【ウズベキスタン 旅の最新事情】観光客の受け入れ、フライト、主要都市の様子など
ウズベキスタンでは、コロナ感染者の大きなピークが日本同様8月中旬にあった。その後減少傾向にあり2021年10月末現在1日約300~400人程度となっている。ウイズコロナの観光には力を入れており、すでに近隣諸国やヨーロッパ各国からは旅行者が訪れ始めている。日本人観光客ももちろん受け入れている。
観光客の受け入れ状況
ウズベキスタンは比較的早くから観光客の受け入れを開始している。日本からの旅行者はまだわずかではあるが、ロシアやカザフスタンといった近隣国やヨーロッパからの旅行者は戻りつつある。
2021年10月末現在、日本からウズベキスタンへ旅行する場合は、ウズベキスタン入国前72時間以内に受けたPCR検査の陰性証明証があればOK。現地到着後の隔離も必要ない。
なお陰性証明書を発行する検査機関はウズベキスタン政府が指定している。基本的には厚生労働省の下記サイトに掲載されている検査機関を利用すること。
・URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19-jihikensa_00001.html
航空便・空港の状況
コロナ禍により、日本(成田)からのウズベキスタン航空のタシケント直航便は2021年10月末現在運休中。そのため経由便を利用してウズベキスタンへ向かうことになる。経由地でのコロナ対策も考慮しなければいけないため、少々ハードルが高くなっている。また人の往来がまだそれほど多くないこともあって、航空運賃も往復13~25万とかなり高めだ。
●アシアナ航空もしくは大韓航空:ソウル経由タシケント便
メリット:最も乗り継ぎが良い。往路の乗り継ぎ時間は約5時間(東京~タシケント約15時間)、復路は最短で1時間30分、最大で12時間までいろいろある。空港内での乗り継ぎであれば目的国入国案件を満たした書類を所持しているだけでOK。
デメリット:フライト料金が比較的高め。最安値でも18万円台。
●エミレーツ航空:ドバイ経由タシケント便
メリット:日にちをうまく選べば往復13万円台と最安値がある。
デメリット:往路、復路とも15時間以上の乗り継ぎ時間が必要。またドバイ~タシケントで利用するのはLCCのフライドバイとなる。
※乗り継ぎ時間にドバイコネクトというトランジットサービスを利用する場合は、ドバイ到着48時間前以内に受けたPCR検査陰性証明書が必要(日本で受けるPCR検査を出発前日程度とすることでドバイ、ウズベキスタン、両方の条件を満たすことができる。帰路はウズベキスタン出発前日のPCR検査で日本入国条件もクリアできる)。
●ターキッシュ エアラインズ:イスタンブール経由タシケント便
メリット:日にちをうまく選べば往復約15万円台とまずまず手頃。
デメリット:イスタンブールで往復とも10時間以上の乗り継ぎ時間がある。
※イスタンブール空港で提供されているストップオーバープログラムを利用する場合は、ワクチン接種証明書もしくはトルコ到着72時間前に受けたPCR陰性証明書が必要(ウズベキスタン入国用、日本入国用に取得した証明書でOK)。
ウイズコロナの街の様子
新型コロナ感染者数が減少しているとは言え、ワクチン摂取率もまだ低く(2021年10月末現在約
17%)、外出時には原則マスク着用が義務づけられている。特に人混みや屋内施設などはマスク着用は必須だ(違反すると罰金あり)。
それでも観光地であるタシケント、サマルカンド、ブハラやヒヴァの主要な観光名所はオープンしているし、ショッピングモールやマーケット、レストラン、カフェなども開いている。都市内でのバスもほぼ通常通りだし、国内の主要都市間移動の飛行機や列車のも運行している。
マスクを着用し、できるだけ混み合っている場所に行かない、ホテルへ戻ったらすぐに手洗いをするなどの対策をすれば、観光に大きな支障は無い。
なおマスクや消毒液は日本から少し余分に持参するのがおすすめ。現地で必要な場合は、市中の薬局やバザールの入口などでも手に入る。ただし品質にはばらつきがあるのでそのつもりで。
●タシケント
バスや地下鉄、ショッピングセンター内、博物館・美術館内、さらにモスクやメドレセ(イスラム神学校)などではマスク着用が義務づけられているが、公園内などを散策する分には(特に人混みでは無い限り)、マスクをしていなくても特に注意されることはない。もしものことを考えて、旅行者は食事時やホテルの部屋の中をのぞいて常時マスク着用がおすすめだ。
またタシケントは今後のビジネス需要、観光需要の増加を見込んでおり、コロナ禍のなかでも5つ星ホテルとしてヒルトン・タシケントシティ・ホテルがすでにオープン。2021年度内にパークイン・バイ・ラディソン・タシケントシティもオープン予定となっている。
●ブハラ
ブハラ旧市街の主要観光地は通常通りオープンしている。ただし屋外でもタシケント以上にマスク着用が推奨されている。
ブハラはコロナ禍の中でもさまざまな観光客向け施設がオープン。近郊にできたブハラ・デザートオアシス&スパでは、ラクダに乗ったり4輪バギーATVで砂漠を走り回ったりするアトラクションが楽しめたり、伝統的な舞踊ショーが楽しめたり……。またブハラ城の前には旧市街を一望するシュクホフタワーも完成している。
このほか古い建物が密集する旧市街から少し離れた新市街にはサヒド ザラフションやオリエントスター・ヴェラハシャなど4つ星クラスの大型ホテルも完成している。
まるごと1冊ウズベキスタンのガイドブック
古来、シルクロードの要衝として繁栄してきたウズベキスタンの諸都市。サマルカンドは“青の都”と称えられる世界遺産。同じく世界遺産のブハラ、ヒヴァも歴史的景観を誇っています。本書は、ウズベキスタンの魅力を満喫するための必携ガイドです。旅行情報・観光案内はもちろん、歴史・文化もわかりやすく解説しています。
※当記事は、2021年11月4日現在のものです
TEXT: 『地球の歩き方 Plat ウズベキスタン』編集担当 伊藤伸平
〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL:https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
筆者
地球の歩き方書籍編集部
1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。
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