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ユーレイルパスで行く!ポーランド、オーストリア、チェコ、ドイツ、音楽を巡る旅

2019年07月26日

ショパンの生家。ワルシャワの郊外ジェラゾヴァ・ヴォラにある。

毎年、一つの決まったテーマを定め、鉄道を使いながらヨーロッパを巡る、ユーレイルのプレスツアー。毎回、趣向を凝らした興味深いテーマで催行されますが、今回のテーマは「音楽」。誰もが知ってる、有名な音楽家ゆかりの地を訪れたり、音楽大学で学ぶ学生たちによる、ささやかなコンサートを聞かせてもらったりと、音楽にまつわる土地を訪問して周る一方で、その合間には素晴らしいグルメもぬかりなく堪能しました。もちろん、ユーレイルの主力商品であるユーレイルグローバルパスを駆使し、各都市の間を各国自慢の様々な列車に乗り継いで旅をしていきます。

●取材:橋爪智之
●取材協力:ユーレイルB.V. ワルシャワ市観光局 ウィーン市観光局 ザルツブルク市観光局 ドイツ観光局 チェコ政府観光局 世界最大級のバケーションレンタルサイト「HomeAway」

ショパンの生まれ故郷 ポーランドを訪ねる

ショパンの生家は、ショパン博物館として公開されている。

さて旅の起点となるのは、フレデリック・ショパンの生まれ故郷でもある、ポーランド。おそらく、どれほど音楽に興味がない人であっても、人生で一度以上はショパンの曲を耳にしたことがあることでしょう。それほど、ショパンの曲はテレビ番組やコマーシャル、お店のスピーカーやカーラジオなど、あらゆる場所で耳にします。ショパンは、ワルシャワ郊外に位置するジェラゾヴァ・ヴォラで生まれ、生後約半年間だけそこで生活し、その後は家族と共にワルシャワへ移り住みます。その生家は、他人の手に渡った後、わずかに増改築されたものの、ほぼ原形を留めたまま、今に至ります。現在は、建物の周囲も含め、公園として整備されており、建物は博物館として使用されています。公園内には、随所に屋外用スピーカーが設置され、ショパンの曲が随時流されています。

ワルシャワとジェラゾヴァ・ヴォラ間の移動は快適なワゴン車で。

フレデリック・ショパンゆかりの地である、ジェラゾヴァ・ヴォラを訪ねようとすると、これが意外と不便です。生家周辺は公共交通機関が乏しく、実は個人で訪問するにはかなりハードルの高い場所なのです。そんなとき、ショパン・パスがとても便利でお得です。ショパン・パスは、ジェラゾヴァ・ヴォラのショパン博物館の入場料と、専用車によるワルシャワ市内からの往復送迎が込みとなったパッケージ商品で、大人119PLN、8~16歳のユースが99PLN、7歳以下72PLNとなっています。送迎車は、8人乗りのミニバンで、車内ではショパンの曲を流すなど、生家訪問の気分を高めてくれます。

■ ショパン・パス(ツアー)
ショパン生家(生家博物館・庭園)への入場料、ワルシャワとジェラゾヴァ・ヴォラ間の移動費用が含まれたお得なツアー。
・予約: ワルシャワ文化科学宮殿のチケットオフィス、もしくはオンライン予約
(前日20:00まで予約受け付け)
・ツアー集合場所: ワルシャワ文化科学宮殿前駐車場
・TEL: 533 49 39 40(英語/ポーランド語)
・定休日: 無休
・料金: 119PLN(17歳以上)/99PLN(8-16歳)/72PLN(7歳まで)
・URL: https://www.chopinpass.com/ja/transfers-from-warsaw-to-zelazowa-wola/

また追加料金を支払うことで、ブロホフの聖ロフ教会(追加30PLN)、ワルシャワ市内旧市街でピアノコンサート(追加50PLN)を組み込むこともできます。

夏に野外コンサートが開催されるショパン像のある広場。

市内東部に位置し、大統領府や政府機関に隣接して広がるのがワジェンキ公園です。ポーランド最後の王であるスタニスワフ・ポニャトフスキーが作らせた公園で、その敷地面積は76万平方メートルにも達します。公園内にある湖のほとりには、夏の離宮として使われ、別名水上宮殿とも呼ばれるワジェンキ宮殿が建てられています。自然豊かな園内では、多くの野生生物を見かけます。有名なショパン像のある広場では、5月から9月にかけての夏の間、毎週日曜日になると無料の野外ショパン・コンサートが開催されています。予約ができるようなものではなく、ピアノの周りに集まって、誰でも自由に聞くことができますが、良い場所を陣取ることができるかどうかは早いもの順になりますので、演奏開始時間より少し早めに行った方が良いでしょう。

左:美しい自然が広がるワジェンキ公園。/右:ショパン博物館に展示された晩年のピアノ。

ショパンのことをより詳しく知りたい!という方には、ショパン博物館(The Fryderyk Chopin Museum)がおススメです。元々は、音楽学校の校舎として使われていた建物を利用しており、ショパン直筆の楽譜のコピー(現物は保存のため厳重に保管されている)や晩年に使用していたピアノ、毛髪やデスマスクなど、ショパンにまつわる様々なアイテムが所蔵されています。展示も工夫され、引き出しの中に楽譜が収められ、その引き出しを開くとその楽譜の音楽が流れる、というような仕掛けもあります。前述のショパン・パスのツアーに参加すれば、このショパン博物館に入館することができます。

王宮と旧市街。

ワルシャワの町は、1939年にナチス・ドイツがポーランドへ侵攻した際、その占領下となりました。1944年にソ連軍が市民へ向かい、ドイツ軍への蜂起を呼びかけたことで、ワルシャワ蜂起を起こしますが、ソ連軍が途中で進行を止めたことでドイツ軍からの反撃に遭い、町は完全に破壊されてしまいました。大戦終結後、町を再建させる際、市民は壁にあったヒビ一つまで正確に再現させると誓い、完全修復を実現させました。後に「ワルシャワ歴史地区」として、1980年にユネスコ世界遺産に指定されました。今ある古い町並みはすべて、戦後に修復されたものだと言われても、にわかに信じがたいほど、忠実に再現されています。戦争に翻弄された、ワルシャワ市民の執念とも言えましょう。
しかし、町そのものの歴史は古く、13世紀にはその存在が確認されています。ワルシャワにはその起源にまつわる、いくつかの伝説がありますが、最も有名なのがウィスワ川の漁師夫婦、ワルスとサワのお話です。この夫婦がヴィスワ川で漁をしていたら、人魚が網にかかり、家へ連れ帰るも結局は川へ返してあげるのです。すると、それから大漁の日が続き、ワルスとサワの魚を買い求めるため、多くの人がワルシャワの町を訪れ、町は大きな発展を遂げました。そんな人魚を称え、町のシンボルとして人魚の像が建てられ、市の紋章も人魚を描いたものとなっています。ワルシャワの名前は、その漁師夫婦の名前を合わせたものが由来だと言われています。


夜行列車でオーストリアへ

夕焼けの空に浮かび上がる文化科学宮殿。

ショパンや音楽から少し離れますが、ワルシャワを訪問するなら、一度くらいは訪れておきたいのが文化科学宮殿。ワルシャワ中央駅のすぐ目の前に位置し、高さ273メートルを誇る高層建築です。ソビエト連邦最高指導者として君臨した、ヨシフ・スターリンからの贈り物として建設されましたが、ソ連支配の象徴と考える市民が圧倒的に多く、また周辺の景観を損ねるという理由もあって、ワルシャワ市民からはすこぶる評判が悪かったと言われています。市民の間では、「休日はどこへ行く?」「文化科学宮殿へ行こう。あそこへ行けば、あの醜い宮殿を見なくて済むだろう?」というブラックジョークも流行ったのだとか。ずいぶんと嫌われたものですが、114メートルの高さに位置する展望台からは、ワルシャワの町を360度全方位見渡すことができ、その素晴らしい眺めは一見の価値があります。観光客が訪れるのは、この展望台のみですが、館内には映画館や博物館などの商業施設のほか、オフィスも多数入居しており、合計すると3200室以上の部屋があるそうです。

平日19時からピアノコンサートが開催されるショパン・ポイント

市内では、気軽にショパンの曲を鑑賞することもできます。町中のカフェでは、毎晩ささやかなコンサートが開かれていて、ふらっと訪ねてショパンの曲を聴くことができるのです。その一つ、旧市街の近くに建つ「ショパン・ポイント」は、鑑賞料金は40PLN~(約1200円)からと非常に安いのですが、国際ショパンコンクール入賞の実力者が演奏することもあります。もっともコンサートというと、非常にかしこまったイメージがありますが、地元の人がふらっと訪ね、だいたい1時間程度の演奏を聴く、という気軽なもので、もちろん観光客の訪問も大歓迎です。なお、このショパン・ポイントでは、チョコブラウニーの上にワイルドベリー・クリームがたっぷりと載った、ショパンが好んで食べたとされるスイーツと、これまたショパンが愛飲していたドングリのコーヒーを味わうことができます。スイーツは、ショパン最後の恋人、ジョルジュ・サンドが作ったものと言われており、酸味と甘みが非常に強いため、ドングリコーヒーと一緒にお召し上がりになることをおススメします。

■ ショパン・ポイント
ショパンのピアノコンサートを楽しめるカフェ。
・住所: 62 Krakowskie Przedmieście St., 00-322 Warsaw
・TEL: 601 808 392
・Mail: info@chopin.events
・料金: 40PLN~60PLN
・URL: http://chopin.events/en/

ウェブサイトからチケット購入可能。スケジュールには、各日にちの演奏者を確認することができます。定休日はなく、基本的には年中無休ですが、ウェブサイトを確認されることをお勧めいたします。

左:ショパンが好んで食べたスイーツ/右:ピエロギはポーランドの国民食

観光を楽しんだあとは、食事を楽しみましょう。ワルシャワ市内には、庶民派から高級店まで、数多くのレストランがあり、もちろんミシュランで星を獲得した有名店もあります。ポーランド料理を出すお店なら、だいたいどこでも食べることができるのが、ポーランドの国民食とも言えるピエロギです。一言で言えば「ポーランド風餃子」で、茹でたり揚げたりと、色々な調理法があるのも、日本や中国で食べる餃子によく似ています。日本人にとっての白米と同様、ポーランド人には欠かせない食べ物で、スーパーマーケットには肉やチーズなどと並び、ピエロギ専門コーナーが必ず設けられています。またレストランだけではなく、広場にある屋台でもピエロギのお店をよく見かけます。ポーランドを訪れたら、是非一度は食べておきたいメニューです。

ワルシャワ中央駅入線するユーロナイト「ショパン」

さて夕飯を食べ終わったら、いよいよ夜行列車に乗り込み、次の目的地ウィーンへ向かうことにいたしましょう。ワルシャワからウィーンまでは、夜行列車ユーロナイトが運行されていますが、その列車名は「ショパン」…ポーランドでは、旅の始まりから終わりまで、まさにショパン尽くしだったと言っても過言ではないでしょう。今宵、そのショパンに思いを馳せながら、翌朝までゆっくり過ごすことに致しましょう。ユーロナイトは、大きく分けて3つのカテゴリー、普通寝台、簡易寝台(クシェット)、座席車に分かれます。普通寝台は少々値段が高いですが、1~3人用の個室で、朝食も運賃に含まれています。また一部の個室は、デラックス寝台という、シャワーとトイレが部屋の中にある最上級クラスとなっています。クシェットは、基本的には男女の区別がない4~6人の相部屋で、朝食も含まれません。座席車は、日中走る普通の急行列車と同じ座席車で、満席だと横にもなれませんが、運賃は一番安いです。自分の旅の予算に合わせ、最適な車両を選択することができます。

二人用個室寝台の様子。左側の水色の棚を開くと洗面台がある。

今晩の寝床、二人用個室寝台には、上下2段にベッドがセットされます。トイレは車両の端にある共同トイレを使いますが、洗面台は各個室に備わっています。アメニティグッズの中には、せっけんやタオル、イヤーウィスパー(耳栓)などが入っており、ミネラルウォーターは必ず付いています。また列車によって異なりますが、ウェルカムドリンクとしてスパークリングワインが提供される列車もあります。寝具は枕、シーツと毛布で、普通寝台車の場合は係員がセットしてくれます。

「音楽の都」ウィーンの音楽にまつわる観光スポットを訪ね歩く

ウィーン中央駅に到着したユーロナイト「ショパン」

11時間30分の旅を終え、ウィーンに到着したユーロナイト「ショパン」。長旅を終えた乗客たちは、大きな荷物を引っ張りながら、駅を出て町中へと散っていきます。夜行列車の利点は、寝ながらに移動して、到着した後はすぐに観光ができるので、時間を有効に使うことができる点です。ユーロナイト「ショパン」の到着予定時刻は7時でしたが、この日は順調に進み過ぎてしまったのか、7時10分前に到着してしまいました。到着したら、大きい荷物をホテルか駅のコインロッカーに預けて、さっそく観光へ出かけましょう。

カフェ・ムゼウムの店内。

早速観光に…と言いたいところですが、まだ朝も早く、列車内の朝食だけでは物足りないと感じる人も多いでしょう。そういう時は、各観光スポットがオープンする前に、まずはカフェにでも入って、朝食を食べるのがオススメ。ご紹介するのは、オペラハウスのすぐ裏手、画家クリムトや作家カール・クラウスなどといった有名人が常連として足繁く通ったウィーンの名店「カフェ・ムゼウム」。何種類ものハムやサラミ、チーズなどが盛られた「特別ウィーン風朝食(€13.50)」は、ボリュームたっぷりでお腹がいっぱいになります。観光の合間なら、ショーウィンドウに所狭しと並べられたケーキを選び、コーヒーと共に楽しみたいところです。

ウィーン観光の定番スポット、オペラハウス。

朝食が済んだら、観光スタート。まずはカフェ・ムゼウムから徒歩5分のシュタットオパー(ウィーン国立オペラ座)へ。演奏のない日中は、館内を見て回るガイドツアーが行われており、タイミングが良ければ舞台装置の設置作業を間近で見ることができます。もちろん、オペラそのものを鑑賞したければ、演奏会を観に行くことをおススメします。予約しなくても、席を選ばなければ当日券で入ることができるかもしれません。

■ ウィーナー・シュタットオパー(ウィーン国立オペラ座)
演奏がない日中の館内ガイドツアー。
・住所: Opernring 2, 1010 Vienna, Austria
・TEL: 1-51444-2606/2613/2614
・料金: 9.00€(ガイド料金込み)
・定休日: 定休日がない代わりに、不定期の休みがあります。ウェブサイトで開館日時を確認可能です。
・URL: https://www.wiener-staatsoper.at/en/

ウィーン市内を網の目のように走るトラム。

公共交通機関の発達したウィーン市内の移動には、トラムがおススメ。地下鉄も運行されていますが、トラムは外の景色が見えるので、乗りながら街の雰囲気を楽しむことができます。公共交通機関を利用して観光をするなら、Vienna City Cardが便利です。カードにはそれぞれ24時間/48時間/72時間有効のものがあり、打刻機で時間を打刻してからそれぞれの時間までウィーン交通局が管轄する地下鉄、トラム、バス、オーストリア鉄道の各路線が乗り放題になり、また一部の施設では、カードを見せると割引になる特典もあります。

■ Vienna City Card
ウィーン市内の公共交通機関が乗り放題となり、美術館など一部の施設が割引になる特典もある、大変お得なカードです。
・料金: 24時間17€/48時間25€/72時間29€
・URL: https://www.viennacitycard.at/index.php?lang=EN

オイゲン公の夏の離宮であったベルヴェデーレ宮殿

ベルヴェデーレ宮殿は、オーストリア軍の中でも屈指の将校として名高いプリンツ・オイゲン(オイゲン公)が、建築家のヨハン・ルーカス・フォン・ヒルデブラントに夏の離宮として建てさせたもので、プリンツ・オイゲンの死後、ハプスブルク家に売却されました。館内は美術館になっており、オーストリアを代表する画家、グスタフ・クリムトの作品などが展示されております。

■ ベルヴェデーレ宮殿
・住所: Prinz-Eugen-Straße 27, 1030 Wien, Austria
・TEL: 1-795-570
・定休日: 無休
・URL: https://www.belvedere.at/


ベートーヴェンの生家を訪ねる

王宮庭園に建つヴィクトール・ティルグナー作のモーツァルト像。

ウィーンは音楽の都と言われるだけあって、多くの著名な作曲家がここを活動の拠点としていました。モーツァルト、シューベルト、ブルックナー、ハイドンといった、オーストリア出身の作曲家はもちろんのこと、かのベートーヴェンもウィーンを活動の場としていた時期がありました。これらの名前を見ただけでも、そうそうたる面々であることが分かりますが、それだけに町中には音楽にまつわるオブジェや観光スポットが溢れているのも、ウィーンの特徴と言えます。

左:音楽好きだけでなく、子供たちも楽しめる音楽の家/右:体験型のアトラクションは大人も子供も楽しめる。
住宅街にひっそりとあるベートーヴェン・ハウス。気付かず通り過ぎそうだ。

ウィーン市街北部の住宅街にひっそりと建つベートーヴェン・ハウス。ドイツ人でありながら、22歳から晩年までの35年間、ウィーンを拠点として活動をしており、人生の大半をウィーンで過ごしたと言えます。当時、そのベートーヴェンが実際に住んでいたこの家では、誰もが知っているベートーヴェンの代表作である、交響曲第5番「運命」を作曲した場所と言われています。館内には、ベートーヴェンの遺品はもちろんのこと、手紙や遺書といったものも展示されています。

ベートーヴェン・ハウスの中庭に展示されたスピーカーのオブジェ。

ベートーヴェン・ハウスの中庭には、巨大なサイズのスピーカーのオブジェが置かれており、実際そこからベートーヴェンの曲が流されています。館内には、病気で聴力の弱かったベートーヴェンが少しでもよく聞こえるように、天蓋に穴をあけて集音のためのカバーを付けた特別なピアノや、直筆の楽譜、また本人の遺髪なども展示されています。ベートーヴェンに興味がある人なら、絶対に外せないスポットです。

■ ベートーヴェン・ハウス(ミュージアム)
・住所: Probusgasse 6, 1190 Vienna
・最寄駅: ウィーン・ハイリゲンシュタット駅からバス38A番に乗車、Armbrustergasse停留所下車徒歩5分
・TEL: 664-8895-0801
・営業時間:火曜~日曜・祝日の10:00~13:00/14:00~18:00
※12月24日/31日は10:00~13:00のみ
・料金: 大人7ユーロ/19歳以下無料
・URL: https://www.wienmuseum.at/en/locations/beethoven-museum.html

左:ウィーン郊外にあるホイリゲの店内/右:観光客向けのホイリゲは色々な料理を提供している。

ウィーン観光の後の夕飯は、ホイリゲに行きましょう。オーストリア東部に見られる、新酒の自家製ワインを売るワイン酒場のことで、お店によってはワインと簡単な冷製のつまみだけのところもありますが、ウィーン周辺の多くのお店は、暖かい料理も提供する、ちゃんとしたレストランとなっているところが多いです。中でも多くのホイリゲが集中しているのが、ウィーン北郊の町グリンツィンクです。町の中心からは、地下鉄駅ショッテントアからトラム38番に乗車して終点です。

今注目を集めるHomeAwayの民泊を利用!

快適で過ごしやすいHomeAwayの施設

今回、ウィーンの滞在に利用したのは、ハイクラスな民泊施設を提供するHomeAwayのアパートメントを利用しました。場所はウィーン市内の中心部、地下鉄カールスプラッツ駅からバスで2つ目という好立地で、カールスプラッツ駅からは歩いても15分程度なので、荷物がなければバスに乗らなくても十分歩ける距離でした。このアパートメントは3ベッドルームの大きな施設で、大人数で利用することも可能です。キッチンには、必要な調理器具や食器類が一通り揃っているので、自炊したい人も安心して利用することができます。

左:広々としたベッドルーム/中上:広いキッチンには調理器具や食器が完備/中下:寝室とは別に居間もあり大型液晶テレビがある/右:バルコニーからは街並みを眺めることができる

各寝室にはダブルベッドが置かれ、バスタオルやフェイスタオルなどのリネンも用意されていますから、ホテルと同じ感覚で利用可能です。その一方で、キッチンには洗濯機と洗剤も用意されており、長期滞在の際は洗濯することができる点はとてもありがたいです。寝室とは別に、広いリビングルームもあり、大きな液晶テレビも置かれています。グループや家族で利用する場合は、自宅で寛ぐような感覚で滞在できます。また、今回宿泊した施設にはバルコニーもあり、ウィーンの町並みを眺めながらゆっくり過ごすことも可能です。

今回利用したアパートメントは、2泊で約520ユーロ、プレスツアー参加者3人で利用したため、1人1泊約87ユーロという計算になります。立地の良さや設備の充実度を考えると、金額としてはかなりお得に宿泊できるように感じます。

世界最大級のバケーションレンタルサイト HomeAway(ホームアウェイ)
HomeAwayはエクスペディアグループの傘下であり、2005年に世界で初めて「家主不在型」のバケーションレンタルを開始しました。現在、世界190か国、200万件以上の物件登録数を有する、「丸ごと一棟貸し」に特化した世界最大級のバケーションプラットフォームです。

※この度のプレスツアーではウィーンでの宿泊を協賛いただいております。

ザルツブルクでモーツァルトに出会う旅

ザルツブルク中央駅に到着したレイルジェット。

オーストリア滞在二日目は、ウィーンから列車でザルツブルク日帰り往復の旅へ出かけます。ウィーン中央駅から乗車するのは、オーストリアや周辺各国都市間の間を高速で結ぶ特急列車、レイルジェットに乗車します。レイルジェットは高速列車ではありませんが、最高速度230キロを誇り、主要都市間は1時間に2本以上の高頻度で運転されています。車内は1等車、2等車の他に、最上級のビジネスクラスも設けられ、また食堂車も連結されています。ゆったりと快適な本革張りのシートに腰を下ろせば、ザルツブルクまでの約2時間20分の旅もあっという間です。

左:ひっそりとした佇まいが美しいミラベル宮殿/右:映画のワンシーンに出てくるミラベル宮殿の庭園

ミラベル宮殿でもう一つ知っておきたいのは、映画「サウンドオブミュージック」のロケ地として使われたことです。映画の中で、子供たちが有名な「ドレミの歌」を歌うシーンの撮影で、このミラベル宮殿が使われているのです。なお、サウンドオブミュージックという物語そのものが、ザルツブルクを中心に描かれた作品のため、このミラベル宮殿以外にも、市内の多くの場所が映画に登場します。気になった方は今一度、映画をご覧になってみてはいかがでしょうか。

左:生家の庭に立つカラヤンの銅像/右:ザルツブルク市民の足となるのがトロリーバス。

さて、ミラベル宮殿の庭園を出てすぐの場所に建つピンク色の壁の建物は、ここで200もの曲を作曲したと言われているモーツァルトの家であり、さらに歩いていくと、家の敷地の中に指揮棒を振った男性の銅像が見えてきます。これこそ、20世紀のクラッシック音楽界において世界を代表する指揮者と言われる、ヘルベルト・フォン・カラヤンの生家です。そのまま進んでザルツァッハ川を渡った対岸には、今度はモーツァルトの生家があります。中世から現代に至るまで、この都市が如何に多くの音楽家を輩出したのか、とてもよく分かります。

「きよしこの夜」生誕の地を訪ねる

丘の上から見下ろしたザルツブルク旧市街の様子。

ザルツァッハ川を渡ると、眼前に断崖絶壁が迫ってきます。ここで、現代美術館が建つ丘の上まで登ってみましょう。断崖絶壁の上に建つ美術館へは、一見すると登るのが大変そうですが、麓から高速エレベーターであっという間にアクセスできます。美術館を見るのも良いですが、一番のお目当ては、ザルツブルクの町を一望できる展望台です。今朝、降り立ったザルツブルク中央駅や、ミラベル宮殿、そして市内を横断するザルツァッハ川などをすべて見渡すことができます。また別の丘の上には、立派な城壁に固められたホーエンザルツブルク城が建っているのが見えます。

左:旧市街の雑踏と、その頭上に幾重にも連なるお店の看板/右:崖の上にそびえ立つホーエンザルツブルク城

さて、ザルツブルクまで来たのであれば、せっかくの機会なので、是非ともドイツ国境の町、オーベルン・バイ・ザルツブルクを訪ねてみたいものです。この小さな町の小学校教師で、オルガン奏者でもあったフランツ・クサーヴァー・グルーバーが、1818年に作曲し演奏した、「きよしこの夜」発祥の地とされています。その誕生には諸説ありますが、クリスマス・イヴに突然依頼され、翌25日のミサに間に合わせるため、わずか1日で作曲された、という逸話が残されています。現在、初演された聖ニコラウス教会は現存せず、同じ場所に礼拝堂が残されています。

右:グルーバーが実際に使っていた教卓と当時を再現した教室

モラヴィア地方の中心都市オロモウツへ

ウィーン中央駅に停車中のポーランドへの国際特急EC

旅が始まって5日目、この日はオーストリアを離れ、チェコのオロモウツへと向かいます。8時10分に出発する国際特急列車ユーロシティは、ほんの数日前まで滞在していたワルシャワを通り、北海に面した港町グディニャまで至る長距離列車ですが、もちろん私たちが乗車するのはそのほんのわずか、チェコ国内の乗換駅プジェロフまでです。ユーロシティは1等車と2等車のほか、食堂車も連結されています。食堂車はポーランド鉄道が営業しており、メニューにもポーランドの料理が並びます。ただし、支払いは通過する各国、ポーランドズヴォチもチェココルナもユーロもすべて通用し、カードも使えます。1等車の車内は座席も広く、座席もすわり心地が良いです。またコンセントも付いているので、携帯の充電なども可能です。

左:乗換駅のプジェロフで快速列車へ乗り換える/右:市民の足として活躍するトラム

オロモウツに到着。オロモウツの市街地中心部は、駅から少し離れていますので、町の中心部まで駅前からトラムに乗るのが便利です。トラムは40分間乗り降り自由のベーシックな1回券が14CZK(約70円)と驚くほど安いです。町の中心までは停留所で3つ目、わずか10分足らずなので、この1回券で十分町中まで行けます。車両はほとんどがバリアフリーの低床式で、大きな荷物を持っていても楽に乗り降りができます。町の中心部まで来れば、あとはすべて徒歩で観光ができます。レストランやホテルの多くは、町の中心に立地しています。
なお、公共交通機関に乗り放題で、観光施設の入場が無料もしくは割引になる「オロモウツリージョンパス(48時間有効で240CZK/約1200円)」も発売されています。駅や観光案内所で簡単に入手できます。

左上:聖三位一体柱や時計塔がある、町の中心に位置するホルニー広場/右上:工夫と科学者が描かれた仕掛け時計のモザイク画/
左下:名物チーズ、トヴァルーシュキが売られているお店/右下:依頼主が工事費未払いのため職人が醜い装飾を施したとされる建物

オロモウツでパイプオルガンとオペラを楽しむ

町の外れにある聖ヴァーツラフ大聖堂

街の中心から少しだけ離れた場所に建つ、チェコのモラヴィア地方の中でも最大規模の大きさを誇る聖ヴァーツラフ大聖堂を訪ねてみましょう。1886年に建造されたというパイプオルガンは、圧縮空気によって51本のパイプを鳴らす仕組みですが、当初は人力で空気を送り込んでいたそうです。今回のプレスツアーでは、当教会のガイド兼奏者であるマルティン・ラータル氏により、特別演奏が行われました。まさに腹の底から揺さぶられるような、迫力あるパイプオルガンの音色には、我々のみならず、偶然教会内に居合わせた人たちからも拍手が沸き起こりました。毎週日曜日に行なわれるミサはもちろんのこと、コンサートも行なわれているそうなので、機会があれば是非とも生演奏を体験されることをお勧めいたします。

左:パイプオルガンを演奏するマルティン・ラータル氏/右:空気を送り込むパイプを指定するつまみがいくつも並ぶ

夕方からは、旧市街のホルニー広場に面したモラヴィア劇場で、バレエを体験。モラヴィア劇場は、チェコの3大国立劇場の一つに数えられ、400人収容の大ホールではバレエの他、オペラ、ミュージカル、オーケストラの演奏などが上演されています。この日、プレスツアーで訪れたのは、ザ・ビートルズをテーマとした現代バレエ「The Beatles Celebration」で、老若男女問わず多くの観客が訪れ、満員の大盛況でした。現代風な内容もあってか、クラシックコンサートのような堅苦しさはありませんが、もし訪れるなら、ジャケットやドレスを着用するなど、少し着飾っていくように心掛けましょう。

左:賑わいを見せる夜の劇場前/右:週末ということもあってか、館内は満席

チェコ第二の都市ブルノへ

ブルノへ向けて快走する急行列車

6日目はチェコ国内を移動、オロモウツからブルノまで、約1時間40分の旅です。昨日とは打って変わって、この日はチェコ鉄道のローカル急行列車に乗車します。この列車には、1等車もきちんと連結されていますが、エアコンがなく座席も座布団が古くなって扁平になり、決して快適とは言い難いです。少々古臭い感じですが、チェコの庶民的な雰囲気を楽しむなら、快適な国際列車より国内の急行列車の方が断然味わいがあります。またエアコンがなく、窓を開けることができるので、車窓風景を撮影したければ、窓を全開にして撮影することができる点も利点です。夏であっても、早朝の空気は意外とひんやりとしていて、実に爽快な気分です。ちなみに、最近はエアコン付き最新型車両の導入が進められているので、こうした旅ができるのも今のうちだけです。

左:ブルノに到着した急行列車/右:町の中心部、自由広場を走るトラム

ブルノはチェコ東部、モラヴィア地方の中心都市で、9世紀頃は大モラヴィア王国の中心として栄えました。現在は、チェコ第二の都市であり、商工業の中心となっています。ブルノ本駅を出て、正面を抜けるトラム通りをまっすぐ歩いていくと、町の中心部に当たる自由広場に出ます。ここまで徒歩で約10分ですから、チェコ第二の都市と言っても、すごく大きいわけではありません。同じモラヴィア地方の主要都市として、何かと対比されるオロモウツとは、ライバル関係にあるとも言えます。

レオシュ・ヤナーチェク記念館

ブルノは、チェコの著名な作曲家レオシュ・ヤナーチェクが活躍した町でもあり、かつての住居はレオシュ・ヤナーチェク記念館という、彼の功績を展示する博物館となっています。この博物館の隣には、ヤナーチェクが校長を務めたオルガン学校があり、現在も音楽学校として実際に使われています。

■ レオシュ・ヤナーチェク記念館
・住所: Smetanova 14 602 00, Brno
・TEL: 606 033 100
・定休日: 月曜、土曜、日曜は13時から開館
・料金: 大人50CZK、子供25CZK
・URL: http://www.mzm.cz/en/leos-janacek-memorial/

左:記念館の中には、当時の家具が保存・再現されている/右:ヤナーチェクが書いたオペラの楽譜などが展示されている

夜のレドゥタ劇場でオペラを

左:ユルコヴィッチ邸の外見/右:ユルコヴィッチ邸の内部は博物館となっている

スロヴァキア人建築家のドゥシャン・ユルコヴィッチが1906年に建てた邸宅が、ユルコヴィッチ邸です。アールヌーヴォーとフォークロアスタイルを融合させたデザインは、100年以上前に建てられたとは思えないモダンなデザインで、デザインだけではなく、汲み上げた井戸水を屋根上のタンクから各部屋へ給水させるシステムなど、当時としては画期的な住宅でした。邸宅内には、ユルコヴィッチがデザインした家具なども展示されています。

■ ユルコヴィッチ邸
・住所: Jana Nečase 2 616 00 Brno-Žabovřesky
・TEL: 532 169 501
・Mail: pokljv@moravska-galerie.cz
・定休日: 4月~10月は月曜日、それ以外は週末だけ営業の月もあり。
・ガイドツアー: 1時間ごとにガイドツアーあり、英語・チェコ語
・URL: http://www.moravska-galerie.cz/jurkovicova-vila

夜のレドゥタ劇場

さて、夜はレドゥタ劇場でオペラ鑑賞、この日の題目はイタリアオペラの「La Dafne(ラ・ダフネ)」です。ただし言語はチェコ語のため、セリフなどは理解できませんが、もし内容をある程度知っていれば、ある程度の話の流れは分かりますので、もし当地でオペラを鑑賞するのであれば、事前学習をしておいた方が良さそうです。また一般的に、オペラは何層にも連なった観客席と、オーケストラを挟んだ舞台というイメージですが、このレドゥタ劇場は観客席と舞台が一体となっており、出演者が観客席の合間で演じるという珍しい演出でした。

■ 国立ブルノ劇場(レドゥタ劇場)
・住所: Zelný trh 313/4, 602 00 Brno-střed-Brno-město
・TEL: 542 158 111
・Mail: info@ndbrno.cz
・URL: http://www.ndbrno.cz/

左上:舞台のない観客席、出演者は観客席の間で演じ、歌う/右上:終演後、出演者全員でポーズを決めてくれた/左下:オペラ鑑賞の後はレストランへ。夜遅くても開いている店は多い/右下:トラムは夜遅くまで運行されており、帰りが遅くなっても安心だ

最後の目的地ライプツィヒへ

ブルノ本駅に到着する、プラハ行きの1番列車。

7日目は、このプレスツアーで一番の長距離移動、ドイツのライプツィヒまで一気に駆け抜けます。この日の午後の予定を考えて、まずは早朝一番の急行列車でプラハを目指します。まだ真っ暗なブルノ本駅から乗り込んだ急行列車には、かなり多くの人が乗っており、さすが首都とチェコ第二の都市を結ぶ幹線の急行列車だけのことはあります。気分転換のために立ち寄った食堂車で、目覚ましのためのコーヒーを買って飲んでいたら、東の空が明るくなってきました。日本では見ることができなくなった食堂車が連結されているのは、ヨーロッパならでは。前夜は遅かったので、プラハ到着まではしばし休息のときです。

左:食堂車では眠気覚ましの美味しいエスプレッソが飲める/右:朝食時間帯は混むので、乗車したらすぐに食堂車へ駆け込みたい

プラハに到着したら、すぐにハンブルク行き国際特急ユーロシティへ乗り換えます。同じチェコ鉄道の列車ながら、ドイツ方面の国際列車だけあって、快適な車内設備を誇ります。列車はドレスデンまで、ほぼヴルタヴァ川とラベ川(ドイツ名ではエルベ川)に沿った形で進んでいきます。とりわけ、プラハを出てすぐのヴルタヴァ川沿いと、ジェチーンから先のエルベ渓谷は必見の車窓風景です。このユーロシティにも食堂車が連結されているので、この美しい景色を見られるタイミングで食堂車へ行けば、食事をしながらこの美しい景色を堪能することができます。

世界遺産を抹消されたことで有名な美しいエルベ渓谷を走ります

ドレスデンからは、ドイツ国内のインターシティへ乗り換えます。ドイツの優等列車には様々なタイプがありますが、これから乗り換える列車は最近登場した、2階建てタイプの列車です。ドイツのインターシティは、座席指定は任意なので、もしレイルパスを所持しているならば、予約せずに飛び乗ってしまうこともできますが、満席の場合もありますから、1時間以上の長距離を利用する場合は、座席指定券の購入をお勧めいたします。2階建ての車両の場合、つい眺めの良い2階席を予約したくなりますが、大きい荷物を持っている場合、それを階段で持ち上げるのは一苦労です。単に移動が目的だけならば、荷物の積み下ろしが楽な1階席をお勧めいたします。

左:ドレスデン中央駅に進入するインターシティ/右:ビジネスマンが多いインタシティー1等車の車内

メンデルスゾーンとバッハの町、ライプツィヒ

巨大な駅舎に圧倒されるライプツィヒ中央駅

旅の最終目的地、ライプツィヒに到着しました。ゲーテやニーチェ、そして森鴎外も学んだ、ドイツで3番目に古いライプツィヒ大学のある都市で、人口約58万人は、州都ドレスデンをも上回るザクセン州最大の都市です。ここは、偉大な音楽家とゆかりのある都市で、バッハはトーマス教会の指揮者、およびオルガン奏者として生涯の後半を過ごし、「マタイ受難曲」を生み出した場所としても知られています。また、メンデルスゾーンやワーグナー、リスト、シューマンといった名立たる面々が、この地で活動していました。特に縁の深いメンデルスゾーンは、ライプツィヒ音楽院を創設、これは後のメンデルスゾーン音楽演劇大学ライプツィヒとなり、現在に至っています。また、世界初の民間オーケストラであるゲヴァントハウス管弦楽団や、トーマス教会のトーマス教会少年合唱団が本拠地を構えるほか、メンデルスゾーン邸宅やシューマン邸宅グラッシィ楽器博物館など、音楽にまつわる見所は枚挙に暇がありません。

左:朝日に浮かび上がったトーマス教会/右:特別にパイプオルガンを演奏してもらった
左:バッハ博物館の外観/右:バッハ直筆の楽譜や楽器などが展示されている
左:様々な展示があるメンデルスゾーン・ハウス/右:指揮棒に合わせて音楽がテンポを変えるアトラクション

ライプツィヒで音楽を学ぶ日本人留学生たち

森鴎外が描かれたアウアーバッハス・ケラー店内の壁画

ライプツィヒは、音楽だけの町ではありません。それ以外にも、市内には様々な芸術家ゆかりのスポットが多く点在しています。その中の一つ、ゲーテが足繁く通い、代表作「ファウスト」の舞台にもなった、アウアーバッハス・ケラーで食事をしました。創業1525年の老舗である同店は、ライプツィヒで2番目に古い酒場でもあるそうで、森鴎外がドイツ留学中に足繁く通ったことでも知られています。店内には、森鴎外が同店を訪れたときのことを回想する、というイメージで描かれた、画家フォルカ・ポーレンツ作の壁画を見ることができます。

■ アウアーバッハス・ケラー
・住所: Mädler Passage Grimmaische Strasse 2-4 D-04109 Leipzig
・TEL: 0 34-121-6100
・定休日: 毎年12月24日
・URL: https://www.auerbachs-keller-leipzig.de/

左:ゴーゼと呼ばれる東独名物の塩ビールは独特な味わい/右:ドイツ料理はビールにとても良く合う
日本人留学生の二人、渡辺晴香さん(左)と大井絵理子さん(右)

ライプツィヒには、ドイツ最古の音楽大学でもある、フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ音楽演劇大学ライプツィヒがあります。今回、同校からご招待を頂き、同大学で学ぶ二人の日本人留学生にお話を伺い、生演奏を聞かせてもらいました。音楽界での成功を夢見て、世界中から多くの留学生たちが集う同大学は、非常に難しい入学試験のある狭き門ですが、日本人留学生も何人か在籍しています。
ピアニスト志望の渡辺晴香さんと、フルート奏者を目指す大井絵理子さんは、いずれも卒業後は世界で活躍する音楽家を目指していますが、同大学への入学以上に、音楽家として活動することは難しく、相当の努力が必要とのことです。果たして、彼女たちは自分たちの夢を叶えることができるのか、近い将来、彼女たちが世界を舞台に活躍していることを願わずにはいられません。

難関を突破した二人の活躍を願わずにはいられない
左:素晴らしいピアノ演奏を聞かせてくれた渡辺晴香さん/右:フルートとは異なる古楽器演奏を披露してくれた大井絵理子さん
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