初心者必見! イタリア・ナポリで中世の古城巡りVol.2 ヌオーヴォ城編

公開日 : 2019年10月29日
最終更新 :
筆者 : ピッパ
ヌオーヴォ城玄関正面
ヌオーヴォ城玄関正面

南イタリア最大の都市・ナポリは、ポンペイなどの古代遺跡が残る町として知られていますが、中世の時代に建てられた古城も数多く残っています。なかでも、ヌオーヴォ城(Castel Nuovo)はルネッサンス建築として有名で、世界各地から訪れる観光客でいつもにぎわっています。イタリア・ナポリを訪れたのなら、ぜひとも立ち寄ってほしい中世の古城、ヌオーヴォ城を紹介します。

アクセス抜群のヌオーヴォ城

アクセス抜群のヌオーヴォ城
ヌオーヴォ城へ続く道

ヌオーヴォ城(Castel Nuovo)は、イタリア・ナポリのメトロ1号線・ムニチーピオ駅の近くにあります。駅からヌオーヴォ城までは徒歩で行けますので、アクセスもスムーズです。近くにはナポリの港、モロ・ベヴェレッロがあり、城の周辺は世界各国から訪れる観光客や地元の人々でいつもにぎわっています。

新しい(nuovo)城(castel)という意味

新しい(nuovo)城(castel)という意味
フランス文化の影響を受けたヌオーヴォ城

ヌオーヴォ城は、新しく造られた城であったことから、以前からあった卵城と区別をするために、新しい(nuovo)城(castel)と名づけられました。

13世紀、ヌオーヴォ城はフランス王国のアンジュー地方を統治した貴族、アンジュー家の城として建設されました。当時のナポリ王カルロ1世が、アンジュー家の出身であるフランスのアンジェ城をモデルにし、ルネッサンス様式で建設するよう命じたといわれています。

観る者をひきつける建築美
観る者をひきつける建築美

ヌオーヴォ城の後ろ側

ヌオーヴォ城の後ろ側
後ろ姿も雰囲気があるヌオーヴォ城

アンジュ―家が支配していた時代には、同じくナポリを拠点としていたペドロ3世との間で何度も激しい戦闘が行われ、ヌオーヴォ城は幾度となく被害を受けました。その後、アラゴン家によって、15世紀から18世紀にかけてヌオーヴォ城の修復が行われました。

4つの円筒型と高い城壁

4つの円筒型と高い城壁
ヌオーヴォ城の内部

ヌオーヴォ城の見所は、何といっても、フランス風に造られた4つの円筒型と非常に高い城壁の重圧感です。イタリアにある古城としては珍しい建築様式ですから観るべき観光スポットとして押さえておきたいところです。

現在、ヌオーヴォ城はナポリ市立博物館や市役所の事務所の一部として利用されています。また、ヌオーヴォ城内にあるサーラ・バローネでは、シンプルな結婚式を行うことができます(市役所で予約する必要あり)。

ヌオーヴォ城からのパノラマ

ヌオーヴォ城からのパノラマ
絶景が広がるヌオーヴォ城の屋上からの景色

ヌオーヴォ城には、ほかにもおすすめポイントがあります。ヌオーヴォ城の屋上からの抜群の景色です。サンテルモ城、ナポリ歴史地区などを眺めることができます。反対側に目を向けると、ナポリの港、モロ・べヴェレッロなどを見下ろすことができます。

また、昼の景観だけでなく、夜もおすすめです。日が沈み暗闇に包まれると、ヌオーヴォ城がライトアップされ、より豪華で迫力のある雰囲気が辺りに漂います。

ライトアップされたヌオーヴォ城
ライトアップされたヌオーヴォ城

いかがでしたか。イタリア・ナポリを訪れたのなら、ぜひとも立ち寄ってほしい中世の古城、ヌオーヴォ城を紹介しました。今度のナポリ旅行の参考にしてみてください。

初回掲載: 2018年10月9日

筆者

イタリア特派員

ピッパ

イタリアミラノへオペラ留学後日伊間を往復する暮らしを初め、結婚後はイタリア各地に移住。

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