海外旅行・観光情報の「地球の歩き方」TOP >ニュース&レポート >観光 >アジア >ベトナム >ハノイ >戦車が国宝!ベトナムの戦争史を体感できるベトナム・ハノイの名所3選

戦車が国宝!ベトナムの戦争史を体感できるベトナム・ハノイの名所3選

2018年05月14日

ベトナムの主要都市には戦争にまつわる博物館が……

古く中国王朝による従属の時代、近代ではフランスなどによる植民地時代、そして人々の記憶に新しい、1960年代に熾烈を極めたベトナム戦争。国の独立を実現するまでに数々の戦いを経験したベトナムには、国内各地に戦争の爪痕が残され、各主要都市には戦争にまつわる博物館があります。本記事ではベトナムの首都ハノイにフォーカスし、「戦争」をテーマにした有名博物館を紹介します。

実物の戦闘機が目の前に!「ベトナム軍事歴史博物館」

野外に展示される貴重な軍用機の数々。ダイナミックな光景!

ベトナム軍事歴史博物館は、「ベトナム戦争」のみならず、フランスからの独立戦争など、過去の戦いを伝え、展示を通じてベトナムの戦争史を体感できる博物館です。敷地は屋外展示と室内展示に分かれ、当時の記録写真を用いた解説されています。

また、軍服や武器、兵士の所持品などの小さな資料から、戦争時に使用された戦車、戦闘機、ミサイルなど、迫力ある巨大な資料までを網羅し、見ごたえのある博物館になっています。

中でも圧巻は、国宝とされる旧ソ連製の戦車「T54B型843号戦車」です。1975年4月30日に南ベトナム大統領官邸へ乗り込み、ベトナム戦争を終結に導いた、終戦の象徴とされる戦車を見ることができます。また、所持品などの小さな資料からは、戦いの時代を生きたベトナムの人々を、リアルかつ身近に感じることができることでしょう。

戦闘機の残骸を集めてそびえ、異彩を放つモニュメント

屋外展示の中で目を引くのは、戦闘機などの残骸で作られたモニュメントです。その一部には、フランスからの独立戦争「インドシナ戦争」において、ベトナム人民軍により撃墜されたフランス軍戦闘機「ヘルキャット」(アメリカ製)のエンジンも含まれており、壊れた機体が生々しい姿で戦争を伝えます。ベトナム国旗がはためくフラッグタワーに登れば、屋外展示の戦闘機や戦車群のダイナミックな全景が見晴らせるのでお見逃しなく。

■ベトナム軍事歴史博物館
・住所:28A Điện Biên Phủ Ba Đình, Hà Nội Vietnam
・URL:http://btlsqsvn.org.vn/

“ハノイ・ヒルトン”の異名を持つ「ホアロー刑務所」

今も残る独房やギロチンからは、凄惨な日々の一端が垣間見れる

ホアロー刑務所は、19世紀末フランス統治下時代、国の独立思想を持つベトナム人政治犯などを収容するため、フランスにより作られた刑務所です。創設当初は450人ほどだった収容者数が、やがて2000人を超える規模に変貌を遂げました。

フランスが撤退し、ベトナムが南北に分断された時代には人材を育てる教育機関となり、やがてベトナム戦争に突入した1964年から1973年には、アメリカ兵を収容する施設として、その役割も変わっていきました。

足でつながれ、歩く事も、立つ事もできない劣悪な環境の収容所

館内では収容所の歴史、写真、衣服、再現された牢獄、ギロチンなど、収容所の姿を伝える貴重な展示を見ることができます。ベトナム戦争時、ホアロー刑務所はアメリカ兵により「ハノイ・ヒルトン」と呼ばれていました。

その意味は、アメリカ兵にとっては「非道な扱いを受ける恐怖の場所」として皮肉を込めて呼んだもの。しかしベトナム側にとっては、「適切な扱いのもと快適な生活を送ることができた場所」と解釈され、そのニックネームの考え方は、双方に温度差があるようです。

■ホアロー刑務所
・住所:1 Hoả Lò, Trần Hưng Đạo, Hoàn Kiếm, Hà Nội Vietnam
・URL:http://hoalo.vn/

知る人ぞ知る!「タンロン城遺跡内地下壕(作戦司令部)」

地下の作戦司令部にはホー・チ・ミン氏の肖像画も飾られている

ハノイ市内にある世界遺産「タンロン城遺跡」の敷地内にある、「作戦司令部」も見逃せないスポットです。悠久の歴史を感じさせる城跡の遺跡内にありながら、一部の建物の中には秘密めいた地下壕があり、階段を降りて行くとベトナム戦争時に使用された作戦会議室につながります。

1965年に造られたといわれる地下壕には、当時の作戦司令部の様子が再現され、電信設備、双眼鏡などの遺品ほか、ティーセットなども残され、当時の様子をリアルに感じ取ることができます。

■タンロン城遺跡内地下壕(作戦司令部)
・住所:19C Hoang Dieu St., Ba Dinh Dist. Vietnam
・URL:http://www.hoangthanhthanglong.vn/

ベトナムの国内各地に戦争の爪痕が……

ヘルシーなグルメ、おしゃれな雑貨、南国リゾートなど、近年は明るいイメージが定着しつつあるベトナムですが、「戦争」もまたベトナムを知る上で大切な部分です。戦後まだ浅いベトナムが日々急成長を続け、風景も人々の意識も変化していく中で、あらためて戦争の歴史に向き合い、平和の大切さを感じることで、より奥深いベトナムを体験できることでしょう。

ぜひベトナム旅では、これらの戦争にまつわる観光地も積極的に訪れてみてください。

お気に入り

※この記事が気に入った方はクリック

このニュースに関連する他のニュース

アメリカの現地ツアー

おすすめの記事