中央スイス・ウルナー湖畔の田舎町フリューレンが人気なわけ
中央スイスのウーリ州(Uri)にあるフリューレン(Flüelen)は、ルツェルン湖(Vierwaldstättersee)の一部、ウルナー湖(Urnersee)の南に位置する人口約2,000人の田舎町です。中央スイスの観光都市であるルツェルン(Luzern)からは乗り換えなしの特急列車で約1時間15分、車で約35分のところにあります。山と湖に囲まれた小さな町ですが、駅周辺には多くの観光客の姿が見られます。観光客が訪れる理由とは?
フリューレンは2019年で生誕754年!
スイス・フリューレンは、2019年12月31日に誕生754周年を迎えます。標高435メートルに位置する小さな田舎町は、長い歴史をたどり、多くの観光客が行き来するようになりました。その理由は、次の3つです。
・1837年にルツェルン湖で蒸気船運航が始まった
・1865年にシュヴィーツ州(Schwyz)のブルンネン(Brunnen)とフリューレンを結ぶアクセン通り(Axenstrasse)が開通した
・1882年にゴッタルド鉄道(Gotthardbahn)が開通した
フリューレンはルツェルン湖長時間クルーズの最終地点
フリューレンは、ルツェルン湖長時間クルーズの最終地点でもあり、多くの乗船客がここで乗下船します。この町を訪れる観光客のほとんどが、蒸気船をはじめとしたクルーズ船でやってくると言っても過言ではありません。
フリューレンで蒸気船から電車の旅へ
スイス国内外を問わず人気なのが、「ゴッタルド・パノラマエクスプレス(Gotthard Panorama Express)」です。中央スイスの古都ルツェルンと南スイスのティチーノ州(Ticino)にあるルガーノ(Lugano)とロカルノ(Locarno)を結ぶ観光ルートを蒸気船と列車の旅で楽しめます。その乗り継ぎ地点が、フリューレンなのです。
豊富なアクティビティーも魅力的なフリューレン
ウルナー湖やグルオン川(Gruonbach)、ロイスデルタ(Reussdelta)では、湖水浴やボート・ヨット、ウィンドサーフィンなどのウォータースポーツを楽しむ人でにぎわいます。ほかにも、 上空から景色を楽しめるスカイスポーツ、パラグライダー、射撃競技、テニス、そして、冬にはスキーなどが人気です。
景色を楽しむハイキングコースも人気
「スイスの道(Weg der Schweiz)」は、スイス生誕700年にあたる1991年に完成したウルナー湖畔を一周する35キロメートルのハイキングコースです。フリューレンを出発するコースなら、テルスプラッテ(Tellsplatte)までの約4.7キロメートルのコースがおすすめです。高低差75メートル、所要時間約100分です。
フリューレンへのアクセス方法とウーリ州観光案内所
<アクセス>
フリューレンへは、ルツェルン(Luzern)駅から列車で約1時間、遊覧船で約2時間50分です。ルツェルン駅からエルストフェルト(Erstfeld)駅方面行きの列車に乗り、フリューレン駅で下車。または、ルツェルン・バーンホフケー(Luzern Bahnhofquai)からフリューレンに乗船します。
いかがでしたか。中央スイス・ウルナー湖畔の田舎町、フリューレンを紹介しました。今度の海外旅行は、スイスのフリューレンへでかけてみませんか。
筆者
スイス特派員
田山 貴子
欧州移住を目指して日本から求職し、2000年よりベルン在住。スイスの会社に10年間勤めた後、日本とスイスの架け橋になるべく起業。
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