこんな感じなんだと納得。晴れてなくて大バズレなんてことではないようだ。

羊さんたちとはすぐに出会えた。毛を刈られたばかりのもいて、なんだか寒そうだけど、のんびり草を食む姿になんとも気分が和む。でもエサの箱に手をやるだけで、気配を察知して獣っぽくこちらへ突撃してくる。

霧の立ち込めた牧場は、なんだかとってもシュール。それでもお客さんたちは思い思い楽しそう
にすごしていて、またそれが輪をかけてシュール。アバンギャルドな演劇でも観ているような感覚に。

晴れていれば、羊の毛刈りや牧羊犬のショーなどもステージで楽しめるらしいが、霧だけでなく、雨まで降ってきてはそれもお休み。(綿羊秀 土日祝日、9:30/14:30の二回開催)
あとの楽しみは牧場グルメの食べ歩き。牧場らしいアイスやミルク以外にも、山岳民族の土地らしい食べ物がいろいろあってなかなか楽しい。

次に向かったのは、ミニスイス・フラワーガーデン。天気が良ければ、綺麗なお花の咲き誇った園内を気分良く散策できるのだが、流石に本降りの雨ではそうもいかず、園内のカフェ「Nina」さんで手作りチェコレート体験。ナンノの因果か、まさか自分でチョコを手作りするなんて思っても見なかったけれど、これも雨のお導きによる定めと受け入れて楽しんだ。

手作りといっても、手作りキットが用意されていて簡単に出来上がる。デコレーション要員のホワイトチョコはすぐに固まり始めるので、思い通りに何かを描くのは結構難しい。なので、私は印象派で!

「Nina」では、何種類もの紅茶や賞も受賞したチョコレートが楽しめる。
「Nina」では、何種類もの紅茶や賞も受賞したチョコレートが楽しめる。

雨だけど、せっかくなのでフラワーガーデンを散歩。ヨーロッパ風の庭園に、ゆるキャラが楽しい。でもこれはここのスポンサー、セブンイレブンのキャラクターなんだって。真ん中で目立ちすぎだけど、可愛いから許す!噴水のショーもあって、晴れていれば見応えあり、かも!

続いては山の中の歩道、「清境高空展望歩道」へ。標高およそ1800m、全長1.2km。山道では木々に遮られて意外と景色を楽しむのは難しいけど、この歩道なら、全てがナイスなマウンテンヴュー。まぁもちろん天気次第なんだけどね。水墨画のような風流を楽しみながら傘をさしてそぞろ歩くのも悪くはないね。

運が良ければ、台湾の名峰をたくさん見渡せるらしい。運が悪くてもシュールな世界は味わえるし、またやって来る理由ができる。

意外とスパイシーで風味豊かな山岳民族の料理を食べて、弾丸ツアー1日目は終了。
実は、とどめに素晴らしい星空を眺めるポイントへ行く予定だったのだが、雨が降っていては手も足も出ず中止に。台湾のど真ん中から眺める星空は、結構楽しみにしていただけに残念。
台湾のど真ん中で悔しさを叫ぶ!そんなツアー初日だったわけであります。

もし天気が良かったら?歴史にも旅にもIfは付きものだけど、帰国後、ガイドのライさんから送られて来た写真のファイルを開いて驚愕した。そこには桃源郷の真の姿が!
アフリカの秘境ワカンダは森がその秘密を覆っていたが、ここ南投では霧がそれを覆い隠していたのだった。
ということで、ここ南投のポテンシャルを余すところなく表現した写真ギャラリーで、1日目を終えたいと思います。いい夢見れそうな写真ばかりです。

ツアー最終目 エメラルドグリーンの湖へ

ツアー最終目 エメラルドグリーンの湖へ
台湾の大メジャー観光地のひとつにあげられる日月潭

2日目は早くも最終日、台湾の大メジャー観光地のひとつにあげられるのが日月潭へ。台湾一の大きさを誇る、台湾南投県魚池郷に位置する湖。湖の北側が太陽(日)の形、南側が月の形をしていることからこう呼ばれる。と、これは帰国後に調べた知識だけど、現地で分からなかったことや疑問にすら思わなかったことも、現地に行ったからこそ興味が湧き出てくる。泉のようにね。

このツアーの要は、あらかじめ取得したQRコードで複数の観光施設を巡る気軽さにあります。
スマホに表示したQRコードを入り口でかざして、まずは水社碼頭からボートに乗ります。

今でも現役の伝統漁法の網などを眺めつつ、深まる秋を楽しむ。
今でも現役の伝統漁法の網などを眺めつつ、深まる秋を楽しむ。

二つ目の港、伊達邵碼頭でボートを降りて、日月潭ロープウェイの駅を目指します。

土産物屋さんの通りには日月潭のキャラクターだというフクロウや、この土地ならではの食材も。道端のおじさんに道を尋ねると、採って来たというパッションフルーツをご馳走してくれたり、地元の人たちとのふれあいも楽しい。これこそ台湾の魅力。

基本的には日月潭での釣りは禁止らしいのだけど、地元のおじさんののどかな釣りなどを眺めながら、遊歩道をケーブルカーの駅を目指して散歩。

「日月潭ロープウェイ」は、日月潭と九族文化村を全長1,877mで結んでいる。2010年1月に開通した、まだまだ新しいロープウェイ。日月潭側の卜吉山7号柱は996m、九族文化村側の8号柱は1,044mもの高さを誇り、ボートでのクルーズとはまた違った大パノラマを楽しめる。

ゴンドラは4色あり、赤は太陽、黄色は月、青は水、緑は森とクリスタルを表しているのだとか。ちなみに、緑のゴンドラだけスケルトンになっていて、床からも眼下の絶景を楽しめる。モゾモゾするよ!

一緒に乗ってくれたスタッフの女の子。緊張してて名前は聞かなかったけど……。顔立ちが民族っぽいから、てっきりそっちの出身なのかと聞いたら、民族ではまったくなく、普通の台湾人だと。観光科で勉強している大学生で、ここでバイトをしているとのこと。乗ってきてくれて嬉しいけど、デートみたいで緊張するね。でもいい笑顔!
思わず、台湾のど真ん中で愛を叫ぶ!人になりそうになりながらも弾丸ツアーは早くもお仕舞いなのであります。

謝謝、日月潭!この天気でも現場はとっても綺麗で楽しかったです。再見。


それでは、最後にQRコードを使った南投好好玩FAM ツアーの手順を、まとめて載せておきます。
日本をご出発前に”南投好好玩“のオフィシャルホームぺージにてQRコードをご購入ください。

STEP 1:https://bit.ly/2C66Uhi にアクセスし IDを登録して、チケットを購入してください。
STEP 2:QRコードがメールに届きます。
STEP 3:現地の各観光スポット入り口で、QRコードを提示(スマートフォン画面やプリントアウトしたもので)
STEP 4:旅をお楽しみください


■ OKbus に関するインフォメーション
・値段 :
台中新幹線駅〜清境 NTD 450 /人
台中駅〜清境 NTD 500 /人
台中空港〜清境 NTD 550 / 人
台中ホテル〜清境 NTD 550 / 人
日月潭〜清境 NTD 450 / 人

・最低運行人数
台中新幹線、台中駅からは 1人でも可能
台中ホテル 、台中空港からは2人でも可能

・特別セール
下記サイトの指定のチケットセット購入で、10%OFFが受けられます。
(期間:~2019/02/28まで)
https://bit.ly/2STLji0
https://bit.ly/2Gpf4px

・予約はこちらから
E-MAIL:OKBUS168@GMAIL.COM
QQ : 3245272590
WECHAT : CINGJINGBUS168
WHAT'S APP : +886-978 002 916

山西 崇文

筆者

地球の歩き方書籍編集部

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。

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