台湾観光をより便利に!「SIMカード」の買い方使い方

公開日 : 2019年12月19日
最終更新 :
台湾のプリペイドSIMを使ってみる
台湾のプリペイドSIMを使ってみる

台湾旅行でスマートフォンを使う場合、現地のプリペイドSIMを購入して利用するのは有力な選択肢のひとつ。特に台湾は通信環境が良く、旅行者でも気軽にプリペイドSIMが購入可能。いままで「プリペイドSIM」を使ったことがない人でも、チャレンジしやすいです。

台湾でネットを利用する方法

台湾でネットを利用する方法
中華電信のプリペイドSIMは接続無制限 https://prepaidsim.twgate.net/index_jp.html#feature より

今やスマートフォンは海外旅行の必需品。写真の撮影やSNSの投稿だけでなく、現地のレストランや観光スポットを調べたり、公共交通機関のルート検索など日本にいるとき以上にスマートフォンが活躍してくれます。ですが、インターネット通信ができなければスマートフォンの威力は半減。そのため現地でのスマートフォンの通信環境をいかに用意するかがポイントとなります。

海外でスマートフォンをネットに接続して利用するには、現在大きく分けて下記の3つの方法があります。

1、日本の通信キャリアのローミング
2、モバイルWi-Fiをレンタルする
3、現地のプリペイドSIMを使う

台湾で通信をする場合、3番めの現地プリペイドSIMを試す手は筆者は“有り”と考えます。ちなみに現地SIMの料金は台湾の通信キャリアによっても変わりますが、開通翌日から5日間のプランで300台湾ドル~500台湾ドルといったところ。日本円で約1000円~1800円くらい(2019年12月6日現在)。魅力的な価格ですね。台湾で販売されている海外からの旅行者向けプリペイドSIMのプランは、通信量が無制限のプランがほとんど。動画をたくさん見たりしても問題なしです。

SIMカードの購入方法

SIMカードの購入方法
羽田空港のカウンターで台湾のSIMが購入可能

台湾での通信でプリペイドSIMがおすすめな理由は、購入方法の手軽さもあります。例えば日本でモバイルWi-Fiサービスを提供しているテレコムスクエアは、台湾の通信キャリア中華電信と提携して、日本の空港にある同社のカウンターで現地のSIMを販売しています。

個人旅行ではなくツアーなどの場合、集団で動かなければならないので、海外の空港に着いてからSIMを購入する時間がない可能性もあります。そういったケースでは、あらかじめ日本で購入できるのは便利。取り扱いカウンターは、羽田空港、成田空港、新千歳空港、関西空港、福岡空港の5つ。もちろん日本国内のカウンターなので、日本語で対応してもらえますし、日本円での支払いとなります。

台北桃園空港のキャリアカウンター
台北桃園空港のキャリアカウンター

ただし、プランは5日間/1400円のみ。滞在期間が5日間以上の場合は注意が必要です。また購入時にはパスポートと搭乗券、もしくは搭乗券の代わりに別途本人確認ができる運転免許証などの証明書が必要となります。

日本で購入できなくても、台湾の場合は日本からの乗り入れがある空港には通信キャリアのカウンターがあるので、そこで購入可能です。だいたい荷物をピックアップして税関を抜けた到着ロビーにカウンターはありますが、桃園国際空港は入国審査前にもカウンターがあります。

海外でのプリペイドSIM購入というと、言葉のハードルなどもありそうですが、台湾の店員さんは海外からの旅行客に慣れておりテキパキと作業してくれるので安心。スマートフォンを渡すと設定などもしてくれるので、おまかせするのがラクチンです。

ただし現地での購入でも、パスポートが必要で場合によっては日本と同じくもう1枚本人確認できる証明書が必要な場合も。その場合、日本の運転免許証で大丈夫。また最近はクレジットカードが使えるカウンターも増えてきましたが、現金のみのところもあるので、あらかじめ現地通貨に両替しておきましょう。

台湾旅行でおすすめのSIMカード!

台湾旅行でおすすめのSIMカード!
都市部で使うならどのSIMを使ってもエリアや通信費質には大差はない

台湾にも日本と同じように複数の通信キャリアがあり、2019年12月現在、日本よりも多い5つのキャリアがそれぞれプリペイドSIMを提供しています。その5つのなかで最大手が中華電信。テレコムスクエアで購入できるのも中華電信ですが、台湾最大手で通信エリアなどにも定評があります。

●台湾の通信キャリア
中華電信(Chunghwa Telecom)
台湾大哥大(Taiwan Mobile)
遠伝電信(Far EasTone)
亜太電信(Asia Pacific Telecom)
台湾之星(Taiwan Star Telecom)

そのためおすすめは中華電信のプリペイドSIMなのですが、実際使ってみると都市部に関しては通信エリアや品質では上記5社で大きな差はありません。桃園国際空港では、複数のキャリアが並んでカウンターを出していますので、料金やカウンターの空き具合をみて選べばオーケーです。ただし空港によっては特定のキャリアのカウンターしかない場合も多く、例えば台北の松山空港は中華電信のカウンターしかありません。

空港で販売されているSIMは、どのキャリアも旅行者向けのプランで利用できる日数によって料金が違ってきます。通信制限がなく使い放題なのも基本的には同じです。また通信だけでなく通話も可能で、同じ日数なのに料金が違う場合は、料金が高い方がより長く通話できるよう料金がより多くチャージされています。

SIMカードのメリット・デメリット

SIMカードのメリット・デメリット
中華電信のプラン一覧 https://prepaidsim.twgate.net/index_jp.html#feature より

台湾現地プリペイドSIMを使ういちばんのメリットは、やはり料金。3日くらいの滞在の場合、国内キャリアのローミングでもキャンペーンなどを適用すれば安くなりますが、滞在が長い場合は現地プリペイドSIMのほうが低価格の場合がほとんど。たとえば1週間滞在する場合、中華電信のプランなら500台湾ドル。日本円で約1800円です。

しかも台湾通信キャリアの旅行者向けプリペイドSIMは通信制限はなし(短期間に大量の通信を使うと制限される可能性があります)。日本にいるとき以上に「ギガの使いすぎ」の気を遣わず、ガンガン通信できるのです。

ただし、海外のプリペイドSIMを使用する場合のデメリットも。ひとつはSIMを挿すスマートフォンがSIMロックされていない必要があります。旅行者があらかじめSIMフリーのスマートフォンを購入していれば問題ありませんが、国内キャリアで購入した場合は、SIMロック解除の作業が必要です。

この作業は基本的に各通信キャリアの公式ユーザーサイトからオンラインでできるので、キャリアのショップに行く必要はありません。ただし分割で購入している場合は、約3ヵ月と一定の期間が経過しないとSIMロックが解除できないので注意が必要です(会社により異なるので要確認)。

また自分のスマートフォンがSIMを1枚しかセットできないモデルは、日本で使っているSIMを外す必要があります。そうすると、日本の電話番号での通話やSMS(ショートメール)の送受信ができなくなるので、緊急の電話連絡があった際などには不便です。

SIMフリースマホのなかには、SIMが2枚装着できるモデルもありますが、国内キャリアから販売されているモデルにはありません。そのため、LINEの通話機能などあらかじめ緊急連絡用の手段を用意して相手に知らせておく必要があります。
またSIMは指先サイズと小さいので、なくしてしまうトラブルも。その場合は日本に帰ってキャリアショップで再発行手続きとなるので、しっかりと管理しておきましょう。

まとめ

まとめ
スマートフォンは旅をさらに楽しくする便利ツール

以上が台湾のプリペイドSIMでスマートフォンを使う方法です。他の国と比べても割安で、しかも導入のハードルが低いので、“プリペイドSIMビギナー”の人も、チャレンジしてみましょう!

TEXT: 中山智
PHOTO:中山智、iStock

■「海外旅行中のスマホ利用 これだけ知っておけばOK」
・URL: https://prepare.arukikata.co.jp/1_7_1.html

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筆者

地球の歩き方書籍編集部

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