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「エルツ山地(クルスナホリ)鉱業地域」が世界遺産に新登録(ドイツ・チェコ)

2019年08月27日

フライブルクの旧市街 ©Marko Borrmann

2019年6月30日から7月10日まで、アゼルバイジャンの首都バクーで「第43回世界遺産委員会」が開催され、ドイツとチェコの国境にある「エルツ山地(クルスナホリ)鉱業地域」が世界文化遺産として登録されました。中世の時代より数々の技術革新をもたらしてきた「エルツ山地(クルスナホリ)鉱業地域」の見どころを紹介します。

エルツ山地(クルスナホリ)鉱業地域とは!?

フライブルクの街並み ©iStock

エルツ山地は、木製玩具、特にクリスマス飾りやくるみ割り人形の産地として知られます。ドイツとチェコの国境にまたがる山岳地帯で、ドイツ語では「エルツ」、チェコ語では「クルスナホリ」と呼ばれています。

中世期、この地に興った鉱業は、経済と社会発展の原動力でもありました。20世紀に入るまで800年以上も続いた鉱業は、鉱山法、鉱物調査、精錬、管理と会計制度を発展させ、多くの技術革新を生み、欧州諸国の鉱業の手本であったといわれています。

エルツ山地(クルスナホリ)の鉱業の歴史

エルツ山地の鉱業跡地

1168年、エルツ山地のフライベルク付近で銀鉱が発見され、鉱業の歴史が始まりました。15世紀末には、鉱業の隆盛により、シュネーベルクやアナベルクをはじめ、多くの街が発展しました。特に、1460年から1560年までの約100年間は、欧州でも有数の銀の産出地であったのだといいます。

エルツ山地では、ほかにも錫や鉛、鉄、コバルト、ビスマス、ウラン、ニッケル、非金属の石灰、カオリン、石炭なども採掘され、操業は1968年まで続いたそうです。なかでも、青色顔料(コバルト)は、18世紀まで欧州市場のトップを占めていたといわれています。

なお、マイセン磁器には欠かせない顔料であるエルツ山地のコバルトブルーは、世界中に輸出され、ヴェネチアやボヘミアのガラス、デルフトの陶磁器などに使用されたのだとか。

エルツ山地(クルスナホリ)のおすすめ観光時期

ドレスデンのクリスマスマーケット ©iStock

先述したとおり、エルツ山地は、くるみ割り人形、煙出し人形、鉱夫人形、天使の楽団、クリスマスピラミッド、キャンドル置きなど、木製玩具の産地として知られています。観光で訪れるのなら、クリスマスマーケットが開かれる時期がおすすめです。

クリスマスマーケットとして特ににぎわうのは、ドイツ最古のクリスマスマーケットが開かれるザクセン州の州都ドレスデン、そして、その南65キロメートルのところにある、クリスマス玩具の村として有名なザイフェンでしょう。

また、ドレスデンの南西にあるアナベルク・ブッフホルツでもクリスマスマーケットが開かれます。1,100人が行進するという鉱夫パレード(2019年12月22日)は、エルツ山地で最大級のパレードと評判です。なお、ザイフェン村でも鉱夫パレードがあります(2019年12月14日)。

クリスマスマーケット巡りでは、交通網が発達し、宿泊施設も多いドレスデンを拠点にするとよいでしょう。

いかがでしたか。新たに世界文化遺産として登録された「エルツ山地(クルスナホリ)鉱業地域 」を紹介しました。今度のドイツ・チェコ旅行の参考にしてください。

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