スイス絶景の旅~山の女王・リギ山を100倍楽しむ完璧ガイド(スイス・ルツェルン/シュヴィーツ)
標高1,797m、「山の女王(Königin der Berge)」と呼ばれるリギ山(Rigi)は、三方をルツェルン湖(Vierwaldstättersee)、ツーク湖(Zugersee)、ラウアーツァー湖(Lauerzersee)に囲まれた中央スイスの人気観光地です。スイスを代表するほかの山々と比べると標高は高くないですが、観光都市・ルツェルンからのアクセスがよいため、世界中から多くの旅行者が訪れます。そんなリギ山の山頂を100倍楽しむ秘訣とは何でしょう。
登山列車の終着駅のひとつ前の駅で下車、ひと駅分をハイキング!
登山列車を使えば、フィッツナウ(Vitznau)から、あるいは、アルト・ゴルダウ(Arth-Goldau)から山頂のリギ・クルム(Rigi Kulm)駅まで行くことが可能です。ただ、せっかく絶景のスイスに来たのですから、山頂駅のひとつ前のリギ・シュタッフェル(Rigi Staffel)駅で下車して、ひと駅分のハイキングを楽しみましょう。
山頂まで約20分、気軽に楽しめるおすすめコース
リギ・シュタッフェル駅から山頂までは、やや坂道ではありますが、道が整備されていますのでとても歩きやすいです。登山靴を履いていない方やベビーカー持参の方でもハイキングを楽しめます。体調と天気にもよりますが、「スイスで気軽にハイキングを楽しみたい」方におすすめのコースです。
夏・秋は美しい高山植物を見ながらのハイキングが魅力
季節ごとに違った表情を見せてくれるリギ山のハイキング道。何度来てもワクワクさせてくれます。夏・秋は、可憐で優美な高山植物の花々を楽しむことができます。
とにかく絶景! これぞスイスの景色
リギ山のハイキングの醍醐味は、何といっても青空を背に連なる山々の光景でしょう。大むかしに竜が住んでいたとの伝説が残るピラトゥス山(Pilatus)やニトワルデン準州(Nidwalden)の標高1,897mのシュタンザーホルン(Stanserhorn)は必見です。これらの中央スイスを代表する山々はもちろんのこと、遠くにはスイスアルプスの美しい景色を見渡すことができ、気持ちのよい眺望を独り占めすることができます。
スイス初となる山頂ホテルでの休憩もおすすめ
フィッツナウとリギ山を結ぶ全長7kmの「リギ鉄道(RIGI BAHNEN AG)」は、欧州初の登山鉄道として有名です。同様に、山頂に建つ1816年8月創業の「リギクルムホテル(Rigi Kulm-Hotel)」は、スイス初となる山頂ホテルとして長い歴史があります。泊まる時間がない方でも、レストランでランチやコーヒー・ブレイクを楽しんでみてはいかがでしょうか。テラス席からの景色も最高です。
標高1800m地点の山頂までもうひと頑張り
せっかくなので頂上タワーの建つ山頂まで登ってみましょう。リギ・クルム駅から山頂までは、山頂に向かって左側のやや急なコースと右側の緩やかなコースの2つ道があります。
青空の下、眼下に広がる湖と周辺の町並み
リギ山の山頂に到着したら、雄大な景色を楽しみましょう。眼下には、雄大なルツェルン湖やツーク湖、そして、周辺の町々が広がります。なお、リギ山では、すばらしい景色を見下ろしながら行うパラグライダーも人気です。タンデム飛行体験もできますので、気になる方は「Rigi-Gliders」の公式サイトをチェックしてみてください。
遮るものがない! 360度広がる絶景のパノラマ
360度の絶景のパノラマが広がる山頂では、13つの湖と620の山々を見渡すことが可能なのだとか。26あるスイスの全カントン(州)のうちジュネーブ州(Genève)とバーゼルシュタット州(Basel-Stadt)以外の24のカントンに属する山頂が見えるそうです。
リギ鉄道を使ったリギ山頂へのアクセス方法
<アクセス>
(1)ルツェルン(Luzern)からフィッツナウ(Vitznau)まで遊覧船で約1時間。登山列車に乗り換え、フィッツナウ駅から山頂のリギ・クルム(Rigi Kulm)駅まで約30分。
(2)ルツェルンからヴェッギス(Weggis)まで遊覧船で約48分。そこからロープウェー乗り場まで歩き(約10分)、ロープウェーに乗り換え、リギ・カルトバート(Rigi Kaltbad)で下車(約10分)。そこから登山列車に乗り換え、山頂のリギ・クルム駅まで約12分。
(3)ルツェルン駅からアルト・ゴルダウ(Arth-Goldau)駅まで列車で約30分。そこから登山列車に乗り換え、山頂のリギ・クルム駅まで約40分。
いかがでしたか。標高1,797m、「山の女王(Königin der Berge)」と呼ばれるリギ山(Rigi)を紹介しました。スイスアルプスの絶景を見に、リギ山ハイキングをしてみませんか。
筆者
スイス特派員
田山 貴子
欧州移住を目指して日本から求職し、2000年よりベルン在住。スイスの会社に10年間勤めた後、日本とスイスの架け橋になるべく起業。
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