ロンドン旅行ゼッタイ行くべき!観光スポット5選

公開日 : 2018年04月23日
最終更新 :
筆者 : 小野雅子
テムズ川に掛かるタワー・ブリッジ
テムズ川に掛かるタワー・ブリッジ

世界の歴史、文化、経済をけん引する大都市、ロンドン。海外旅行の行きたい都市ランキングでは、常に上位に選出される憧れのデスティネーションです。初めてロンドンを訪れるのなら、まずは何よりも、ロンドンを象徴する名所を見てみたいのではないでしょうか。その代表ともいえる5つの観光スポットを紹介します。

開閉する跳ね橋タワー・ブリッジ

開閉する跳ね橋タワー・ブリッジ
大型の船が通過するときは開閉する跳ね橋 夜はライトアップも!

2012年に開催されたロンドン五輪の開会式でも、ジェームズ・ボンドや女王様と同じくらい大々的にフィーチャーされたタワー・ブリッジ。1894年に完成した、イギリスが誇る産業革命末期の傑作です。

2つの塔を結ぶ通路は一般公開されている
2つの塔を結ぶ通路は一般公開されている

大型船舶が通過するときは開閉する跳ね橋なので、そのタイミングを狙って行くのもフォトジェニックでよいでしょう。また時間に余裕があれば、塔の中にも入ってみませんか? 内部への入場料は、大人9.80ポンド、小人(5歳~15歳)4.20ポンドです。開場時間は、4~9月10:00~17:30、10~3月9:30~17:00です。

橋の歴史や構造を学んだり、景色を見渡したり
橋の歴史や構造を学んだり、景色を見渡したり

かつては牢獄だったロンドン塔

かつては牢獄だったロンドン塔
中世の雰囲気が漂うロンドン塔

さて、せっかくタワー・ブリッジまで来たのならば、隣接するロンドン塔にも立ち寄ってみましょう。11世紀の征服王ウィリアムから始まり、ヘンリー8世で有名なチューダー朝を最盛期とした、中世の城塞です。

かつては牢獄や処刑の場にも。暗黒の中世を物語るロンドン塔
かつては牢獄や処刑の場にも。暗黒の中世を物語るロンドン塔

王族の居城や武器、宝物の保管庫といった役割だけでなく、叛逆者として捕らわれた王侯貴族の牢獄としても使われていた場所。処刑される者が必ずそこを通って入城したという「叛逆者の門」などが、暗い歴史の面影を留めています。

城の守護鳥として飼われているワタリガラスや、独特な制服のヨーマン・ウォーダーと称される衛兵、また世界最大級のカット・ダイヤモンド「カリナン」(530.2カラット)を含む宝物館など、ロンドン塔ならではの見どころが満載です。入場料は、大人29.70ポンド(窓口での当日券)、22.70ポンド(事前オンライン購入)です。開場時間は、火~土曜9:00~17:30、日・月曜10:00~17:30です。

ロンドン塔の主城郭、ホワイト・タワー
ロンドン塔の主城郭、ホワイト・タワー

王室の居城ケンジントン宮殿

王室の居城ケンジントン宮殿
ケンジントン宮殿前の若きヴィクトリア女王像

ロンドンでもっとも有名な宮殿といえば、女王エリザベス2世の居城であるバッキンガム宮殿。女王エリザベス2世は、ほかにもバークシャー州にあるウィンザー城やスコットランドにあるバルモラル城などを所有しています。なかでも、バッキンガム宮殿はアクセスのよいロンドン市内にあるので、観光客にも大人気です。

しかし、バッキンガム宮殿が一般公開されるのは夏季の一部の期間のみですから、チケット完売率も高いのです。そこで、今回おすすめするのは、年間を通して入場できるケンジントン宮殿です。

一般入場者はこちらの専用入口から
一般入場者はこちらの専用入口から

その歴史は、17世紀にまで遡るケンジントン宮殿。ヴィクトリア女王が幼少期を過ごし、故ダイアナ元妃がその晩年まで邸宅とし、さらに現在では、ウィリアム王子とキャサリン妃が子供たちと一緒に住んでいる王室の居城です。

一般公開されている一部だけでも見応えタップリ。特にジョージ王朝時代のステート・アパートメントの贅沢なしつらえは見もの。入場料は、大人21.50ポンド(窓口での当日券)、14.40ポンド(事前オンライン購入)です。開場時間は10:00~18:00です。なお、昨年大好評を博したダイアナ元妃の衣装展「ダイアナ:彼女のファッションストーリー」が、2018年春も4月26日(木)から催される予定です。

見事な沈床式庭園もお見逃しなく
見事な沈床式庭園もお見逃しなく

花柄やペイズリー模様で有名なリバティ百貨店

花柄やペイズリー模様で有名なリバティ百貨店
リバティ百貨店のレトロ・シックな外観

ロンドンに数ある百貨店のうちでも高級な老舗といえばハロッズやリバティ、そして、グルメ食材やテーブル周りに特化したフォートナム&メイソンが代表的。

なかでも、多くの日本人にとって、「リバティプリント」の名で親しまれている花柄やペイズリー模様の布地で有名なリバティ百貨店は、ロンドン滞在中に一度は訪れたいスポットです。

1875年創業の老舗。伝統と誇りを感じる店構え
1875年創業の老舗。伝統と誇りを感じる店構え

創業は1875年ながら、2隻の船を解体した木材を利用した、復古チューダー様式の現店舗は1924年に完成。店内の床、階段、窓枠など、もとの木材のまま使用しているので、中に入ると何とも形容しがたいノスタルジアに包まれます。

商品展開はあくまでも高級路線ですが、リバティ独自の模様をあしらった小物やバス用品など、おみやげに適した物もあります。店内も建物の外観もフォトジェニックなリバティ百貨店は、観光にも最適です。営業時間は、月~土曜10:00~20:00、日曜11:30~18:00です。

月曜から土曜は20:00まで営業(日曜は18:00まで)
月曜から土曜は20:00まで営業(日曜は18:00まで)

7,000万点の収蔵品を誇る大英自然史博物館

7,000万点の収蔵品を誇る大英自然史博物館
大英自然史博物館(ナチュラル・ヒストリー・ミュージアム)

ロンドンでは、大英博物館やナショナル・ギャラリー、ヴィクトリア&アルバート美術館など、すばらしいミュージアムが目白押しです。しかも、入場無料(特別展は除く)なのは、観光者にとってうれしいポイントです。

たくさんあるミュージアムのなかから筆者がおすすめしたいのは、大英自然史博物館。本来の名称は、単に自然史博物館なのですが、昨年の春に上野にある国立科学博物館で開催された「大英自然史博物館展」が好評でしたので、日本ではその呼称が一躍有名になりました。

ロマネスク様式の建物も見どころのひとつ
ロマネスク様式の建物も見どころのひとつ

でも、日本に貸し出されたのは、ほんの一部。大英自然史博物館は、なんと7,000万点以上もの収蔵品を誇る、世界最大級の生命科学・地球科学コレクションなのです。その根幹となるのは、動物&昆虫標本、化石標本、植物標本、岩石&鉱物標本、隕石などです。

さらに、標本だけではなく、自然科学に関する蔵書100万冊以上、絵画(博物画)50万点以上。館内にはダーウィン・ルームもあり、自然科学の父チャールズ・ダーウィンの研究資料や彼自身が手がけた鳩の剥製なども見ることができます。開館時間は10:00~17:50です。入場は無料(一部の特別展のみ有料)です。

メインホールで入館者を出迎えるシロナガスクジラの骨格
メインホールで入館者を出迎えるシロナガスクジラの骨格

いかがでしたか。初めてのロンドン旅行でゼッタイ訪れたい代表的な観光スポットを5つ紹介しました。今度のロンドン旅行の参考にしてみてはいかがでしょうか。

筆者

イギリス特派員

小野雅子

在英30年を過ぎました。初めてイギリスへいらっしゃる方にも分かりやすいロンドン観光&文化情報を中心に、イギリス各地やヨーロッパの情報もご案内いたします!

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