フランスのアルザス地方で絵本のような町並みとキラキラのクリスマスマーケットを楽しもう!

公開日 : 2019年10月25日
最終更新 :
かわいい町並みがさらに輝きを増すクリスマス時期のアルザス地方 @istock
かわいい町並みがさらに輝きを増すクリスマス時期のアルザス地方 @istock

フランスにはパリだけじゃない魅力的な町がたくさんあります。最新刊『arucoフランス』では、フランス各地のすてきな町やユニークな体験をたっぷり紹介していますが、そのなかでも、フランス東部のアルザス地方は、女子旅にぴったりのかわいいエリア。
木骨組みの家々が立ち並び、絵本の世界に入り込んだかのような気分が味わえます。さらに、アルザス地方はモミの木ツリー発祥の地ともいわれ、11月下旬からはクリスマスマーケットを楽しむために世界中から観光客が訪れます。これからの季節にぴったりなアルザス地方の魅力的な町とクリスマスマーケット情報をご紹介します!

まずはアルザス地方最大の町ストラスブールへ

まずはアルザス地方最大の町ストラスブールへ
ストラスブールのフォトジェニックな地区プティット・フランス @istock

フランス東部、ドイツとの国境近くに位置するアルザス地方。この地方の中心は、パリから鉄道で約2時間のストラスブールStrasbourg。フランスとドイツの間で何度も揺れ動いてきた町で、「コロンバージュ」と呼ばれる木骨組みの家並みや、肉やじゃがいもを多く使った料理など、そこかしこにドイツ文化の影響が見られます。ストラスブールの旧市街はまるごと世界遺産に登録されていて、なかでも「プティット・フランス」と呼ばれる地区は、ストラスブールで最も美しいフォトジェニックな界隈。カメラ片手にお散歩を楽しむのにぴったりです。

コロンバージュの家が並ぶ旧市街は絵になるスポットがたくさん
コロンバージュの家が並ぶ旧市街は絵になるスポットがたくさん
町のシンボルは赤色砂岩で造られたストラスブール大聖堂
町のシンボルは赤色砂岩で造られたストラスブール大聖堂
クリスマス時期には大聖堂内部にキリスト誕生を再現した人形が
クリスマス時期には大聖堂内部にキリスト誕生を再現した人形が

次はあのジブリ映画のモデルになったメルヘンなコルマールへ

次はあのジブリ映画のモデルになったメルヘンなコルマールへ
プティット・ベニスと呼ばれる運河沿いのかわいいエリア @istock

ストラスブールから鉄道で約30分のところにあるコルマールColmarは、アルザス地方のなかでも乙女度満点のかわいい町。映画『ハウルの動く城』のモデルになったともいわれています。なかでも16世紀に建てられた「プフィスタの家」は、この映画に登場する建物にそっくり!
バルコニーを花で彩ったカラフルな家々、お店の軒先を飾るかわいい吊り看板など、どこをとってもまさに映画のようなファンタジーさが漂うコルマール。花々が美しいさわやかな初夏はもちろん、イルミネーションが輝くクリスマスマーケットの季節もおすすめです。

コルマールで最も美しい館とも言われる「プフィスタの家」 @istock
コルマールで最も美しい館とも言われる「プフィスタの家」 @istock
パステルカラーの家が多いコルマール。写真映え抜群! @istock
パステルカラーの家が多いコルマール。写真映え抜群! @istock

おいしいワインと絶景を求めてアルザスワイン街道の村へ

おいしいワインと絶景を求めてアルザスワイン街道の村へ
ブドウ畑の間に広がるリクヴィルの町 @istock

ストラスブールとコルマールを楽しんだら、小さなかわいい村々へも足を延ばしてみてください。アルザス地方は白ワインを中心としたワインの名産地でもあります。アルザスワインの代表選手は、リースリングやミュスカ、ゲヴュルツトラミネールなど。華やかな香りとすっきりとした飲み口で、初心者にもおすすめです。ブドウ畑の合間に点在するワイン造りの村々をつないだルートは「アルザスワイン街道」と呼ばれ、その村々を訪ねる旅が人気を集めています。

石と木が調和した「ドルデの鐘楼」はリクヴィルのシンボル @istock
石と木が調和した「ドルデの鐘楼」はリクヴィルのシンボル @istock

コルマールからバスで行けるワイン街道の村リクヴィルRiquewihrは、古くからワイン造りの村として知られ、“ブドウ畑の真珠”とも称えられるほどの美しい町並みが自慢です。フランスには、昔ながらの田舎の景観を保護するための「フランスで最も美しい村協会」というものがあり、登録されるには村の人口が2000人未満であること、2ヵ所以上の保護建造物があることなど、厳しい条件があるのですが、リクヴィルはその「フランスで最も美しい村」に登録されている村のひとつでもあります。

ノーベル平和賞を受賞したシュヴァイツァー博士の故郷カイゼルスベルグ @istock
ノーベル平和賞を受賞したシュヴァイツァー博士の故郷カイゼルスベルグ @istock

カイゼルスベルグKaysersbergもコルマールからバスで行けるワイン街道の村。ローマ時代からの歴史があり、中世からルネッサンス時代にかけて建てられた、いろいろな色と形の家々が、絵になる美しい風景を作り出しています。2017年には「フランス人が好きな村」というランキングで1位に選ばれたこともある人気の村で、特にクリスマスマーケットの時期は大勢の旅行者が訪れます。
リクヴィルやカイゼルスベルグは、コルマールからバスで行けますが、アクセスの悪い村もあるので、複数の村を巡るにはレンタカーがおすすめ。クリスマスマーケットの時期にはワイン街道の村を巡回する特別の周遊バスが運行するので、この時期に合わせて訪れるのもいいかもしれません。

アルザスのクリスマスマーケットの楽しみ方

アルザスのクリスマスマーケットの楽しみ方
ライトアップがロマンティックなコルマールのマルシャル通り @istock

クリスマスマーケットはフランス語で「マルシェ・ド・ノエル」。通常11月20日頃から12月いっぱいまでアルザスの各地で開催されます。モミの木ツリーに関する最古の記録が残るアルザス地方にとってクリスマスは特別なもの。どの町も毎年工夫を凝らしたイルミネーションや、おいしいフード屋台などが登場し、町を華やかに彩ります。

ストラスブールの大聖堂周辺はイルミネーションや屋台でにぎやか @istock
ストラスブールの大聖堂周辺はイルミネーションや屋台でにぎやか @istock

クリスマスマーケットが盛り上がりを見せるのは、日が暮れてイルミネーションが輝きはじめる夕方以降。町によって異なりますが、ストラスブールなどは複数の場所でマーケットが開かれ、場所ごとにイルミネーションの装飾も異なるので、町中いろいろ回ってみたいもの。ただし石畳の町は足元から冷えるので、防寒対策は忘れずに!

冷えた体を温めてくれるホットワイン(=ヴァン・ショー) @istock
冷えた体を温めてくれるホットワイン(=ヴァン・ショー) @istock

クリスマスの食べ物といえば、丸太形の定番クリスマスケーキ「ブッシュ・ド・ノエル」や、ツリーや星をかたどったアルザスの伝統クッキー「ブレデル・ド・ノエル」などが人気です。さらにホットワインやクリスマス限定のビールなどにも、ぜひトライしてみてください。クリスマス限定のカップで提供してくれる屋台もあるので、旅の思い出に持ち帰っても。

アルザス地方の名物スイーツ、クグロフの型はおみやげにぴったり
アルザス地方の名物スイーツ、クグロフの型はおみやげにぴったり

クリスマス時期のアルザス地方はホテルが取りづらくなるので、予定を決めたら早めにホテルを確保するのがおすすめです。最新刊『arucoフランス』では、クリスマスマーケットの詳細情報はもちろん、アルザス地方の魅力的な町を詳しくご紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね!

aruco編集部 上田暁世

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