中世に繁栄した世界遺産の古都 長い歴史が織りなす街・世界遺産アユタヤ(タイ)

公開日 : 2018年10月07日
最終更新 :
戦争の爪跡が残る 世界遺産の街・アユタヤ
戦争の爪跡が残る 世界遺産の街・アユタヤ

5つの世界遺産を持つ国、タイ。その中でも最も有名と言っても過言ではない、「アユタヤ(アユタヤー)」。バンコク市内中心地からは、車で1時間半程と手軽に行って頂けます。1350~1767年まで、417年もの間、国の中心として繁栄したアユタヤですが、18世紀中頃ビルマ軍の侵攻を受けて王宮や寺院は破壊されました。しかし、戦後に残った数々の遺跡群が 1991年、世界文化遺産に登録されました。遺跡群を一目見ようと、日々世界中から、たくさんの観光客が訪れています。タイでは、1日に9か所の寺院を参拝すると運気がアップすると言われています。様々な遺跡や寺院が点在する見所満載の街・アユタヤを訪れ、ぜひ運気を高めてみてはいかがでしょうか?

世界遺産 「ワットプラシーサンペット」

世界遺産 「ワットプラシーサンペット」
3基のスリランカ様式の仏塔

3人のアユタヤ王朝の王が眠る守護寺院。3基のスリランカ様式の仏塔が並ぶ遺跡です。1,500年、16mの高さを誇る黄金に覆われた仏像が建立されましたが、1767年のビルマ侵攻で崩壊し、今では仏塔や柱の遺構だけが残っています。バンコク王朝のワットプラケオ(別名:エメラルド寺院)と同様、王宮の敷地内にあったこの寺院は、格式高く、アユタヤで最も重要な建築物とされていました。夜になると、三つの仏塔がライトアップされ、美しい夜景を見ることが出来ます。

世界遺産 「ワットマハタート」

世界遺産 「ワットマハタート」
印象的な、木に包まれた仏頭で有名な寺院。

木の根に包まれた仏像の顔、写真などで目にしたことがある方も多いのではないでしょうか?どうして木の中に仏像の頭が埋まっているのでしょうか。1374年に3代王が建立したとされる、ワットマハタート。別名、ワットプラマハタートとも呼ばれています。建立された当初は、境内中央の仏頭は44mの高さがあったと言われています。その後、ビルマ軍がアユタヤ王朝を侵攻した際に、信仰心の強いタイ人を侮辱するために、ビルマ軍がいくつもの仏像の頭や胴体を切り落としました。切り落とした仏頭や胴体は勝利の証として、ビルマ軍が国に持って帰ったと言われていますが、そのうちのいくつかは置き忘れられ、長い年月をかけ、いつしか木の根が包み込んで今の形になったいったという説があります。ビルマ軍の侵攻で破壊されたままの姿で今も残る、14世紀を代表する遺跡です。

「ワットDモンコン」

「ワットヤイチャイモンコン」
スリランカ様式の高さ72mの仏塔

1357年、セイロン(現スリランカ)に留学していた修行僧たちが帰国した際に、瞑想するための場所として、ウートーン王によって建立されました。別名「ワットプラチャオプラヤータイ」とも言われています。敷地内には、遠くからでもひときわ目を引く、スリランカ様式の高さ72mの仏塔があります。1592年、アユタヤ王朝へビルマ軍が侵攻してきた際に、第19第ナレスワン王とビルマの王が騎象戦での一騎打ちを行い、ナレスワン王は見事戦いに勝利しました。この勝利を記念して、「プラチェディチャイモンコン」と命名された、大きな仏塔が建立されました。幸いにもワットヤイチャイモンコンは市内から少し離れた場所に位置しているため、以降200年、アユタヤ王朝がビルマ軍により激しい攻撃を受けた際にも戦火をまぬがれました。現在も仏塔には、参拝者や観光客が登る事ができ、周囲の眺望もお楽しみ頂けます。

「ワットロカヤスター」

「ワットロカヤスター」
釈迦が80歳で入滅するご様子

屋外に突如として現れる高さ5m、全長28mの大きな涅槃仏。別名「ワットローカヤスターラーム」とも言われています。釈迦が80歳で入滅する姿が表されており、脚は上下に揃え、微笑みを浮かべ、目が閉じられています。涅槃仏には目を開いているものと、目を閉じているものがあります。目を開いている涅槃仏は、入滅前、最後の説法をしている姿が表現されています。目を開いてる涅槃仏といえば、バンコク市内にある三大寺院の一つ、「ワットポー」がとても有名ですね。また、目を閉じているものは、全てを終え完全に入滅したことを意味しています。ワットロカヤスターは、アユタヤ王朝中頃、ビルマ軍の攻撃により、大部分が崩壊してしまいました。現在ご覧頂けるのは、1956年に復元されるものです。献花台には、金箔が貼られた小さな涅槃物があり、金箔やお花、お線香を売り子さんから購入し、お供え頂くことも出来ます。

「ワットチャイワッタナーラーム」

「ワットチャイワッタナーラーム」
大小様々な仏塔が並ぶ寺院

カンボジアとの戦いに勝利したことを記念に建立された寺院。境内の中心部に聳え立つ、高さは35mの主塔はクメール様式が用いられており、その周囲には、大小12の仏塔が配置されています。1630年、アユタヤ王朝の27代目の王プラサートトーンが亡くなった母親のために、建設されました。しかし1767年、ビルマ軍の侵略によって、敷地内にあった多くの仏像の頭が切り落とされ、中に納められていた財宝は奪われてしまいました。その後、1987年に一部改修工事が行われ、現在でもクメール様式の仏塔をご覧頂くことが出来ます。

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筆者

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